122 / 163
第2部2章プロローグ 恋するアンチノミー
第118話 『恋は盲目』
しおりを挟む
戦闘は、前方の窪地で起きているようだった。
冷酷な薄笑いを顔に貼り付け、レツェリはそちらに歩き出す。選択権のないベルチャーナはそれに追従する——ただ彼女自身も、気にはなっていた。地底世界で言うところのイモータルに対するエクソシストのような、アンゴルモアに対する王冠狩りの戦闘について。
しかし、窪地までたどり着くより先に、戦闘は終了した。遠目に見た限りでは、幸いにして人類の勝利に終わったらしい。
そして黒い侵略者たちの姿が消えても、歓声ひとつ上がらないのは、きっと犠牲者が何人か出たためだろう。職業柄、ベルチャーナにもそういった状況は覚えがある。
「何体かいた、あのクイーンのアンゴルモア……確かに武器らしきものを使っていたな。資料にはなかったはずだが。進化——と見るべきか?」
方舟の狩人たちに着目したベルチャーナとは対照的に、レツェリはアンゴルモアの方を気にしているようだった。スタンスの違いだ。
そして、レツェリが思索に耽っていると——
突然ベルチャーナが、弾かれたように頭上を見上げた。
「なに……あれ!?」
「む……」
曇天。空高くに、なんの予兆もなく。
黒い孔が、現れていた。
「天の窓か。狙いすましたかのようなタイミングだな」
「ポー、タル?」
「アンゴルモアの投入口のようなものらしい。『星の意志』仮説に則るのなら、この星はよほどに方舟の連中を殺したいようだな。案外、余裕のなさの裏返しかもしれんが」
どこか愉しむような口調で、レツェリも虚空に浮かぶ門を見つめる。
そこからは既に、武装した多数のクイーンが投下され始めている。窪地の一帯は、瞬く間に総勢二十八体の黒い彫像に囲まれた。
何体かは、レツェリたちにほど近い位置に落下した。ベルチャーナは自然と、己の黄金色の天恵を意識する。
「下がっていろ、ベルチャーナ君」
「……そうさせてもらいますよぉ」
身構えようとしたのを止め、ベルチャーナは数歩後ずさる。
レツェリがやると言っているのだから、任せればいい。終末の使者であろうが、どうせあの眼にかかれば寸断されるのが運命だ。
窪地のふちに立つレツェリに、クイーンの一匹が両手剣を振り上げて襲いかかる。ベルチャーナの想像にたがわず、そのクイーンは黒い刃を標的に届かせる前に、胴体を真っ二つにされて消滅した。
「——レツェリ!!」
窪地の下から、声が届く。
「今の……」
今の、声は。
ベルチャーナは戦闘に巻き込まれないようにしつつ、窪地の底が見える位置まで近づいてみる。
そこで、くらりとめまいのするようなモノを見た。
やはりイドラは方舟にいた。戦闘員として、方舟の狩人に連なり、今度は不死の怪物ではなく終末の使者を相手取っていた。
そんなイドラは——窪地の底で、倒れたソニアを起こそうとしている。
ソニアはいずれイドラの足を引っ張る。そんなレツェリの言葉が耳奥で響く。
「だめ」
あれは、だめだ。
見るからに憔悴した二人。ソニアを支えるイドラ。あれこそがすべてだ。二人が歩む道筋の象徴だ。
先の戦闘で、ソニアの力不足により、イドラに負担がかかっている光景が目に見えるようだった。想像すれば、ソニアが不覚を取り、そのフォローで無茶な援護をして自身も手傷を負うイドラの姿が簡単に頭に浮かんだ。
破綻すべき絆。ベルチャーナは天啓のように理解した。天恵を空から賜るように、自らが行うべきことを悟った。
ソニアは只人になり下がる。しかし、ならば、だけれど。
——わたしなら、もっとうまくできるはず。
レツェリの言っていることは正しかったのだ、とベルチャーナは心から信じた。それは彼女にとって救いある答えだった。
片腕を切り落とされるような失態は演じず、戦死者も出さなかった。仮にソニアではなくベルチャーナがイドラの相棒であれば、そうなっていた可能性はある。
だが、イドラの隣にいるのはソニアだ。日ごとに不死の残滓を失い、弱くなる一方の少女だ。
釣り合わない。釣り合うはずがない!
