210 / 258
連載
第357話 打開策
しおりを挟む
防壁建設部隊が魔物の襲撃を受けた事によって、俺はリオグランドの王城で前後策を協議する場に臨んでいた。他の参加者はフォルザとその妹ティグレ。そしてグリトニル代表の文官、最後にファータのアミスターだ。
「ドラゴンライダーの報告によれば、奴等は光竜連峰の山々にトンネルを掘り、そこを抜けてきたそうだな」
「ええ。時々地上に出て来ていたようですが、そのほとんどの行程はトンネルを使ったと予想しています」
フォルザの確認に、アミスターが同意する。奴等魔族が妨害してくるのは誰もが予想できたことだった。だが今回の様な大規模な数で押し寄せるとまでは考えられておらず、人間側は後手に回ったと言わざるを得ない。思いもかけぬ大規模な襲撃に、フォルザ達は皆難しい顔をしていた。
「奴等がそれだけ土魔法に長けているとはな…これは色々と考え直さねばならんぞ」
「そうですね。ただ魔物が押し寄せるだけなら今造っている防壁でも何とかなるでしょうが、土魔法の得意な者が数多く居るなら防壁は意味を為さなくなります」
フォルザ達の言う通り相手が土魔法を得意とするなら、防壁と接触せずに地下にトンネルを掘って攻めてくる事も考えられる。
「相手が地下から来るなら、水を流し込みたいところですね。そうすれば戦わずに敵を全滅させる事が出来る」
「それはそうなんだが…水をどうやって用意するかだな」
「リオグランドとグリトニルの国境には大きな湖があったじゃない。確かマシュー湖と言う名前の。あそこから水路を引いて、地下からの襲撃に備えてはどうかしら?」
ティグレの言葉に皆が一様に考え始める。実現可能かどうかを頭の中でシミュレーションしているのだろう。それにしてもマシュー湖って…摩周湖かよ。時々地球と同じネーミングの物が出てくるな。それはともかく今は水路の話だ。フォルザ達の意見の穴を埋めるために、俺も口を開く。
「防壁もまだ完成していないのに、新たに水路まで造るとなると人手が足りなくなるんじゃ?」
「確かにエストの言う通り、今の人員では厳しいだろうな…それに、今回の一件で敵が土魔法に長けていると解ったし、地下以外にも直接魔法で防壁を破壊する事態が考えられる。一度魔法で造った物はそう簡単に崩せんが、数が集まれば話は別だ。一点突破されると、そこから敵がなだれ込んでくるぞ」
「て事は、魔法に対する備えをしておかなければならないって事ですか」
俺は自分の言葉に考え込む。何か魔法に対する絶対的な強さがあればいいんだが、そんなものが何処に…と、そこまで考えてある事を思い出した。以前シーティオで戦った時、国王の側近たちが使っていた鎧が魔法を完全に防いでいたのを思い出したのだ。
「俺に考えがあります。シーティオのフォルティス公爵を頼ってみましょう。シーティオの前国王は魔法を防ぐ鎧や魔導砲と呼ばれる超兵器の開発を進めていました。彼女は国王の敵側だったのでそれほど詳しくはないでしょうが、何か良い案を貰えるかも知れません」
「ふむ…話には聞いた事がある。確かにその技術を応用出来るなら、防壁の防御力は飛躍的に上昇するだろう。頼まれてくれるか?」
「任せてください。では早速行って来ましょう」
言うが早いか、俺は転移でその場から消えると、公爵の治める城の正門まで移動していた。突然現れた俺の姿に見張りの兵士が緊張するが、俺の顔を確認した途端安心した様に武器を下ろし、笑顔で近寄ってきた。
「お久しぶりです勇者殿。本日はどういったご用件で?」
「フォルティス公爵に面会したいんだが、取り次いでもらえるかな?」
「もちろんです。すぐに知らせを走らせますので、勇者殿は城内の貴賓室にてお待ちください」
俺の対応をしてくれた兵士が合図すると、詰め所に居た一人の兵士が城内に向かって走り出す。…兵士の後に続きながらその様子を見て、俺も偉くなったものだなぁと一人感慨にふけていた。
貴賓室で待つ事しばし、執務に追われているはずのフォルティス公爵は俺を呼びつける事無く、自ら足を運んで来てくれた。立ちあがって挨拶しようとする俺を手で制し、公爵は俺の向かいに腰かける。
「久しぶり…と言う程でもないかな。今日はどうしたんだい?」
「ちょっとご相談したい事がありまして。現在建設中の防壁についてなんですが…」
防壁への魔物の襲撃や、その後のフォルザ達との協議の内容と、その打開策になるかも知れないシーティオの技術について俺が話すと、公爵は納得いったと言う風に頷いた。
「なるほど。確かにあの技術ならある程度の魔法攻撃は防げるだろうな。しかし、協力するのは構わないんだが、防壁にあの鎧の技術を付け加えるとなると、鎧ほどの耐久力は期待できなくなる欠点があるんだ」
