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しおりを挟む「きゃあ!誰か!」
決して低くはない場所から真っ逆さまになったソイを追ってアラヘルドは迷うこと無く手すりを乗り越えた。
メイドの甲高い悲鳴は男達の歓声にかき消され、熊に夢中になっているせいで事態を把握しているものはほぼ居ない
アラヘルドはソイを空中で捕まえると、胸に抱き込みそのまま地面に叩きつけられた
「っ…!」
強い衝撃に息を詰めながらも、すぐさまソイの様子を確認する。
すると当の本人はぽかんとした顔で落下のショックから戻って来れないでいた。なんと危険な真似をするのかと怒りが込み上げる
「この、大馬鹿者が!!」
びくりとしたソイはアラヘルドの顔を見た。
視線が絡み、アラヘルドは何かを期待した
だが
「サラン……ッ!」
すぐさまその視線は外され、闘技場の先に向けられた。
サランが檻の中から出てくる所だった
熊は強い雄の匂いに敏感に反応し、ソイが落ちた事に気付いていない。
だが、兵達はやっと事態に気付いたようだ。
「なんてこった!おい!誰か熊を戻せ!!狼もだ!」
「く、熊は…戻せますが、」
「なんだよ!」
「狼は鎖をしてやせんぜ…」
どうせ熊に殺されると思ったからだ。
さぁと顔を青ざめさせた兵達は次々と闘技場に降りようとした。危険な生き物だが、この数の人間には到底太刀打ちは出来ない。
「やめんか」
それを止めるものが1人。第二王子だ
「こんな面白い余興になるとは聞いておらん。何故私も呼ばんのだ」
高貴な王族には相応しくない場所として敬遠される闘技場だが、今日はたまたま来てみて良かった。第二王子は口元がにやけて堪らない アラヘルドが死ねば危険な戦場を駆けずり回る必要も、女王にゴマをする必要も無くなる。「死ねい、アラヘルド」
ここで将を失えば、自国は負け戦をする事になるとは思ってもみない発言だった
熊は鎖を引っ張られ、強く抵抗しながらも元々入っていた檻の中に戻されようとしている。その間サランは熊に攻撃を仕掛けており、ソイは口を開いたが、アラヘルドの掌に覆われてしまった。
今、アラヘルドの片腕は使い物にならない。
肩が外れてしまったのだ。
アラヘルドのように体格に伴った大きな筋肉を纏う人間は、自身の筋肉が邪魔をして脱臼ですらまともな処置が出来ない。無理やりはめてもその後使い物になるかも賭けだった。ソイが戻し方を心得ているとも思えない
片腕でソイを守りながら巨大な狼と戦うのは大きなリスクだ。ソイを傷付けないことが最優先だが、アラヘルドは自身の身の価値を知っている。
戦争が控えているのだ。こんな所で無駄な負傷をする訳には行かない
それに、第二王子の声。アラヘルドは舌打ちが出た。きっと、ソイの存在を知られただろう。
だが取り敢えず今はどうにかしてソイだけでもこの場から出さねばならない
しかし、遅かったようだ。
熊は完全に檻の中に戻されてしまい、闘技場にはサランと、アラヘルドとソイだけになってしまった。
気性を荒らげたサランがこちらを見た顔付きに、ソイはショックを受ける。
「…あんなの、サランじゃない…」
サランはまるで悪魔のような顔でソイを見たのだ。
剥いた牙を舌なめずりし、目をギラつかせながらこちらにゆっくり歩いてくる。
「サラン…おれだよ!ソイだよ!サラン!」
ソイにも、この状況が良くないことが分かる。
だが、どちらも無傷で事態を収めるのは、ソイにしか出来ないことだった。サランは明らかに正気じゃない
まるで、狂犬病にかかった生き物のようだ
サランがソイを思い出せば、声が届けば
ここから逃がすことができれば
