13 / 80
第二章 夢と魔法の国
12.運命の?お茶会。before.
しおりを挟む
「子どもたちのお茶会、ですか」
「そうだね」
無事に魔力測定が済んで、楽しい楽しい家族でのパーティーも終わって二日後。神殿で貰った制御の指輪をニマニマ眺め、魔道具が使えるのが嬉しくて、屋敷中のランプを点けたり消したりしまくって、さすがに怒られ始めた頃。
晩餐時、すっかり早く帰って来るのが習慣になっているお父様が話し出す。ちょっと嫌そうな感じがするけれど……?お母様は、にこやかな苦笑?みたいな顔をしている。
「1ヶ月後の予定だ。王太子殿下が12歳になられたからね。来年から学園に行かれるだろう?その前にご友人を作りたいのだろうね」
お父様は言葉を選んでいるが、詰まる所、側近と婚約者選びの場だな。あー、なるほど。
ちなみにその学園は、13歳から18歳までの貴族は全員通う義務がある。魔法のコントロールが主な目的だ。あとはお決まりの社交ね。
そしてこれはあれよね!物語の運命のお茶会だわ!
今回私は慌てず騒がず何より目立たず殿下にも近づかず、平穏無事に乗り切らねば。
そして、マリーアを推す!推しまくる!!
あ、そしたら近づかないとダメか……うーん。……それは後で考えることにする。
とりあえず、あれよね、家族内でマリーア推しをまとめておくと良さそうじゃない?私は狙っていませんよアピールもついでにしておこう。
「王太子殿下って、そういえばお姉さまと同い年だったのですね!そうしましたら、こん……」
「リリー?ご友人を作るためのお茶会だ、いいね?」
お父様が凄味のある笑顔の圧で、言葉を被せてくる。
その迫力に、「はい、スミマセン」と、思わず謝る私。
「い、いやすまん、リリーに怒った訳じゃないぞ!マリーも来年から学園だし、友達は作っておいた方がいいしな。もちろん、リリーもだ」
私がちょっとしゅんとしたのを見て、お父様が慌ててフォローする。マリーアは素直に「はい」と返事をし、私も頷く。そしてそんな私たちをお母様はクスクス笑いながら見ていた。
「旦那様。お嫌なのは分かりますが……。何も聞かされていないと、困るのは当人の二人ですわよ?」
「むぅ……。ジョセフィーヌ、君は寂しくないのか?」
お父様が拗ねた顔でお母様を見る。お母様は更にやれやれと言った感じで眉を下げて、お父様に言い聞かせるように話す。
「旦那様。これは貴族家である以上、仕方のないことです。……わたくしだって、今がとても幸せですから……二人にも愛する方と幸せになって貰えるのが夢ではありますわ。それでも、これは王命ですからね」
「………………分かっている……」
お母様の途中のセリフに顔がだいぶ緩んだお父様だが、最後に王命と言われ、不貞腐れたように呟く。
が、お父様はどうしても言いたくないらしく、長い長い沈黙が続いた。
「はあ……お父様は言えないようですから、わたくしからお話するわね。マリー、リリー」
「ジ、ジョセフィーヌ!」
「旦那様は黙っていらして。話が進みませんから」
「……はい」
お母様がマナーを捨て、思いっきり呆れたような溜め息を吐き、お父様をピシャリと遮断する。
お父様はイジイジとお皿の上のディナーをいじる。まったく、小学生か!そしてお母様は、そんなお父様をもう見ないことにしたようで、マリーアと私に話し出した。
久々のツン発動だ。
「マリー、リリー。このお茶会は、もちろんお友達を作る機会でもあるのだけれど、将来王太子殿下の側近になる方たちの候補者選びと、ご婚約者の候補を選ぶものでもあるの」
「ご婚約者、ですか」
マリーアがちょっと驚いたような反応をする。分かるよー。庶民からしたら早すぎる感覚だよね。
「ええ。わたくしは我が儘を言って遅くなったけれど、貴女のお母様だって、幼い頃からご婚約をされていたでしょう?」
「あ……」
ふふっ、とお母様が優しくマリーアに応える。
「……それでね、貴女たちはその婚約者候補の筆頭なのよ」
マリーアは更に目を見開き、私はやれやれ感で項垂れる。……まあ、そうなっちゃいますよね?なんせ……
「先日の魔力測定で、マリーは濃紺で聖魔法持ちだったし、リリーは紫光ほどの魔力……王家が気にならないはずはないのよ。……これは、何となくでも分かるかしら?」
ですよね。マリーアと共に頷く。
そんな私たちの様子に、お母様も安心した様に頷き、優しく微笑んだ。
「旦那様は貴女たちを手離したくなくて、ちょっと……いえ、かなりご機嫌斜めだけれど、このお茶会は王様からのご命令なの。お断りはできないわ。それも分かるわね?」
また二人で頷く。
「……でも、筆頭とはいえ、まだ候補の中の一人には変わりないの。当日は公爵家のご令嬢もいらっしゃるし、他の侯爵家、更には優秀な伯爵家のご令嬢もいらっしゃるわ。……これも意味が分かるわね?」
お母様の不敵な笑みに、思わず反応する。
「はい!わたくしたちは選ばれなくてもいいってことですよね?!」
つい、大声で。
「まあ。リリー、ちょっとはしたないわ」
「すみません……」
「でも、そういうことよ。もちろん、二人が王太子妃になりたいのなら、お母様も全力で応援するけれど……。無理強いすることはないわ。我が侯爵家は、王家との縁があろうがなかろうが、揺るぎませんから。ねぇ?旦那様」
「!!そう!そうだぞ!!二人ともずっといていいんだぞ!」
「さすがにそこまでは申しませんが。……どうしても、なら、仕方ないですけれど」
ふふっ、なんやかんやでお母様も私たちに甘い。両親二人の愛を感じるなー。うんうん、娘の嫁入りとかって、寂しさとかいろいろと感情が大渋滞だよね!