「…と、言いますと?」
「うん。説明するとだね…」
公爵の話によると、例の鎧は特殊な製法で作られた液体を何層にも重なるように鎧の表面に塗りつけた物らしい。鎧自体は特別なものではないが、その液体のおかげで魔法を無効化していると言う訳だ。ならその液体を壁に塗りたくればいいじゃないかと思うのだが、ここで技術的な問題が発生する。
あれは親衛隊の中の極少数の鎧に使用された技術であり、大量生産には向かないようだ。防壁のように巨大な物に応用する事が出来るなら、そもそも国王側はあの鎧を末端の兵にまで導入したはずなのだ。
製法を教えて大量生産したところで、防壁全てに液体を塗る事など何年かかるか解らない。仮に塗ったところで一発か二発の魔法を防げばお終いになる。つまり、労力の割にはまるで効果が期待できない代物なのだ。
「…と言う事は、その方法は無理ですね」
「うん。同じ労力を割くなら、突破された後の対処に回した方がマシだと思う。私としては水路の案に賛成だね。その方がずっと簡単だ」
「そうは言いますけど、水路もかなりの人手が必要ですよ?」
「いや、私はそうは思わないな。君の身近に打ってつけの人物がいるじゃないか。彼女達に協力してもらえばどうだい?」
フォルティス公爵の言葉にしばらく悩む。水路を造るのに打って付けの人物?彼女達?そんな奴いたっけ?なかなか答えに至らず、しきりに首をかしげる俺に苦笑しながらフォルティス公爵が答えを口にする。
「君の妹君だよ。レヴィアさんだったかな?彼女とその母親であるリーベ殿の協力を得られれば、水路など簡単に出来上がるんじゃないのかな?」
「そうか!なるほど…レヴィア達か」
自分の家族の事なのに、指摘されるまで気がつかないとは情けない。だが、確かに公爵の言うように、彼女達海の支配者なら水の扱いは誰よりも上手いはずだ。これはすぐにでも城に帰って、彼女達の協力を仰ごう。
「ありがとうございます公爵。おかげで打開策が浮かびました」
「お役に立てて何よりだよ。防壁の存在は人類の存続に関わるからね。是非完璧な物を仕上げてくれ」
結果的に鎧の技術は得られなかったが、その代わりになる手は思いついた。俺は礼もそこそこに、その場を後にする。自分の城に居るレヴィアとリーベ親子に早く話をしに行こう。
「ドラゴンライダーの報告によれば、奴等は光竜連峰の山々にトンネルを掘り、そこを抜けてきたそうだな」
「ええ。時々地上に出て来ていたようですが、そのほとんどの行程はトンネルを使ったと予想しています」
フォルザの確認に、アミスターが同意する。奴等魔族が妨害してくるのは誰もが予想できたことだった。だが今回の様な大規模な数で押し寄せるとまでは考えられておらず、人間側は後手に回ったと言わざるを得ない。思いもかけぬ大規模な襲撃に、フォルザ達は皆難しい顔をしていた。
「奴等がそれだけ土魔法に長けているとはな…これは色々と考え直さねばならんぞ」
「そうですね。ただ魔物が押し寄せるだけなら今造っている防壁でも何とかなるでしょうが、土魔法の得意な者が数多く居るなら防壁は意味を為さなくなります」
フォルザ達の言う通り相手が土魔法を得意とするなら、防壁と接触せずに地下にトンネルを掘って攻めてくる事も考えられる。
「相手が地下から来るなら、水を流し込みたいところですね。そうすれば戦わずに敵を全滅させる事が出来る」
「それはそうなんだが…水をどうやって用意するかだな」
「リオグランドとグリトニルの国境には大きな湖があったじゃない。確かマシュー湖と言う名前の。あそこから水路を引いて、地下からの襲撃に備えてはどうかしら?」
ティグレの言葉に皆が一様に考え始める。実現可能かどうかを頭の中でシミュレーションしているのだろう。それにしてもマシュー湖って…摩周湖かよ。時々地球と同じネーミングの物が出てくるな。それはともかく今は水路の話だ。フォルザ達の意見の穴を埋めるために、俺も口を開く。
「防壁もまだ完成していないのに、新たに水路まで造るとなると人手が足りなくなるんじゃ?」
「確かにエストの言う通り、今の人員では厳しいだろうな…それに、今回の一件で敵が土魔法に長けていると解ったし、地下以外にも直接魔法で防壁を破壊する事態が考えられる。一度魔法で造った物はそう簡単に崩せんが、数が集まれば話は別だ。一点突破されると、そこから敵がなだれ込んでくるぞ」
「て事は、魔法に対する備えをしておかなければならないって事ですか」
