120 / 258
連載
第267話 理想の相手
しおりを挟む
俺の心のこもった説得のおかげで、バックス王リギンは要塞線の構築に賛成してくれた。彼等の申し出はそれだけでなく、バックスでようやく普及し始めた大型の連弩の技術提供もまで申し出てくれたのだ。試しに試射させてもらったが思いの外威力が強く、安物の鎧程度なら軽く貫通する威力があった。それに弾となる矢も小さく取り回ししやすいので、実戦では大いに役立ってくれるだろう。
そして提供された技術はもう一つある。普通の投石機に見えるその兵器は、大軍相手に威力を発揮する新型なのだとか。確かに他国に普及している従来の物と比べて一回りは大きい。しかし大きいものの、ただそれだけに見えた。しかし真に新しいのは投石器自体より撃ちだされる弾の方だった。まん丸の玉は発射前に火をつけられ、燃え上がりながら敵陣に着弾する。すると衝撃で中にあった油が外に溢れ出し、辺り一面を火の海にするのだ。
「なるほど…大きな火炎瓶みたいなものか」
そう、原理的には火炎瓶を人の手では届かない程遠距離に飛ばし、火炎瓶とは比較にならない程の火災を起こす。単純だが強力な兵器と言えるだろう。
「どうだエストよ?我が国の技術力は?」
「素晴らしいですね。これなら魔族達もそう易々と侵攻できなくなるでしょう」
大広間での騒動以降俺はリギンに随分と気に入られたようで、城の中を彼自らが案内してくれている。今立ち寄った武器庫も彼が先頭に立って案内してくれたのだ。顔を合わせるドワーフ達は俺との戦いなど気にも留めていないのか、皆笑顔で対応してくれる。どうやら彼等は全員脳筋のようで、直接拳を交えた事が理由で良い方向に進んだのかも知れない。
「父上、見ていただきたい物があるのですが」
リギンと俺の後をずっとついて来ているスフィリが突然口を開いた。見せたい物となると…例の鎧だろう。三日も徹夜につき合わされた甲斐もあり、スフィリは随分と立派な鎧を完成させていたのだ。
「なんだスフィリ?今はエストに城を案内しているところだろう。後にせんか」
「あ、何だろう、気になるなぁ~。俺も見てみたいな~」
若干棒読みだった気もするが、早く彼女の成果を見てもらいたいと言う気持ちもある。スフィリはこの三日、ほとんど飲まず食わずで槌を振るい続けていた。男のドワーフに比べて小柄な彼女にとって、作業は過酷の一言だ。全身汗と煤で汚れ、たまに火傷を負いながら一振りごとに全身全霊を籠める彼女の姿には鬼気迫るものがあった。そしてようやく鎧が完成したのが昨日の夜だ。サイズの調整をしながら細かいパーツを組み上げて、実際に装着する俺の体に合わせていく。その調整だけで深夜にまで及んだが、満足いく物が出来上がった。
「ふむ、解った。ならば案内しろ」
「鍛冶場に置いてあります。さあ、こちらへ!」
リギンが同意してくれた事が余程嬉しかったのか、スフィリは先頭に立つと喜々として歩き始めた。アレを見たリギンがどんな感想を持つのか、今から楽しみだ。
------
この数日寝泊まりした鍛冶場は相変わらず蒸し暑く、部屋に居るだけで汗が噴き出てくる。リギンがやって来た事で部屋に居たドワーフ達の手が一瞬止まるものの、彼等は何事も無く作業を再開する。どうやら彼等ドワーフにとって、国王へ敬意を払うより自分の作品の方が重要度が高いらしい。そんな彼等の横をすり抜けたスフィリは、鍛冶場の隅にある完成品置き場にやってきた。そこには鎧掛けに掛けられた一つの鎧があり、その上から姿を隠す様に布が掛けられている。
「父上、これが私の作った鎧です。どうぞご覧になって下さい!」
そう言うとスフィリは掛けられていた布を取り去った。そこから現れた鎧、それは一見真っ白な普通のプレートメイルに見えるが細部がまるで違う。胸当ての部分こそ一枚の部品で作られているが、肩や腕、腰や足など関節以外の部分には複数枚の装甲板によって覆われている。元日本人の俺なら解るが、スフィリの作った鎧は西洋甲冑と日本の甲冑を融合させたような作りになっていた。関節の部分に装甲が無いのが心配になるが、そこは限界まで細くした魔石による鎖帷子になっているので、防御の面で他の部分に劣る事は無い。今までの鎧とは一線を画したその奇抜なデザインに、リギンは驚いて声も無いようだった。
「むうう…これは何の素材を使っているのだ?鉄ではない。ドラゴンの鱗…違うな。今まで見た事も無い素材だ。この段になっている装甲板は…盾の代わりにもなるのか?今までにない発想だな。…いずれにしても、簡単に見えてよく作られている。これを本当にスフィリが作ったのか?」
「はい。アッシュとマシャドの手を借りましたが、最初から最後まで私がやりました。素材についてはエスト殿に協力を願って手に入れた物を使っています」
「うーむ…」
そう言ったきり、リギンは鎧を見ながら腕を組んで黙り込んでしまった。真似事に過ぎないと侮っていた娘の作った物が自分の想像以上だった事に対する驚きか、はたまた純粋に好奇心を満たそうとしているのか、それは解らない。だがこれを見た事で、リギンが娘の扱いを変えるのは確かだ。なにせスフィリは今までどんなドワーフでも作れなかった鎧を作りだしたのだから。
「うむ。スフィリよ。見事だ!まさかお前にこれほどの業物を作りだせる力があったとは思わなかった。この鎧の出来は間違いなく我が国一だろう。この鎧を見れば、皆がお前の腕前を認めるはずだ!」
「じゃあ…!」
「うむ!ワシが身を引いた後はお前が王位を継ぐがいい!」
その言葉にスフィリは跳び上がらんばかりに喜んだが、続くリギンの言葉で水を差される事になった。
「だが婿を取らせる方針は変わらん。王家の血を絶やす訳にはいかんからな。お前にはすぐにでも婿を取ってもらうぞ」
「何故ですか!父上のおっしゃる事は解りますが、それほど急ぐ必要は無いでしょう?」
「ワシもいつまで生きていられるか解らん。それに魔族の襲撃もあるし、子供は早いうちに作るべきだ。何よりワシが一刻も早く孫の顔を見たいのだ」
なんだこの爺さんは。結局娘の意思より自分の我が儘を優先させてるじゃないか。他人事ながらそのあまりに身勝手な意見に腹が立って来た。もう一回殴り倒してやろうか?俺が密かに拳を握りしめている間にも、激しい親子喧嘩は続いている。
「何がいつまで生きられるかですか!そんなにピンピンしている人が死ぬ訳ないでしょう!結婚相手ぐらい自分で選ばせてください!」
「お前は高望みし過ぎる!ワシが紹介してやった者共はどれもひとかどの人物であったのに、やれ髭が気持ち悪いだの体形が気に入らないだのと文句ばかり並べおって!他の種族ならともかく、ドワーフの外見などどれも大差ないじゃろうが!それとも好きな男でも出来たのか?」
「うぅ…それは…」
リギンの言う通り、俺にもドワーフの個体識別は難しい。だってあいつら全員同じ格好してるし。俺が口挟む事情でも無いので事の成り行きをボケーっと見ていると、返事に窮したスフィリがこちらをチラチラと見ている。…?なぜそんな目で俺を見る?なんかおかしな流れになってないか?スフィリの微妙な変化に感づいたのは俺だけでは無かったようで、リギンが急に騒ぎ始めた。
「その目!お前まさかエストに惚れたのか!そうなんだな!」
「違います!確かにエスト殿はこの大陸に並ぶ者の無い勇者ですが、私の趣味ではありません!」
………グサッときた。スフィリに対して特に好意を抱いていた訳では無いが、こうもキッパリと否定されると俺のガラスのハートは粉々になりそうだ。膝から崩れ落ちそうになるのを歯を食いしばって耐える。…悔しくなんかないぞ!
「ではどう言う男が好みなのだ?」
「そうですね…まずは背が高くて格好良くて、私より強くて頭が切れて、そして優しい人です。でもいざと言う時は頼りになって、私みたいな幼い外見でも愛してくれる。あ、もちろん経済力も必要ですね。貧乏は耐えられそうにないので。しいて言えば、そんな人が理想なんです」
このアマぶん殴ってやろうか。そんな絵に描いたような白馬の王子様が居るはずが…と、そこまで考えて打ってつけの人物が俺の脳裏に思い浮かんだ。居るじゃないか!スフィリが上げた条件にピッタリの人物が。彼なら現在独身だし、ロリコンの疑惑もあるし、お似合いではないだろうか?
「その人物に心当たりがありますよ」
「本当ですか!」
「まことか!」
物凄い勢いで食いついて来たな。彼等の勢いに若干引きながらも、俺はその人物の名を告げる。
「ええ、私の知り合いで今の条件に当てはまる人物が居ます。彼こそ本物の王子様。グリトニル聖王国のリムリック王子その人です」
俺が告げたその名前に、リギンとスフィリは驚愕の声を上げるのだった。
そして提供された技術はもう一つある。普通の投石機に見えるその兵器は、大軍相手に威力を発揮する新型なのだとか。確かに他国に普及している従来の物と比べて一回りは大きい。しかし大きいものの、ただそれだけに見えた。しかし真に新しいのは投石器自体より撃ちだされる弾の方だった。まん丸の玉は発射前に火をつけられ、燃え上がりながら敵陣に着弾する。すると衝撃で中にあった油が外に溢れ出し、辺り一面を火の海にするのだ。
「なるほど…大きな火炎瓶みたいなものか」
そう、原理的には火炎瓶を人の手では届かない程遠距離に飛ばし、火炎瓶とは比較にならない程の火災を起こす。単純だが強力な兵器と言えるだろう。
「どうだエストよ?我が国の技術力は?」
「素晴らしいですね。これなら魔族達もそう易々と侵攻できなくなるでしょう」
大広間での騒動以降俺はリギンに随分と気に入られたようで、城の中を彼自らが案内してくれている。今立ち寄った武器庫も彼が先頭に立って案内してくれたのだ。顔を合わせるドワーフ達は俺との戦いなど気にも留めていないのか、皆笑顔で対応してくれる。どうやら彼等は全員脳筋のようで、直接拳を交えた事が理由で良い方向に進んだのかも知れない。
「父上、見ていただきたい物があるのですが」
リギンと俺の後をずっとついて来ているスフィリが突然口を開いた。見せたい物となると…例の鎧だろう。三日も徹夜につき合わされた甲斐もあり、スフィリは随分と立派な鎧を完成させていたのだ。
「なんだスフィリ?今はエストに城を案内しているところだろう。後にせんか」
「あ、何だろう、気になるなぁ~。俺も見てみたいな~」
若干棒読みだった気もするが、早く彼女の成果を見てもらいたいと言う気持ちもある。スフィリはこの三日、ほとんど飲まず食わずで槌を振るい続けていた。男のドワーフに比べて小柄な彼女にとって、作業は過酷の一言だ。全身汗と煤で汚れ、たまに火傷を負いながら一振りごとに全身全霊を籠める彼女の姿には鬼気迫るものがあった。そしてようやく鎧が完成したのが昨日の夜だ。サイズの調整をしながら細かいパーツを組み上げて、実際に装着する俺の体に合わせていく。その調整だけで深夜にまで及んだが、満足いく物が出来上がった。
「ふむ、解った。ならば案内しろ」
「鍛冶場に置いてあります。さあ、こちらへ!」
リギンが同意してくれた事が余程嬉しかったのか、スフィリは先頭に立つと喜々として歩き始めた。アレを見たリギンがどんな感想を持つのか、今から楽しみだ。
------
この数日寝泊まりした鍛冶場は相変わらず蒸し暑く、部屋に居るだけで汗が噴き出てくる。リギンがやって来た事で部屋に居たドワーフ達の手が一瞬止まるものの、彼等は何事も無く作業を再開する。どうやら彼等ドワーフにとって、国王へ敬意を払うより自分の作品の方が重要度が高いらしい。そんな彼等の横をすり抜けたスフィリは、鍛冶場の隅にある完成品置き場にやってきた。そこには鎧掛けに掛けられた一つの鎧があり、その上から姿を隠す様に布が掛けられている。
「父上、これが私の作った鎧です。どうぞご覧になって下さい!」
そう言うとスフィリは掛けられていた布を取り去った。そこから現れた鎧、それは一見真っ白な普通のプレートメイルに見えるが細部がまるで違う。胸当ての部分こそ一枚の部品で作られているが、肩や腕、腰や足など関節以外の部分には複数枚の装甲板によって覆われている。元日本人の俺なら解るが、スフィリの作った鎧は西洋甲冑と日本の甲冑を融合させたような作りになっていた。関節の部分に装甲が無いのが心配になるが、そこは限界まで細くした魔石による鎖帷子になっているので、防御の面で他の部分に劣る事は無い。今までの鎧とは一線を画したその奇抜なデザインに、リギンは驚いて声も無いようだった。
「むうう…これは何の素材を使っているのだ?鉄ではない。ドラゴンの鱗…違うな。今まで見た事も無い素材だ。この段になっている装甲板は…盾の代わりにもなるのか?今までにない発想だな。…いずれにしても、簡単に見えてよく作られている。これを本当にスフィリが作ったのか?」
