俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第27話 モテ気？ （１）

「山本君～？」
「……ん？　何、久美ちゃん先生？」

　俺が久美ちゃん先生へといつもの調子で数学の解き方を尋ね。回答を貰い。
『フムフム、なるへそ……』と。

　今の令和ではオヤジギャグになるのかな？　

　この言葉は……？　と思う事を、自分の脳内で呟きつつ問題を解いていれば。
　久美ちゃん先生が声をかけてきたから俺は言葉を返したのだが。
　俺が問題を解くのを辞めて手休め……。

　久美ちゃん先生の方へと視線を変え、首を傾げながら彼女と目が合えば。

『ポッ！』

　久美ちゃん先生は何故か、自身の御綺麗な顔……。頬辺りを桜色に染めながら。

「えっ！いや、いや、あのね。何でもない。ないから。あっ、ははは～～～」

　久美ちゃん先生は、自身の前で両手を振りつつ慌てふためいた様子で、自分の身体を後方へと反りながら、俺との距離を慌ててとるのだ。

　そう、あの日……。今日から俺がヤンキーになった翌日……。

　いや、その次の日以降だったかな？

　俺がちゃん理容院へといって──頭の上だけアイパーでアイロンパーマ……。

　そして横は脹れ『ボワ～ン！』と爆発しないように刈り上げ君にした翌日……。