俺は自分の言葉に考え込む。何か魔法に対する絶対的な強さがあればいいんだが、そんなものが何処に…と、そこまで考えてある事を思い出した。以前シーティオで戦った時、国王の側近たちが使っていた鎧が魔法を完全に防いでいたのを思い出したのだ。
「俺に考えがあります。シーティオのフォルティス公爵を頼ってみましょう。シーティオの前国王は魔法を防ぐ鎧や魔導砲と呼ばれる超兵器の開発を進めていました。彼女は国王の敵側だったのでそれほど詳しくはないでしょうが、何か良い案を貰えるかも知れません」
「ふむ…話には聞いた事がある。確かにその技術を応用出来るなら、防壁の防御力は飛躍的に上昇するだろう。頼まれてくれるか?」
「任せてください。では早速行って来ましょう」
言うが早いか、俺は転移でその場から消えると、公爵の治める城の正門まで移動していた。突然現れた俺の姿に見張りの兵士が緊張するが、俺の顔を確認した途端安心した様に武器を下ろし、笑顔で近寄ってきた。
「お久しぶりです勇者殿。本日はどういったご用件で?」
「フォルティス公爵に面会したいんだが、取り次いでもらえるかな?」
「もちろんです。すぐに知らせを走らせますので、勇者殿は城内の貴賓室にてお待ちください」
俺の対応をしてくれた兵士が合図すると、詰め所に居た一人の兵士が城内に向かって走り出す。…兵士の後に続きながらその様子を見て、俺も偉くなったものだなぁと一人感慨にふけていた。
貴賓室で待つ事しばし、執務に追われているはずのフォルティス公爵は俺を呼びつける事無く、自ら足を運んで来てくれた。立ちあがって挨拶しようとする俺を手で制し、公爵は俺の向かいに腰かける。
「久しぶり…と言う程でもないかな。今日はどうしたんだい?」
「ちょっとご相談したい事がありまして。現在建設中の防壁についてなんですが…」
防壁への魔物の襲撃や、その後のフォルザ達との協議の内容と、その打開策になるかも知れないシーティオの技術について俺が話すと、公爵は納得いったと言う風に頷いた。
「なるほど。確かにあの技術ならある程度の魔法攻撃は防げるだろうな。しかし、協力するのは構わないんだが、防壁にあの鎧の技術を付け加えるとなると、鎧ほどの耐久力は期待できなくなる欠点があるんだ」
「…と、言いますと?」
「うん。説明するとだね…」
公爵の話によると、例の鎧は特殊な製法で作られた液体を何層にも重なるように鎧の表面に塗りつけた物らしい。鎧自体は特別なものではないが、その液体のおかげで魔法を無効化していると言う訳だ。ならその液体を壁に塗りたくればいいじゃないかと思うのだが、ここで技術的な問題が発生する。
あれは親衛隊の中の極少数の鎧に使用された技術であり、大量生産には向かないようだ。防壁のように巨大な物に応用する事が出来るなら、そもそも国王側はあの鎧を末端の兵にまで導入したはずなのだ。
製法を教えて大量生産したところで、防壁全てに液体を塗る事など何年かかるか解らない。仮に塗ったところで一発か二発の魔法を防げばお終いになる。つまり、労力の割にはまるで効果が期待できない代物なのだ。
「…と言う事は、その方法は無理ですね」
「うん。同じ労力を割くなら、突破された後の対処に回した方がマシだと思う。私としては水路の案に賛成だね。その方がずっと簡単だ」
「そうは言いますけど、水路もかなりの人手が必要ですよ?」
「いや、私はそうは思わないな。君の身近に打ってつけの人物がいるじゃないか。彼女達に協力してもらえばどうだい?」
フォルティス公爵の言葉にしばらく悩む。水路を造るのに打って付けの人物?彼女達?そんな奴いたっけ?なかなか答えに至らず、しきりに首をかしげる俺に苦笑しながらフォルティス公爵が答えを口にする。
「君の妹君だよ。レヴィアさんだったかな?彼女とその母親であるリーベ殿の協力を得られれば、水路など簡単に出来上がるんじゃないのかな?」
「そうか!なるほど…レヴィア達か」
自分の家族の事なのに、指摘されるまで気がつかないとは情けない。だが、確かに公爵の言うように、彼女達海の支配者なら水の扱いは誰よりも上手いはずだ。これはすぐにでも城に帰って、彼女達の協力を仰ごう。
「ありがとうございます公爵。おかげで打開策が浮かびました」
「お役に立てて何よりだよ。防壁の存在は人類の存続に関わるからね。是非完璧な物を仕上げてくれ」
結果的に鎧の技術は得られなかったが、その代わりになる手は思いついた。俺は礼もそこそこに、その場を後にする。自分の城に居るレヴィアとリーベ親子に早く話をしに行こう。
0
お気に入りに追加
3,304
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。