激情がその胸で渦を巻く。隣に立つのにふさわしいのは、ソニアではなく。
「イドラ。やはり、方舟にいたか」
レツェリもまた宿敵の姿を一瞥する。
しかしその赤い眼の脅威に、格別の対処が必要だと感じたのか。次第にクイーンたちは方舟の狩人たちから離れ、レツェリひとりに集中し始める。
レツェリは殺到するクイーンの対処を強いられた。もっともそれも、特筆するべきこともない、赤い眼による一方的な虐殺として、数分後には完了した。
落ち着いたところで、ベルチャーナは無言で窪地のふちに歩み寄る。
視線の先には、イドラ。そして、そうするのが当然だとでも言わんばかりに、その隣に並び立つソニア。
「どうだ、ベルチャーナ君。見るべきものは見られたかね?」
「……うん。司教の、言う通りだった。ソニアちゃんはふさわしくない」
我が意を得たりとばかりに、レツェリが唇を歪める。
隣に立つべきは。イドラの隣は。その場所に、自分が立つためには。
心の中の燃えたぎるように熱を持つ想いとは別に、ソニアを見つめるベルチャーナの視線には、凍土のような冷たさが乗る。
資格もないのにイドラの隣に居座り、なに食わぬ表情を浮かべるその顔が。自分がこんな思いをしているのに、なにげなく過ごすその姿が。
憎い。
「それで、今が『機会』?」
「いや、まだだ。イドラのギフトが以前のままであれば、私とて手こずる。加えてあれだけ方舟の戦闘員がいる。むざむざ不利な戦いを仕掛ける必要もあるまい」
一度、レツェリはイドラに敗北を喫している。それゆえの慎重さだった。
イドラのマイナスナイフは、レツェリにとって天敵と呼ぶべき能力を有していた。
とはいえベルチャーナのように、イドラのギフトも以前とはまったく違う性質に変じ、結果としてレツェリの脅威とはならなくなっている可能性はある。だが一方で、レツェリのように、そのギフトの有り方に大きな差異がない可能性もある。
賽が投げられた後でも、自棄にはなれない。はずれを引くことを嫌ったのだ。
「ふうん。ま、いーよ」
「そうむくれるな。遠くない未来、場を用意する」
「頼んだからね」
あのままでは、自分が、イドラのそばにいられない。
違う。実力不足のソニアが隣にいたのでは、かえって二人に危険を招く。互いにとってよくないはずだ。
そうだ。あれさえいなければ、あの時、透明な箱の中で、伸ばした手をにぎってもらえたのは自分だったはずなのだ。
だから自分は、あれのことを——
恋と嫉妬がどろどろと溶け合い、入り混じり、ねっとりとした熱を持つ。
ベルチャーナたちはその場を離れ、窪地を迂回する。既に迷いは取り除かれ、体の痛みさえ感じない。
標を失った旅人が、夜空に瞬く北極星を見つけたときのように。その赤い凶星は、確かにベルチャーナを導いた。
くらくら揺れていた心は、もう、片側でぴたりと定まっていた。
そう、少女は、悪魔の囁きに身を委ね——喜んで、自らの目を閉じたのだった。
第二部二章プロローグ 『恋するアンチノミー』 了
冷酷な薄笑いを顔に貼り付け、レツェリはそちらに歩き出す。選択権のないベルチャーナはそれに追従する——ただ彼女自身も、気にはなっていた。地底世界で言うところのイモータルに対するエクソシストのような、アンゴルモアに対する王冠狩りの戦闘について。
しかし、窪地までたどり着くより先に、戦闘は終了した。遠目に見た限りでは、幸いにして人類の勝利に終わったらしい。
