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■舞台は夢の世界編
【9】
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隊員に怒られ、ロゼンはとても深く反省をした。
「まったく、気をつけてくださいロゼン様」
「その通りだ、こっちがいい迷惑ではないか」
「なんで他人事なの? キミらはどのポジションからそんな言葉を口からひねり出してるわけ?」
責任を丸投げしようとしてきたミモザとガイアに、ロゼンは当然の反論をした。
「ま、負けた……俺が……ラトンに……」
「ふん、言ったじゃないっすか。すでに俺はゼンス兄を超えたと」
反省しているメンバーの元に戻ってきたのは、落ち込んでいるゼンスと勝ち誇った顔をしているラトン。
「いやー、すごい一戦終えたみたいな雰囲気出してるけど」
「ただのじゃんけんの結果なんですよね」
そして、呆れたように後ろからついてくるティアとスファルだった。
リーダーの元に集合したロゼンパーティーとガイアパーティーを見て、ククルは口を開く。
「すまんな、許しておくれ。こちらから依頼している立場なのに気分を害してしまったな。やるべき時にやることさえしてくれれば、それ以外はバカをやっていても構わん。それが自由に法の外を歩き回るお前たち冒険者の特権だ」
ククルの言葉を聞き、乱暴に座ったゼンスが不思議そうな顔をした。
「姿見てから気にはなっていたが、ばばあみたいな喋り方のこのチビはなんだ?」
ゼンスの言い方に、ロゼンは慌てた。
「ば、ばか、この方は世界守備隊情報部隊の隊長様だぞ!」
「は? こいつが隊長? こんなチビっこがなれるもんなのか?」
ククルは笑う。
「ほっほっほ、よく若いと言われるが、こう見えてもお前さんよりずっと年上なのじゃよ。ほれ、顔のこのへんにしわとかあるじゃろ?」
幼い子特有のつるつるの肌を指さしているククルに、遠回りに自慢しているのかな、と聞いているものたちは思ったそうな。
「……老人ジョークが通じんとは最近の若者はノリが悪いの。これも時代か。時の流れは残酷じゃな」
いまいち笑いのポイントがわからないやりとりをしていると、なんとなくテントの中の空気が変わったような感じがした。
ふたつのパーティーがその違和感を探ろうとしたが、その正体はすぐにわかる。
それは、テントの中にいる世界守備隊の隊員たちが、みな一斉に入口のほうに顔を向けたためだった。
「どうやら3人目の勇者が来たようじゃな」
ククルの言葉を合図にしたように、真っ白、とでも表現できそうな1人の女がテントの中に入ってきた。
「まったく、気をつけてくださいロゼン様」
「その通りだ、こっちがいい迷惑ではないか」
「なんで他人事なの? キミらはどのポジションからそんな言葉を口からひねり出してるわけ?」
責任を丸投げしようとしてきたミモザとガイアに、ロゼンは当然の反論をした。
「ま、負けた……俺が……ラトンに……」
「ふん、言ったじゃないっすか。すでに俺はゼンス兄を超えたと」
反省しているメンバーの元に戻ってきたのは、落ち込んでいるゼンスと勝ち誇った顔をしているラトン。
「いやー、すごい一戦終えたみたいな雰囲気出してるけど」
「ただのじゃんけんの結果なんですよね」
そして、呆れたように後ろからついてくるティアとスファルだった。
リーダーの元に集合したロゼンパーティーとガイアパーティーを見て、ククルは口を開く。
「すまんな、許しておくれ。こちらから依頼している立場なのに気分を害してしまったな。やるべき時にやることさえしてくれれば、それ以外はバカをやっていても構わん。それが自由に法の外を歩き回るお前たち冒険者の特権だ」
ククルの言葉を聞き、乱暴に座ったゼンスが不思議そうな顔をした。
「姿見てから気にはなっていたが、ばばあみたいな喋り方のこのチビはなんだ?」
ゼンスの言い方に、ロゼンは慌てた。
「ば、ばか、この方は世界守備隊情報部隊の隊長様だぞ!」
「は? こいつが隊長? こんなチビっこがなれるもんなのか?」
ククルは笑う。
「ほっほっほ、よく若いと言われるが、こう見えてもお前さんよりずっと年上なのじゃよ。ほれ、顔のこのへんにしわとかあるじゃろ?」
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ふたつのパーティーがその違和感を探ろうとしたが、その正体はすぐにわかる。
それは、テントの中にいる世界守備隊の隊員たちが、みな一斉に入口のほうに顔を向けたためだった。
「どうやら3人目の勇者が来たようじゃな」
ククルの言葉を合図にしたように、真っ白、とでも表現できそうな1人の女がテントの中に入ってきた。
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