ジハに父親を与えてやれる
狼として生きる術を、ソイが与えられないものを与えてやれる
横で剣を抜いたアラヘルドの腕にソイがしがみつく。「だめだ!」
「今日、死ぬ運命だったのだ。多くの男が殺され兵達が怒っている。兄弟を失ったものもいる ここで生かしても、後に嬲り殺されるだろう」
「そんなの…!!あんた達だって同じだ…!!兄弟や親や子を…!殺したじゃないか!!なんの罪も無いのに!」
「だから何だと言うのだ。ただの獣如き、人間と量るのも烏滸がましい」
ソイは愕然とした。
根本的に何もかもが違うのだ、この男とは
アラヘルドはソイの腹を剣の柄で一突きすると、後ろに投げ飛ばした。
この雄の狼のところに走っていかぬように
結局避けることが出来ない戦いに、アラヘルドは少し笑った。
「お前を私の手で殺せる理由が出来た。もはや、運命かもしれぬ。
死んで、私のものを解放しろ」
痛い、痛い。腹が痛い
「…けほっ、…サラン…サラン…!」
酷い耳鳴り越しに、男達の野太い歓声が聞こえる。その殆どが、アラヘルドを応援する言葉だ「やっちまえー!アラヘルド様ー!」
「アラヘルド様!」「アラヘルド様ー!」
顔に砂を付けながら、這ってでも進む。
アラヘルドは片手に剣を握り、俊敏な動きで襲いかかるサランを最小限の動きで躱す。
アラヘルドは一突きで、この勝負を決めようとしているのだ
「…めて…やめて…お願い…お願いします…」
サランを殺さないで
あの子の匂いがする。
やっぱり、やっぱりいた
私の子が、傷を負って泣いている
私の子、私の可愛い子
「なんだ!?うおっ、」
熊の檻がとてつもない勢いで揺れ始めた。
中で暴れているのだ
身構えた男達だったが、出られるはずがない。次第に揺れが収まり、完全に止まると顔を見合わせて笑った
「…お、おい」
1人の若い男が指を指した
笑っていた男達が何だと視線を動かせば、そこには裸の女が立っていたのだ。
「おー?こんな所で何してんだ?可愛がられに来たのか?」
下衆な笑みを浮かべながら近づく馬鹿な男が1人。
「……っ!ま、まて!!」
檻の中を覗き込んだ若い男が声をあげた。
熊がいるはずの檻の中が空だったのだ
「なんだ、……ぎゃあああ!」
女の姿が、輪郭を動かし巨大な熊の姿に変わった。
場は騒然となる
馬鹿な男一人に食い付いて観客席に投げ飛ばすと、男たちが次々と逃げていった
一直線に熊はソイの所に走っていく
兵達はアラヘルドを救うため銃を構えた
「馬鹿やめろ!!アラヘルド様に当たっちまう!剣を持て!熊の気を引け!!」
暴れる熊と対処する兵士達。
決定的な傷を負わせることは出来ていなかった。剣では分厚過ぎる皮膚を破れない
アラヘルドは未だサランと対峙していた。
こんな状況になってしまっては、次の一手で決めなければならない
出口はアラヘルドとソイの真反対にしか無いのだ。熊が兵士たちの囲いを突破するまでに
柄を強く握り締めた時だった
バンッ
銃声と共に、アラヘルドの肩が衝撃で後ろに靡く。
倒れていく時見えた視界には、煙を立てた銃を握り締めた第二王子がいた。
「…己…!」
アラヘルドはドサリと自身の倒れる音を聞いた
サランは倒れたアラヘルドに見向きもせず、ソイの所に歩いてくる
「サラン…サラン」
だがその顔付きは決して再会を喜ぶものでは無かった。今にもソイを噛み殺さんと牙を剥いているのだ。
まるで、あの時ソイを犯した狼達のように。
そして、濁った声音でサランはこう言った
「…死ぬ、べき、だ」
痛む腹を抑えたまま倒れるソイに狙いを定めて走ってくる
死ぬべき、サランはそう思ってるのか。
最愛に噛み殺される最期とは、なんていう悲劇だ。だがもしジハがいなければ、救いでもあったかもしれない。