「ともかく。何も覚悟がないと、他の方々にいろいろな干渉を受けますからね。今の状況はきちんと把握して、動ける準備はしましょうね」
「「……はい!」」
二人で揃って返事をする。確かにお貴族様コワイ。
まだ貴族となって半年も経たないマリーアは、私が守るんだ。そして、そうだ、お母様が……サバンズ侯爵家が、無理に王家との縁を強いて望まないのなら。
「どちらかが無理に王太子妃にならなくてもいいってことよね?」
ぽそっと一人言る。
そうね、そうだわ!新しい道が見えたんじゃない?!
もちろん、マリーアが王太子に惚れました!とかだったら協力するし!それで良くない?
やったー!もう、いろいろ回避かな?
順調過ぎじゃない?さすが私!
ーーーなんて、これがただの夢だったなと、1ヶ月後に知ることとなるのであった。しくしく。
「そうだね」
無事に魔力測定が済んで、楽しい楽しい家族でのパーティーも終わって二日後。神殿で貰った制御の指輪をニマニマ眺め、魔道具が使えるのが嬉しくて、屋敷中のランプを点けたり消したりしまくって、さすがに怒られ始めた頃。
晩餐時、すっかり早く帰って来るのが習慣になっているお父様が話し出す。ちょっと嫌そうな感じがするけれど……?お母様は、にこやかな苦笑?みたいな顔をしている。
「1ヶ月後の予定だ。王太子殿下が12歳になられたからね。来年から学園に行かれるだろう?その前にご友人を作りたいのだろうね」
お父様は言葉を選んでいるが、詰まる所、側近と婚約者選びの場だな。あー、なるほど。
ちなみにその学園は、13歳から18歳までの貴族は全員通う義務がある。魔法のコントロールが主な目的だ。あとはお決まりの社交ね。
そしてこれはあれよね!物語の運命のお茶会だわ!
今回私は慌てず騒がず何より目立たず殿下にも近づかず、平穏無事に乗り切らねば。
そして、マリーアを推す!推しまくる!!
あ、そしたら近づかないとダメか……うーん。……それは後で考えることにする。
とりあえず、あれよね、家族内でマリーア推しをまとめておくと良さそうじゃない?私は狙っていませんよアピールもついでにしておこう。
「王太子殿下って、そういえばお姉さまと同い年だったのですね!そうしましたら、こん……」
「リリー?ご友人を作るためのお茶会だ、いいね?」
お父様が凄味のある笑顔の圧で、言葉を被せてくる。
その迫力に、「はい、スミマセン」と、思わず謝る私。
「い、いやすまん、リリーに怒った訳じゃないぞ!マリーも来年から学園だし、友達は作っておいた方がいいしな。もちろん、リリーもだ」
私がちょっとしゅんとしたのを見て、お父様が慌ててフォローする。マリーアは素直に「はい」と返事をし、私も頷く。そしてそんな私たちをお母様はクスクス笑いながら見ていた。
「旦那様。お嫌なのは分かりますが……。何も聞かされていないと、困るのは当人の二人ですわよ?」
「むぅ……。ジョセフィーヌ、君は寂しくないのか?」
お父様が拗ねた顔でお母様を見る。お母様は更にやれやれと言った感じで眉を下げて、お父様に言い聞かせるように話す。
「旦那様。これは貴族家である以上、仕方のないことです。……わたくしだって、今がとても幸せですから……二人にも愛する方と幸せになって貰えるのが夢ではありますわ。それでも、これは王命ですからね」
「………………分かっている……」
お母様の途中のセリフに顔がだいぶ緩んだお父様だが、最後に王命と言われ、不貞腐れたように呟く。
が、お父様はどうしても言いたくないらしく、長い長い沈黙が続いた。
「はあ……お父様は言えないようですから、わたくしからお話するわね。マリー、リリー」
「ジ、ジョセフィーヌ!」
「旦那様は黙っていらして。話が進みませんから」
「……はい」
お母様がマナーを捨て、思いっきり呆れたような溜め息を吐き、お父様をピシャリと遮断する。
お父様はイジイジとお皿の上のディナーをいじる。まったく、小学生か!そしてお母様は、そんなお父様をもう見ないことにしたようで、マリーアと私に話し出した。