そして黒い侵略者たちの姿が消えても、歓声ひとつ上がらないのは、きっと犠牲者が何人か出たためだろう。職業柄、ベルチャーナにもそういった状況は覚えがある。
「何体かいた、あのクイーンのアンゴルモア……確かに武器らしきものを使っていたな。資料にはなかったはずだが。進化——と見るべきか?」
方舟の狩人たちに着目したベルチャーナとは対照的に、レツェリはアンゴルモアの方を気にしているようだった。スタンスの違いだ。
そして、レツェリが思索に耽っていると——
突然ベルチャーナが、弾かれたように頭上を見上げた。
「なに……あれ!?」
「む……」
曇天。空高くに、なんの予兆もなく。
黒い孔が、現れていた。
「天の窓か。狙いすましたかのようなタイミングだな」
「ポー、タル?」
「アンゴルモアの投入口のようなものらしい。『星の意志』仮説に則るのなら、この星はよほどに方舟の連中を殺したいようだな。案外、余裕のなさの裏返しかもしれんが」
どこか愉しむような口調で、レツェリも虚空に浮かぶ門を見つめる。
そこからは既に、武装した多数のクイーンが投下され始めている。窪地の一帯は、瞬く間に総勢二十八体の黒い彫像に囲まれた。
何体かは、レツェリたちにほど近い位置に落下した。ベルチャーナは自然と、己の黄金色の天恵を意識する。
「下がっていろ、ベルチャーナ君」
「……そうさせてもらいますよぉ」
身構えようとしたのを止め、ベルチャーナは数歩後ずさる。
レツェリがやると言っているのだから、任せればいい。終末の使者であろうが、どうせあの眼にかかれば寸断されるのが運命だ。
窪地のふちに立つレツェリに、クイーンの一匹が両手剣を振り上げて襲いかかる。ベルチャーナの想像にたがわず、そのクイーンは黒い刃を標的に届かせる前に、胴体を真っ二つにされて消滅した。
「——レツェリ!!」
窪地の下から、声が届く。
「今の……」
今の、声は。
ベルチャーナは戦闘に巻き込まれないようにしつつ、窪地の底が見える位置まで近づいてみる。
そこで、くらりとめまいのするようなモノを見た。
やはりイドラは方舟にいた。戦闘員として、方舟の狩人に連なり、今度は不死の怪物ではなく終末の使者を相手取っていた。
そんなイドラは——窪地の底で、倒れたソニアを起こそうとしている。
ソニアはいずれイドラの足を引っ張る。そんなレツェリの言葉が耳奥で響く。
「だめ」
あれは、だめだ。
見るからに憔悴した二人。ソニアを支えるイドラ。あれこそがすべてだ。二人が歩む道筋の象徴だ。
先の戦闘で、ソニアの力不足により、イドラに負担がかかっている光景が目に見えるようだった。想像すれば、ソニアが不覚を取り、そのフォローで無茶な援護をして自身も手傷を負うイドラの姿が簡単に頭に浮かんだ。
破綻すべき絆。ベルチャーナは天啓のように理解した。天恵を空から賜るように、自らが行うべきことを悟った。
ソニアは只人になり下がる。しかし、ならば、だけれど。
——わたしなら、もっとうまくできるはず。
レツェリの言っていることは正しかったのだ、とベルチャーナは心から信じた。それは彼女にとって救いある答えだった。
片腕を切り落とされるような失態は演じず、戦死者も出さなかった。仮にソニアではなくベルチャーナがイドラの相棒であれば、そうなっていた可能性はある。
だが、イドラの隣にいるのはソニアだ。日ごとに不死の残滓を失い、弱くなる一方の少女だ。
釣り合わない。釣り合うはずがない!