「はい。アッシュとマシャドの手を借りましたが、最初から最後まで私がやりました。素材についてはエスト殿に協力を願って手に入れた物を使っています」
「うーむ…」
そう言ったきり、リギンは鎧を見ながら腕を組んで黙り込んでしまった。真似事に過ぎないと侮っていた娘の作った物が自分の想像以上だった事に対する驚きか、はたまた純粋に好奇心を満たそうとしているのか、それは解らない。だがこれを見た事で、リギンが娘の扱いを変えるのは確かだ。なにせスフィリは今までどんなドワーフでも作れなかった鎧を作りだしたのだから。
「うむ。スフィリよ。見事だ!まさかお前にこれほどの業物を作りだせる力があったとは思わなかった。この鎧の出来は間違いなく我が国一だろう。この鎧を見れば、皆がお前の腕前を認めるはずだ!」
「じゃあ…!」
「うむ!ワシが身を引いた後はお前が王位を継ぐがいい!」
その言葉にスフィリは跳び上がらんばかりに喜んだが、続くリギンの言葉で水を差される事になった。
「だが婿を取らせる方針は変わらん。王家の血を絶やす訳にはいかんからな。お前にはすぐにでも婿を取ってもらうぞ」
「何故ですか!父上のおっしゃる事は解りますが、それほど急ぐ必要は無いでしょう?」
「ワシもいつまで生きていられるか解らん。それに魔族の襲撃もあるし、子供は早いうちに作るべきだ。何よりワシが一刻も早く孫の顔を見たいのだ」
なんだこの爺さんは。結局娘の意思より自分の我が儘を優先させてるじゃないか。他人事ながらそのあまりに身勝手な意見に腹が立って来た。もう一回殴り倒してやろうか?俺が密かに拳を握りしめている間にも、激しい親子喧嘩は続いている。
「何がいつまで生きられるかですか!そんなにピンピンしている人が死ぬ訳ないでしょう!結婚相手ぐらい自分で選ばせてください!」
「お前は高望みし過ぎる!ワシが紹介してやった者共はどれもひとかどの人物であったのに、やれ髭が気持ち悪いだの体形が気に入らないだのと文句ばかり並べおって!他の種族ならともかく、ドワーフの外見などどれも大差ないじゃろうが!それとも好きな男でも出来たのか?」
「うぅ…それは…」
リギンの言う通り、俺にもドワーフの個体識別は難しい。だってあいつら全員同じ格好してるし。俺が口挟む事情でも無いので事の成り行きをボケーっと見ていると、返事に窮したスフィリがこちらをチラチラと見ている。…?なぜそんな目で俺を見る?なんかおかしな流れになってないか?スフィリの微妙な変化に感づいたのは俺だけでは無かったようで、リギンが急に騒ぎ始めた。
「その目!お前まさかエストに惚れたのか!そうなんだな!」
「違います!確かにエスト殿はこの大陸に並ぶ者の無い勇者ですが、私の趣味ではありません!」
………グサッときた。スフィリに対して特に好意を抱いていた訳では無いが、こうもキッパリと否定されると俺のガラスのハートは粉々になりそうだ。膝から崩れ落ちそうになるのを歯を食いしばって耐える。…悔しくなんかないぞ!
「ではどう言う男が好みなのだ?」
「そうですね…まずは背が高くて格好良くて、私より強くて頭が切れて、そして優しい人です。でもいざと言う時は頼りになって、私みたいな幼い外見でも愛してくれる。あ、もちろん経済力も必要ですね。貧乏は耐えられそうにないので。しいて言えば、そんな人が理想なんです」
このアマぶん殴ってやろうか。そんな絵に描いたような白馬の王子様が居るはずが…と、そこまで考えて打ってつけの人物が俺の脳裏に思い浮かんだ。居るじゃないか!スフィリが上げた条件にピッタリの人物が。彼なら現在独身だし、ロリコンの疑惑もあるし、お似合いではないだろうか?
「その人物に心当たりがありますよ」
「本当ですか!」
「まことか!」
物凄い勢いで食いついて来たな。彼等の勢いに若干引きながらも、俺はその人物の名を告げる。
「ええ、私の知り合いで今の条件に当てはまる人物が居ます。彼こそ本物の王子様。グリトニル聖王国のリムリック王子その人です」
俺が告げたその名前に、リギンとスフィリは驚愕の声を上げるのだった。
0
お気に入りに追加
3,303
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…


はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。