おかしでおかしな話

Natsu

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おかしな終わり

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 さてさて、ポッキーの唯一無二の親友マシュマロ、いやもう親友でもなんでもないマシュマロのせいで起きた事件は終わりました。

『とりあえず、この馬鹿はワガハイが預かる。借金はきっちり体で返してもらうからな』

『そ、そんな……肉体労働とかウチ無理やて! ほな、さよなら……あれ、逃げられへん!?』

『たわけ、ワガハイの超絶魔術から逃げられるものか』

 というわけで、マシュマロはバナナプリンの元で働くことになったようです。
 ちなみにブリッツの家は、バナナプリンの超絶魔術によって一瞬で村に帰ってきたのでご安心を。

 では、村に帰ってきたポッキーとブリッツはというと――

「うりゃあああああ!」

 今日はデートの約束をしていました。
 世界陸上選手のあごが外れるぐらいの速度でポッキーが走っております。

 今日こそ……今日こそムフフを、とポッキーは血走った目で彼氏の元に向かいます。
 スタンガンXターボ、催眠スプレーオメガゼロ、ティラノザウルスが引っ張っても切れないクリスタルロープなど、ムフフに必要な道具はパワーアップしたのを持ってきた。

 完璧だ、完璧すぎて鼻血がででしまいそうだ、とすでに出ている鼻血を拭きながらポッキーは走ります。

「――ストップ、アンド、パラダイス!」

 ブリッツの家の前まで来たポッキーは、パラダイスを体験するためルパンジャンプをして中に入ろうとしました。

 が、入れませんでした。
 なぜかというと、ブリッツの家がそこにはなかったからです。

「……は?」

 ポッキーはカバンをドサッと落としました。

「――ポッキーのアネゴ!」

 意味がわからず固まっていると、遠くから誰かが名前を呼んできます。
 走ってきたのは村の武道大会で負けて以来ポッキーの唯一無二の手下になった男、キャラメルでした。

「て、てえへんですよ、アネゴ! アネゴのダンナ様があの悪名高き男、キウイヨーグルトに誘拐されちまいました! 家ごと!」

 キャラメルは慌てて説明します。

「だー! 助けに行くわよ!」

 ポッキーは釘バットを持って走りだしました。

 やれやれ、人がいい彼氏を持つとなにかと大変ですね。
 キリがなさそうなのでこの辺りで終わっておきましょうか。

 では、終わり方までおかしいけど――

 THE END――☆
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