激情がその胸で渦を巻く。隣に立つのにふさわしいのは、ソニアではなく。
「イドラ。やはり、方舟にいたか」
レツェリもまた宿敵の姿を一瞥する。
しかしその赤い眼の脅威に、格別の対処が必要だと感じたのか。次第にクイーンたちは方舟の狩人たちから離れ、レツェリひとりに集中し始める。
レツェリは殺到するクイーンの対処を強いられた。もっともそれも、特筆するべきこともない、赤い眼による一方的な虐殺として、数分後には完了した。
落ち着いたところで、ベルチャーナは無言で窪地のふちに歩み寄る。
視線の先には、イドラ。そして、そうするのが当然だとでも言わんばかりに、その隣に並び立つソニア。
「どうだ、ベルチャーナ君。見るべきものは見られたかね?」
「……うん。司教の、言う通りだった。ソニアちゃんはふさわしくない」
我が意を得たりとばかりに、レツェリが唇を歪める。
隣に立つべきは。イドラの隣は。その場所に、自分が立つためには。
心の中の燃えたぎるように熱を持つ想いとは別に、ソニアを見つめるベルチャーナの視線には、凍土のような冷たさが乗る。
資格もないのにイドラの隣に居座り、なに食わぬ表情を浮かべるその顔が。自分がこんな思いをしているのに、なにげなく過ごすその姿が。
憎い。
「それで、今が『機会』?」
「いや、まだだ。イドラのギフトが以前のままであれば、私とて手こずる。加えてあれだけ方舟の戦闘員がいる。むざむざ不利な戦いを仕掛ける必要もあるまい」
一度、レツェリはイドラに敗北を喫している。それゆえの慎重さだった。
イドラのマイナスナイフは、レツェリにとって天敵と呼ぶべき能力を有していた。
とはいえベルチャーナのように、イドラのギフトも以前とはまったく違う性質に変じ、結果としてレツェリの脅威とはならなくなっている可能性はある。だが一方で、レツェリのように、そのギフトの有り方に大きな差異がない可能性もある。
賽が投げられた後でも、自棄にはなれない。はずれを引くことを嫌ったのだ。
「ふうん。ま、いーよ」
「そうむくれるな。遠くない未来、場を用意する」
「頼んだからね」
あのままでは、自分が、イドラのそばにいられない。
違う。実力不足のソニアが隣にいたのでは、かえって二人に危険を招く。互いにとってよくないはずだ。
そうだ。あれさえいなければ、あの時、透明な箱の中で、伸ばした手をにぎってもらえたのは自分だったはずなのだ。
だから自分は、あれのことを——
恋と嫉妬がどろどろと溶け合い、入り混じり、ねっとりとした熱を持つ。
ベルチャーナたちはその場を離れ、窪地を迂回する。既に迷いは取り除かれ、体の痛みさえ感じない。
標を失った旅人が、夜空に瞬く北極星を見つけたときのように。その赤い凶星は、確かにベルチャーナを導いた。
くらくら揺れていた心は、もう、片側でぴたりと定まっていた。
そう、少女は、悪魔の囁きに身を委ね——喜んで、自らの目を閉じたのだった。
第二部二章プロローグ 『恋するアンチノミー』 了
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
さようなら、家族の皆さま~不要だと捨てられた妻は、精霊王の愛し子でした~
みなと
ファンタジー
目が覚めた私は、ぼんやりする頭で考えた。
生まれた息子は乳母と義母、父親である夫には懐いている。私のことは、無関心。むしろ馬鹿にする対象でしかない。
夫は、私の実家の資産にしか興味は無い。
なら、私は何に興味を持てばいいのかしら。
きっと、私が生きているのが邪魔な人がいるんでしょうね。
お生憎様、死んでやるつもりなんてないの。
やっと、私は『私』をやり直せる。
死の淵から舞い戻った私は、遅ればせながら『自分』をやり直して楽しく生きていきましょう。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【第一章完結】だから、わらわは聖女などではない!〜令嬢転生した魔王、人類をせん滅したいのに皆をどんどん幸せにしてしまう〜
イチノキ コウ
ファンタジー
「お嬢様……じゃと?」
人類せん滅を目論むも、勇者と相討ちになりその野望を阻まれた魔王エリス。だが次の瞬間、彼女は見知らぬ森で目を覚ます――。
十年も『過去』に侯爵令嬢として転生してしまったエリスは、ひっそりと人間社会に溶け込んで再起を図る。だが、なぜだか人々には伝説の聖女だと崇められ、その名声は爆アゲで……?
「さすがは聖女様!!」
「ええい、だからわらわは聖女などではない!!」
未来の魔王軍四天王や宿敵勇者一行も巻き込んで、エリスの努力は今日も盛大に空回る!果たしてエリスはかつての力を取り戻し、再び魔王として君臨することができるのか?
頑張る魔王の孤軍奮闘ドタバタファンタジー、ここに開幕!!
※小説家になろう、カクヨムでは「だから、わらわは聖女などではない」のタイトルで投稿しています。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる