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第一章 箱庭
六話 化け物
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ポカリが何を言おうとしていたのか自身に思い出してもらうため、僕は何も言わずただただポカリの目をガン見することに尽力を尽くしていたが、今やっと思い出したようだ。ここまで2分ほどかかりました、重々申し上げますが僕は彼の将来が心配です。
とまあ、ぶっちゃけちゃうとめんどくさいのだが最終的にこっちから聞いてしまったわけであるので、流れに任せることにした。
ポカリが何を言おうとしていたのか思い出す時間に対して肝心の内容は割と長いのだが結論から言うと中々に面白かった、二人の出会いから、言葉を交わし、喧嘩、和解、結末までの壮大な物語だ、この話でプリン9個は食える!!
まあそれは置いておくとして、短くまとめると僕らの家、それぞれの部屋が割り振られている大きな一つの建造物なのだが、その地下には化け物がいるという噂があってそれを面白がって近づくやつがいるのだ、よくある事なのだがその日数人の悪ノリで強制的に連れていかれたらしい。
ポカリの筋力からして本当に嫌なら逃げることもできたのではないかと思ったが本人曰く喧嘩は好きだがお化けやら妖怪やら未知の物は絶対に無理だという事で、その時はほかの奴らに全力で拘束されながら運ばれたのだという。何と哀れな事か。
そしてここからがさらに酷い!地下についた一行はこともあろうに未知に怖がるポカリをブン投げた、思いっきりみんなで力を合わせてブン投げた、もちろんポカリはぶっ飛んだ。地下室は室と呼ぶには細長く一番奥には鋼鉄の扉がある、実際は細長いところは廊下で奥の扉の向こうが室、なのだろうがそんなことはどうでもいいのだとにかくポカリがぶっ飛んだ先には鋼鉄の扉があったのだ、ポカリの体はその扉に激突して床に落ちた。ポカリをブン投げたやつらはというと扉の近くにポカリを投げたことを確認すると大喜びで地上に逃走した、最初から彼らの目的は嫌がるポカリを地下室へ置き去りにすることだった。
もちろんポカリも黙ってはいない全力で追いかけて最速で報復を与えようとした、そう考えたのだが恐怖で体が言うことを聞かなかった、彼らが地上への階段を駆けのぼっていく姿に視線を向けるのが精いっぱいだった、なぜならばポカリの後ろにある扉が化け物がいるといわれている部屋の物だったからだ、それほどにポカリにとって未知の物は恐ろしいものだった。
扉の向こうには何か得体のしれない物がいる。そんな恐怖から逃げようにも体が硬直して動けないでいるとジャラジャラと鎖の音がしてきた、ポカリ自身もうどうしようもなく混乱していた、ジャラジャラと鎖の音が近づいてくるその間数秒が数分、数十分に感じられる、しかし体感時間が変わっても時間は止まらない、ついに鎖の音が鳴りやんだ、扉のすぐ前まで未知が来たのだ。
逃げ出したくても逃げ出せない、どうにかしようとも混乱してうまく考えられない、頭の中を恐怖が駆け巡る。
そんな中混乱に混乱が混乱して一歩間違えれば理性が失われかけない状態のポカリを正気に戻したのは化け物とは思えないとても透き通ったソプラノだった。
「あの、とても大きな音がしたんですけど大丈夫ですか」
そんな予想外の事態にポカリは、
「ひぇ!?」
などと言う、情けない声しか出せなかった。
とまあ、ぶっちゃけちゃうとめんどくさいのだが最終的にこっちから聞いてしまったわけであるので、流れに任せることにした。
ポカリが何を言おうとしていたのか思い出す時間に対して肝心の内容は割と長いのだが結論から言うと中々に面白かった、二人の出会いから、言葉を交わし、喧嘩、和解、結末までの壮大な物語だ、この話でプリン9個は食える!!
まあそれは置いておくとして、短くまとめると僕らの家、それぞれの部屋が割り振られている大きな一つの建造物なのだが、その地下には化け物がいるという噂があってそれを面白がって近づくやつがいるのだ、よくある事なのだがその日数人の悪ノリで強制的に連れていかれたらしい。
ポカリの筋力からして本当に嫌なら逃げることもできたのではないかと思ったが本人曰く喧嘩は好きだがお化けやら妖怪やら未知の物は絶対に無理だという事で、その時はほかの奴らに全力で拘束されながら運ばれたのだという。何と哀れな事か。
そしてここからがさらに酷い!地下についた一行はこともあろうに未知に怖がるポカリをブン投げた、思いっきりみんなで力を合わせてブン投げた、もちろんポカリはぶっ飛んだ。地下室は室と呼ぶには細長く一番奥には鋼鉄の扉がある、実際は細長いところは廊下で奥の扉の向こうが室、なのだろうがそんなことはどうでもいいのだとにかくポカリがぶっ飛んだ先には鋼鉄の扉があったのだ、ポカリの体はその扉に激突して床に落ちた。ポカリをブン投げたやつらはというと扉の近くにポカリを投げたことを確認すると大喜びで地上に逃走した、最初から彼らの目的は嫌がるポカリを地下室へ置き去りにすることだった。
もちろんポカリも黙ってはいない全力で追いかけて最速で報復を与えようとした、そう考えたのだが恐怖で体が言うことを聞かなかった、彼らが地上への階段を駆けのぼっていく姿に視線を向けるのが精いっぱいだった、なぜならばポカリの後ろにある扉が化け物がいるといわれている部屋の物だったからだ、それほどにポカリにとって未知の物は恐ろしいものだった。
扉の向こうには何か得体のしれない物がいる。そんな恐怖から逃げようにも体が硬直して動けないでいるとジャラジャラと鎖の音がしてきた、ポカリ自身もうどうしようもなく混乱していた、ジャラジャラと鎖の音が近づいてくるその間数秒が数分、数十分に感じられる、しかし体感時間が変わっても時間は止まらない、ついに鎖の音が鳴りやんだ、扉のすぐ前まで未知が来たのだ。
逃げ出したくても逃げ出せない、どうにかしようとも混乱してうまく考えられない、頭の中を恐怖が駆け巡る。
そんな中混乱に混乱が混乱して一歩間違えれば理性が失われかけない状態のポカリを正気に戻したのは化け物とは思えないとても透き通ったソプラノだった。
「あの、とても大きな音がしたんですけど大丈夫ですか」
そんな予想外の事態にポカリは、
「ひぇ!?」
などと言う、情けない声しか出せなかった。
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