久々のツン発動だ。
「マリー、リリー。このお茶会は、もちろんお友達を作る機会でもあるのだけれど、将来王太子殿下の側近になる方たちの候補者選びと、ご婚約者の候補を選ぶものでもあるの」
「ご婚約者、ですか」
マリーアがちょっと驚いたような反応をする。分かるよー。庶民からしたら早すぎる感覚だよね。
「ええ。わたくしは我が儘を言って遅くなったけれど、貴女のお母様だって、幼い頃からご婚約をされていたでしょう?」
「あ……」
ふふっ、とお母様が優しくマリーアに応える。
「……それでね、貴女たちはその婚約者候補の筆頭なのよ」
マリーアは更に目を見開き、私はやれやれ感で項垂れる。……まあ、そうなっちゃいますよね?なんせ……
「先日の魔力測定で、マリーは濃紺で聖魔法持ちだったし、リリーは紫光ほどの魔力……王家が気にならないはずはないのよ。……これは、何となくでも分かるかしら?」
ですよね。マリーアと共に頷く。
そんな私たちの様子に、お母様も安心した様に頷き、優しく微笑んだ。
「旦那様は貴女たちを手離したくなくて、ちょっと……いえ、かなりご機嫌斜めだけれど、このお茶会は王様からのご命令なの。お断りはできないわ。それも分かるわね?」
また二人で頷く。
「……でも、筆頭とはいえ、まだ候補の中の一人には変わりないの。当日は公爵家のご令嬢もいらっしゃるし、他の侯爵家、更には優秀な伯爵家のご令嬢もいらっしゃるわ。……これも意味が分かるわね?」
お母様の不敵な笑みに、思わず反応する。
「はい!わたくしたちは選ばれなくてもいいってことですよね?!」
つい、大声で。
「まあ。リリー、ちょっとはしたないわ」
「すみません……」
「でも、そういうことよ。もちろん、二人が王太子妃になりたいのなら、お母様も全力で応援するけれど……。無理強いすることはないわ。我が侯爵家は、王家との縁があろうがなかろうが、揺るぎませんから。ねぇ?旦那様」
「!!そう!そうだぞ!!二人ともずっといていいんだぞ!」
「さすがにそこまでは申しませんが。……どうしても、なら、仕方ないですけれど」
ふふっ、なんやかんやでお母様も私たちに甘い。両親二人の愛を感じるなー。うんうん、娘の嫁入りとかって、寂しさとかいろいろと感情が大渋滞だよね!
「ともかく。何も覚悟がないと、他の方々にいろいろな干渉を受けますからね。今の状況はきちんと把握して、動ける準備はしましょうね」
「「……はい!」」
二人で揃って返事をする。確かにお貴族様コワイ。
まだ貴族となって半年も経たないマリーアは、私が守るんだ。そして、そうだ、お母様が……サバンズ侯爵家が、無理に王家との縁を強いて望まないのなら。
「どちらかが無理に王太子妃にならなくてもいいってことよね?」
ぽそっと一人言る。
そうね、そうだわ!新しい道が見えたんじゃない?!
もちろん、マリーアが王太子に惚れました!とかだったら協力するし!それで良くない?
やったー!もう、いろいろ回避かな?
順調過ぎじゃない?さすが私!
ーーーなんて、これがただの夢だったなと、1ヶ月後に知ることとなるのであった。しくしく。
3
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
異世界街道爆走中〜転生したのでやりたい仕事を探します。
yuimao
ファンタジー
〜あらすじ〜
親父に異世界に飛ばされた七星ワタル(27歳)
眼の前に現れたのは、不思議な馬車と風の妖精ウェンディだった。
ブラック企業で働くワタルは、妹の結婚式の帰りに意識を失う。
目を覚ました狭間の世界では20歳の時に疾走したはずの父ガンテツが現れる。
トラック野郎だった親父が異世界アトランティスの管理者?この世界の元勇者?ふざけた事を抜かす親父にワタルはドロップキックをかました。
父親にアトランティスに飛ばされたワタルは好きなよう生きろに言われたので、就職活動をする事に。
与えられた能力は妖精に愛される魔力と一台の馬車。
これで仕事を探せと言うのか?
