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第19話 怒り……(14)

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 だから俺は『ざまぁみろ! クソが!』と脳内で悪態をついたけど直ぐだ。

「新作……。何をしてんだぁ、お前~、お前~?」

 姉ちゃんが倒れた自身の彼氏を見て、俺に対して重圧のある声音で呻り、吠えれば。俺の無防備な背をドン! と蹴りを入れれば。それが合図だ! 畳に跪く俺に姉ちゃんは……だけじゃない。

 姉ちゃんの彼氏やツレ……男女問わず俺の身体……だけじゃない。俺と伯父さんの二人を一斉に蹴り始める、リンチショーが始まる。

「うっ、うっ」
「あっ、あっ」
「いっ、いつ」
「いた、いた」
「痛い、痛い」

 俺と伯父さんの二人……。姉ちゃん達に集団リンチに遭っている状態だから、悲痛な声を苦しそうに途切れ、途切れでもらし続けた。

 もうそれこそ、俺の意識が飛びそうなくらい蹴られ、踏まれたよ。

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