ソイはゆっくりと目をつぶった
しかし、予想していた痛みも、衝撃も来ない。変わりに重みと、息遣いがソイの上から降ってくる。
「…アラ…ヘル…ド…」
その背中に噛み付き、肉をえぐらんとするサラン。血が吹き出してソイの顔に降ってくる
「…やめて…サラン…!やめて!!」
ソイの悲鳴と共に熊の咆哮が響き渡った。
「私の子に何をする…!!」
ぐわりと開いた大きな口が、サランに噛み付き投げ飛ばす。壁に激突したサランは意識を失った。
「サラン!母さん…!」
「私の子、ああ…可哀想に、可哀想に」
血の気が引いてるアラヘルドは、熊からソイを守ろうと背中に押しやった。しかし、今にも意識が飛びそうなのだろう
頭が次第に下がっていく
「っ、」背中は引き裂かれていて、軍服が真っ赤に染め上げられていた。ソイは思わず口を手で覆った
「人間、許さぬよ 」
熊が後ろ足で立ち上がったその時、兵士達が次々に発砲し始めた。アラヘルドを失った国の損失は、どれだけ馬鹿な兵でもよく分かる。熊の巨大な身体がアラヘルドを隠している今ならと
しかし、分厚い皮膚は内臓まで弾を通さない。それでも少なくない血がぽたぽたと地面に落ちる
「母さん!!逃げて!」
「お前も来るの」
「…行けない…大事な子がまだ中にいる…っ俺は大丈夫…それよりジハは…!」
「会っていない」
「俺よりジハを…!ジハを探して…っお願い!」
熊は躊躇った。置いていけるわけが無いのに。だが、この兵士たちはきっと背中に乗せたソイもお構い無しに打ってくるだろう
「母さん…!」
「…わかった、私の子。生きてまた会うの」
「うん、うん…!」
ベットの上にいるソイを襲う激しい腹痛は、アラヘルドに柄で打たれたからだろうか、捻挫と打撲もしており、熱を出した
アラヘルドは酷い傷を置いながらも最後まで完全に意識を失うこと無く、治療を受けたそうだ
「エル、いい子」
エルの頭を撫でながら熱に涙を流す。
母はあの後闘技場から抜け出し、メイド達が熊が城下まで下りたと騒いでいるのを聞いた。そこまでいけば、逃げたも同然だろう、とソイは自分に言い聞かせる。
何より、熊を追うよりも重要なことが兵士達にはあった。
アラヘルドの負傷が外国に気取られてはいけない
いつもと変わらぬ日常を送る事が最重要事項で、負傷を知っている兵やメイド、医師は城から出る事を固く禁じられた。
城下さえ出れば、もう何者も追いかけて行く事はないのだ
そして、サラン
熊が去った後男達がアラヘルドを連れていこうと肩をかした時
ソイはサランが投げ飛ばされ倒れていた場所に視線を向けた。だが、そこには既に何も居らず、兵達も狼が逃げたと騒ぎになった。
無意識のうち踏み出したソイを止めたのはアラヘルドだ。負傷から考えられぬ程の力で腕を引かれ、鋭い目で睨まれる
そして、強い腹の痛みと吐き気に襲われたあとからは記憶が無い
おしゃべりなメイド達の話を盗み聞きしても、狼の話は出てこなかった。
サランはどこに行ってしまったのだろう
死ぬべきだ
そう言われても尚無事を祈る自分が滑稽だった
「…きもち、わるい……」
吐き気の波がきて、ソイはベットに蹲った
アラヘルドは上半身に包帯を巻き付けながらも既にペンを握っていた。
書類を滞らせて本国にいる第2王子派閥に気取られるわけには行かないのだ
その第二王子は報復が怖くて伯爵の家から出てきていない。しかし残念な事に、アラヘルドを救う為に放った弾が当たってしまった。という嘘がまかり通らない状況では無かった。戦争が始まるという今、身内争いがどれ程危険がアラヘルドは知っている。
今は黙り込むしかない
ドンドンドン!