妖魔の森には凶悪な魔獣とへんてこな妖精たち。
やがて魔獣に襲われていた白竜族の少女ユキナとの出会いに妹の面影を見出す。
魔獣を倒し魔石でカスタムする精霊馬車は、実はチート級のデコトラだった。
妖精達にはモテモテのワタルは、問題を抱える妖精を知らずに知らず助けていってしまう。
過保護な親が次々にちょっかいをかけてくるので、鬱陶しい。
様々な出会いを通して、ワタル自身も救われる事に。
これは精霊と馬車と一緒に異世界街道を爆走しながら、本当にやりたかった仕事を探す物語。
馬車は親父の趣味が満載のとんでも仕様。
俺本当にここでやっていけるのかな?
のんびりできそうもない!?
〜異世界のんびり系〜
〜たくさんの妖精と旅をしながら仕事を探します〜
〜過保護な親がちょっかいを出してきます〜
〜馬車が変形します〜
転生後モブ令嬢になりました、もう一度やり直したいです
月兎
恋愛
次こそ上手く逃げ切ろう
思い出したのは転生前の日本人として、呑気に適当に過ごしていた自分
そして今いる世界はゲームの中の、攻略対象レオンの婚約者イリアーナ
悪役令嬢?いいえ
ヒロインが攻略対象を決める前に亡くなって、その後シナリオが進んでいく悪役令嬢どころか噛ませ役にもなれてないじゃん…
というモブ令嬢になってました
それでも何とかこの状況から逃れたいです
タイトルかませ役からモブ令嬢に変更いたしました
********************************
初めて投稿いたします
内容はありきたりで、ご都合主義な所、文が稚拙な所多々あると思います
それでも呼んでくださる方がいたら嬉しいなと思います
最後まで書き終えれるよう頑張ります
よろしくお願いします。
念のためR18にしておりましたが、R15でも大丈夫かなと思い変更いたしました
R18はまだ別で指定して書こうかなと思います
どう頑張っても死亡ルートしかない悪役令嬢に転生したので、一切頑張らないことにしました
小倉みち
恋愛
7歳の誕生日、突然雷に打たれ、そのショックで前世を思い出した公爵令嬢のレティシア。
前世では夥しいほどの仕事に追われる社畜だった彼女。
唯一の楽しみだった乙女ゲームの新作を発売日当日に買いに行こうとしたその日、交通事故で命を落としたこと。
そして――。
この世界が、その乙女ゲームの設定とそっくりそのままであり、自分自身が悪役令嬢であるレティシアに転生してしまったことを。
この悪役令嬢、自分に関心のない家族を振り向かせるために、死に物狂いで努力し、第一王子の婚約者という地位を勝ち取った。
しかしその第一王子の心がぽっと出の主人公に奪われ、嫉妬に狂い主人公に毒を盛る。
それがバレてしまい、最終的に死刑に処される役となっている。
しかも、第一王子ではなくどの攻略対象ルートでも、必ず主人公を虐め、処刑されてしまう噛ませ犬的キャラクター。
レティシアは考えた。
どれだけ努力をしても、どれだけ頑張っても、最終的に自分は死んでしまう。
――ということは。
これから先どんな努力もせず、ただの馬鹿な一般令嬢として生きれば、一切攻略対象と関わらなければ、そもそもその土俵に乗ることさえしなければ。
私はこの恐ろしい世界で、生き残ることが出来るのではないだろうか。
「悲劇の悪役令嬢」と呼ばれるはずだった少女は王太子妃に望まれる
冬野月子
恋愛
家族による虐待から救い出された少女は、前世の記憶を思い出しここがゲームの世界だと知った。
王太子妃を選ぶために貴族令嬢達が競い合うゲームの中で、自分は『悲劇の悪役令嬢』と呼ばれる、実の妹に陥れられ最後は自害するという不幸な結末を迎えるキャラクター、リナだったのだ。
悲劇の悪役令嬢にはならない、そう決意したリナが招集された王太子妃選考会は、ゲームとは異なる思惑が入り交わっていた。
お妃になるつもりがなかったリナだったが、王太子や周囲からはお妃として認められ、望まれていく。
※小説家になろうにも掲載しています。
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
悪役令嬢はヒロインと関わりたくない【完結】
あくの
恋愛
生まれた時にから自分は転生者として生まれたのを知っていた令嬢ドヌーブ家のブランシュ。学園に入学してから一つ上の学年の下位貴族の集団に『悪役令嬢』と呼ばれ始める。
ヒロインと名乗るアニエスが言う
「なんであんたが攻略対象をメロメロにしてるのよ!!!」
よく知らない令嬢の罵倒に『この手の女性と絶対関わりたくねー』とブランシュの中身の32歳バツイチの元社畜が叫んだ。
毎週火曜、水曜、木曜の昼頃更新予定です。
まったり書いていきますのでよろしくお願いします。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる