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第350話 カレー
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「見事だ。数人がかりとは言え、まさか古の勇者ですら不可能だった我が主の討伐を成功させるとはな」
俺達とマルバスの戦いを遠目で見ていたバットラーが手を叩いて祝福している。彼は自分の主が死んだと言うのに特に何とも思わないのか、眉一つ動かしていない。戦う前にマルバスが言っていた死んでも復活すると言うのはどうやら本当らしいな。
マルバスとの戦いで大幅にレベルアップしたのはいいが、まだダンジョンに籠り始めて一週間と経っていない。まだまだ俺達が自分を鍛える余地はあった。このまま転移で一旦帰り、改めてダンジョン探索をしようと考えていたら、バットラーが意外な事を口にしてくる。
「これでお前達はこのダンジョンに籠る必要が無くなったな。早々に立ち去ると良い」
「籠る必要が無い…?まだこの後もダンジョン探索を続けるつもりなんですが」
「なんだ、お前知らんのか?ダンジョンマスターを倒した者は、もうそのダンジョンで経験値を得る事は出来なくなるのだぞ?」
そんな事は初めて聞いた。冒険者ギルドでも教えてもらった事は無いし…って、当たり前か。きっと今までダンジョンマスターを倒した奴など居なかったろうから、忠告もなにもないのだ。
しかし困った。そう言う事なら他のダンジョンを探すしかないのか?このガルシアのダンジョン以外で有名な所なんか聞いた事も無いし、以前訪れたアルゴスのダンジョンはそれほど大規模でも無かったから使い物になりそうにない。どうするか…と思ったその時、俺は妙案を思いついた。死んでも復活すると言うならマルバスが再び現れるのを待って、再度討伐すればいいじゃないか。だが俺が考えを述べると、即座にバットラーに否定された。
「主が復活するのはいつか解らんぞ。早ければ十年二十年後かもしれんし、数百年かかるかもしれん。人の身でそれを待つのは現実的ではないな」
魔族が侵攻を開始するのは一年以内だ。とても待っていられないし、俺はディアベルの様な長命種じゃないから何百年後の再戦など論外だ。こうなったらダメもとで他のダンジョンを探すしかないと思ったのだが、その考えも即座に否定されてしまう。
「ついでに言っておくが、そこまでレベルが上がってしまえば雑魚をいくら倒したところで経験値など入って来ないぞ。最低でも我が主と同程度の力をもつ存在でないと、倒したところで時間の無駄に終わるだろう」
…どうやら世の中そんなに甘く無いようだ。俺としてはこの一年を目いっぱい使ってレベルを倍ぐらいにしておきたかったんだが、どうやら現状では経験値を稼ぐ事すら困難になっているらしい。まあ、考えようによっては残った時間を別の事に使えるので得したと言えなくも無い。もうここに残っても得る物は何も無いようだ。
「じゃあ俺達はそろそろ…って、その前にこの彫像の事を聞いて良いですか?」
そう言って、俺はマルバスが用意してくれていた彫像を掲げて見せる。仮にもダンジョンマスターがくれたお宝だ。使えない物だとは思えないが、使い方が解らない事にはどうしようもない。ここは唯一使い方を知っていそうなバットラーに聞いておくのが正解だろう。
「それか…実際に動いているのを見たのは思い出せないぐらいに昔だから記憶があいまいだが。動かすには単純に魔力を籠めればいいはずだぞ。たしか注ぎ込んだ魔力によって大きさが変わって、魔力を籠めた者以外の命令を聞かなかったはずだ。要するに、そいつは普通より高性能のゴーレムだな」
ゴーレムか。冒険を初めて間もない頃戦った事があるが、あの時は文字通り骨が折れて酷い目に遭った記憶がある。あの時戦った二メートル半のゴーレムでも脅威だったのに、注いだ魔力によって大きさが変わるなら、その強さにはかなり期待できそうだ。
「ここで思い悩むよりは実際に使ってみた方が早いぞ。もうこの城を覆っていた主の魔力は消えているのだから、転移は使えるようになっているはずだ。用が無いならさっさと帰るがいい」
「…そうします。どうもありがとう」
相変わらずムカつく態度だが、バットラーと言う人物は誰にでもそうなのかも知れない。むしろ自分の主が倒されているのに敵意すら向けてこないのは称賛に値する。もっとも、単純に不死身だからどうでもいいと思っている可能性もあるが…。全員が掴まった事を確認した後、俺達はダンジョンを脱出してグリトニル側の城に戻って来ていた。
「帰ってきたー!もうダンジョンは嫌ー!」
「おなかすいたー!」
食堂に姿を現した途端レヴィアとシャリーが絶叫している。そう言えば色々あって飯どころじゃなかったからな。それに今回の戦いでは全員酷い怪我を負っていた。その詫びも兼ねてここは俺が腕を振るうとしよう。食欲魔人と化した二人に催促されてリーリエ達が焦って準備するのを止め、俺が厨房に入る。それを見たクレア達が騒めいた。
「兄様が料理するの!?」
「ごしゅじんさま何つくるの?」
「ご主人様の料理、久しぶりですね」
「ああ。奇抜なものが多いがどれも美味だった。今回も素晴らしい料理を披露してくれるはずだ」
期待を裏切らないためにも、ここは万人に受ける料理を選択する必要がある。俺は厨房の棚の奥に隠してあった各種スパイスを取り出して、料理の準備を始めた。この世界にも米があるのは随分前に解っていたので、今日作るのは今や日本の国民食となったカレーだ。だが普通にルーを作ってご飯にかけるのも味気ないので、ご飯はドライカレーにしておくのがポイントだ。こうするとルーと合わさってカレーの味がより濃くなるので、普通に食べるより美味しいのだ。
この際城の人間全員に食べさせるつもりで時間をかけて調理していると、カレーの芳醇な香りが食堂中に漂う。分担して作業しているリーリエ達は初めて見る料理に興味津々だ。ここで作り方を教えておけば、どっかの自衛隊みたいに週一で作ってくれるようになるかも知れないな。
「おまたせー…って、随分並んでるな」
完成した鍋を持って食堂に出ると、そこにはクレア達を先頭に、食器を持った行列が食堂の中で収まらずに廊下にまで続いていた。みんなカレーの匂いにやられたのか今にも涎を垂らさんばかりだ。せっかくの機会だし、リーリエ達も厨房から追い出して俺一人が給仕係を買って出る。俺は何度も食べてるが彼女達は初めてだからな。ゆつくり味わってもらいたい。
「おいしー!シャリーこれ好き!」
「おいしーい!なにこれ凄い!」
「本当だ。凄い…癖になりそうな味ですね」
「これは…食欲が刺激されるな」
一番に口に含んだシャリー達が美味さのあまり興奮していた。他の面子も似たような感想を漏らしているのでカレーは大好評のようだ。これだけ喜んでもらえると作った甲斐があったと言うものだ。
結局、その日は大きな鍋が空になるまでお替りをする者が続出し、カレーのお披露目は大成功に終わった。腹も膨れて英気も養った事だし、また明日からも頑張るとしよう。
俺達とマルバスの戦いを遠目で見ていたバットラーが手を叩いて祝福している。彼は自分の主が死んだと言うのに特に何とも思わないのか、眉一つ動かしていない。戦う前にマルバスが言っていた死んでも復活すると言うのはどうやら本当らしいな。
マルバスとの戦いで大幅にレベルアップしたのはいいが、まだダンジョンに籠り始めて一週間と経っていない。まだまだ俺達が自分を鍛える余地はあった。このまま転移で一旦帰り、改めてダンジョン探索をしようと考えていたら、バットラーが意外な事を口にしてくる。
「これでお前達はこのダンジョンに籠る必要が無くなったな。早々に立ち去ると良い」
「籠る必要が無い…?まだこの後もダンジョン探索を続けるつもりなんですが」
「なんだ、お前知らんのか?ダンジョンマスターを倒した者は、もうそのダンジョンで経験値を得る事は出来なくなるのだぞ?」
そんな事は初めて聞いた。冒険者ギルドでも教えてもらった事は無いし…って、当たり前か。きっと今までダンジョンマスターを倒した奴など居なかったろうから、忠告もなにもないのだ。
しかし困った。そう言う事なら他のダンジョンを探すしかないのか?このガルシアのダンジョン以外で有名な所なんか聞いた事も無いし、以前訪れたアルゴスのダンジョンはそれほど大規模でも無かったから使い物になりそうにない。どうするか…と思ったその時、俺は妙案を思いついた。死んでも復活すると言うならマルバスが再び現れるのを待って、再度討伐すればいいじゃないか。だが俺が考えを述べると、即座にバットラーに否定された。
「主が復活するのはいつか解らんぞ。早ければ十年二十年後かもしれんし、数百年かかるかもしれん。人の身でそれを待つのは現実的ではないな」
魔族が侵攻を開始するのは一年以内だ。とても待っていられないし、俺はディアベルの様な長命種じゃないから何百年後の再戦など論外だ。こうなったらダメもとで他のダンジョンを探すしかないと思ったのだが、その考えも即座に否定されてしまう。
「ついでに言っておくが、そこまでレベルが上がってしまえば雑魚をいくら倒したところで経験値など入って来ないぞ。最低でも我が主と同程度の力をもつ存在でないと、倒したところで時間の無駄に終わるだろう」
…どうやら世の中そんなに甘く無いようだ。俺としてはこの一年を目いっぱい使ってレベルを倍ぐらいにしておきたかったんだが、どうやら現状では経験値を稼ぐ事すら困難になっているらしい。まあ、考えようによっては残った時間を別の事に使えるので得したと言えなくも無い。もうここに残っても得る物は何も無いようだ。
「じゃあ俺達はそろそろ…って、その前にこの彫像の事を聞いて良いですか?」
そう言って、俺はマルバスが用意してくれていた彫像を掲げて見せる。仮にもダンジョンマスターがくれたお宝だ。使えない物だとは思えないが、使い方が解らない事にはどうしようもない。ここは唯一使い方を知っていそうなバットラーに聞いておくのが正解だろう。
「それか…実際に動いているのを見たのは思い出せないぐらいに昔だから記憶があいまいだが。動かすには単純に魔力を籠めればいいはずだぞ。たしか注ぎ込んだ魔力によって大きさが変わって、魔力を籠めた者以外の命令を聞かなかったはずだ。要するに、そいつは普通より高性能のゴーレムだな」
ゴーレムか。冒険を初めて間もない頃戦った事があるが、あの時は文字通り骨が折れて酷い目に遭った記憶がある。あの時戦った二メートル半のゴーレムでも脅威だったのに、注いだ魔力によって大きさが変わるなら、その強さにはかなり期待できそうだ。
「ここで思い悩むよりは実際に使ってみた方が早いぞ。もうこの城を覆っていた主の魔力は消えているのだから、転移は使えるようになっているはずだ。用が無いならさっさと帰るがいい」
「…そうします。どうもありがとう」
相変わらずムカつく態度だが、バットラーと言う人物は誰にでもそうなのかも知れない。むしろ自分の主が倒されているのに敵意すら向けてこないのは称賛に値する。もっとも、単純に不死身だからどうでもいいと思っている可能性もあるが…。全員が掴まった事を確認した後、俺達はダンジョンを脱出してグリトニル側の城に戻って来ていた。
「帰ってきたー!もうダンジョンは嫌ー!」
「おなかすいたー!」
食堂に姿を現した途端レヴィアとシャリーが絶叫している。そう言えば色々あって飯どころじゃなかったからな。それに今回の戦いでは全員酷い怪我を負っていた。その詫びも兼ねてここは俺が腕を振るうとしよう。食欲魔人と化した二人に催促されてリーリエ達が焦って準備するのを止め、俺が厨房に入る。それを見たクレア達が騒めいた。
「兄様が料理するの!?」
「ごしゅじんさま何つくるの?」
「ご主人様の料理、久しぶりですね」
「ああ。奇抜なものが多いがどれも美味だった。今回も素晴らしい料理を披露してくれるはずだ」
期待を裏切らないためにも、ここは万人に受ける料理を選択する必要がある。俺は厨房の棚の奥に隠してあった各種スパイスを取り出して、料理の準備を始めた。この世界にも米があるのは随分前に解っていたので、今日作るのは今や日本の国民食となったカレーだ。だが普通にルーを作ってご飯にかけるのも味気ないので、ご飯はドライカレーにしておくのがポイントだ。こうするとルーと合わさってカレーの味がより濃くなるので、普通に食べるより美味しいのだ。
この際城の人間全員に食べさせるつもりで時間をかけて調理していると、カレーの芳醇な香りが食堂中に漂う。分担して作業しているリーリエ達は初めて見る料理に興味津々だ。ここで作り方を教えておけば、どっかの自衛隊みたいに週一で作ってくれるようになるかも知れないな。
「おまたせー…って、随分並んでるな」
完成した鍋を持って食堂に出ると、そこにはクレア達を先頭に、食器を持った行列が食堂の中で収まらずに廊下にまで続いていた。みんなカレーの匂いにやられたのか今にも涎を垂らさんばかりだ。せっかくの機会だし、リーリエ達も厨房から追い出して俺一人が給仕係を買って出る。俺は何度も食べてるが彼女達は初めてだからな。ゆつくり味わってもらいたい。
「おいしー!シャリーこれ好き!」
「おいしーい!なにこれ凄い!」
「本当だ。凄い…癖になりそうな味ですね」
「これは…食欲が刺激されるな」
一番に口に含んだシャリー達が美味さのあまり興奮していた。他の面子も似たような感想を漏らしているのでカレーは大好評のようだ。これだけ喜んでもらえると作った甲斐があったと言うものだ。
結局、その日は大きな鍋が空になるまでお替りをする者が続出し、カレーのお披露目は大成功に終わった。腹も膨れて英気も養った事だし、また明日からも頑張るとしよう。
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