余程の火急か、乱暴なノックにアラヘルドは剣を取って立ち上がった。
「アラヘルド様!アラヘルド様!…ソイ様が!」
「なんと…なんと喜ばしい!!おめでとうございますアラヘルド様!!」
ベットの上で青い顔で眠るソイ。いや、気を失っている
アラヘルドは医者から告げられた事を脳で処理しながら、絶望した
「これでアラヘルド様の王位は確実!王族の血を引く和子は今現在ここにおわすのみ!!なんと!なんとめで」
口が止まらない興奮した医者の首を躊躇いなく剣で飛ばす。
赤い鮮血が吹き出し、笑顔のままの頭がゴロリと床に転がる様を無感情に見つめた。
オメガでは無いソイが妊娠した。
問題は、アラヘルドにある
アラヘルドに流れる王族の血には、その昔狼と人間の間に産まれた子の血が流れていた。
だがそれははるか遠く昔の話であり、今では口に出す者もいない。
獣と人の間に産まれる子というのはそこまで珍しいものでもなく、一部の国では蔑みの対象だった。
まさに、アラヘルドの国がそうであり、王族達は自分の体に流れる獣の血を強く疎み、恥じた。
アラヘルドは、そうではなかった。
幼少期の頃、自分に興味の無い母の代わりに愛してくれていたのは、囚われていた狼だったからだ。この美しい生き物と同じ血が流れているのだと、誇らしくもあった
しかし、理性も知性も優しさもあったように見えた狼は、ある日突然アラヘルドに襲いかかった。泣き叫びやめてとこうても無駄で、
恐ろしい顔付きは、まるで別の生き物のようだった
襲った理由は、空腹だったから
親子の絆を感じていた生き物は、アラヘルドを食べようとしたのだ
大人達に殺される狼を見て知った
一瞬でもタガが外れれば理性など無い、怪物。
子で空腹を満たすくらいならば死んだ方がマシなどと言う考えを持てるのは人間だけなのだ
それからアラヘルドにとって狼はただの獣になった。そこに恨みも悲しみも怒りもなく、そこらの石ころとなんら変わりは無い
そして月日が流れ青年になった時、
アラヘルドはただの性欲処理に使ったオメガでも女でもない男を妊娠させた。
どれだけ強いアルファでも、人間ではただの男を妊娠させることは出来ない。
答えはひとつしか無かった
稀にいる先祖返りだと診断した医者を殺し、妊娠した男も子ごと殺した
アラヘルドの中に流れる狼の血が、あの時の狼の呪いのように思えたのだ
自分の子を孕んだソイは正に、アラヘルドの呪いだ。心理学を学び、広い世界を知り、様々な人を殺し、過去の事など今では塵のように思える
だが、こうして狼の血が流れている証明を今まで散々奪ってきた命という形で叩きつけられれば途端に精神が揺らぐのだ
許せない。まだ自分は乗り越えられていないのか、まだ、あの時の狼に縋っているのか
「私は、弱者では無い」
アラヘルドは、既視感を覚えた
既に医者の血で濡れた剣を、ソイに向けるが
殺せるわけなど無かった
ソイを抱いた夜、孕めと言ったのは本心からだ。子はソイを縛り付ける大きな存在になる
何より、ソイがよりにもよって狼の番だった事はアラヘルドを憎しみに叩き落とした。
そして、あのような獣に囚われたままのソイが哀れだった。かつての自分のように。
ソイの肉体も、心も、自分の過去も、
何もかもを塗り替えしまいたかった
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