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進学…と勉強
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「お帰り。どうだった?泉とのデート?楽しかったか?」
帰るなり真実に絡まれる。
ちょうど良かった!
「ねえ真実、今から進学するのって難しいかな!?」
「ん!?別に難しくは…どこ行くか次第だろうけどってお前?!」
「うん。出来たら泉と同じところに行きたいんだけど…。あ、その前に確認しなきゃ…。」
泉のじいちゃんに紹介して貰った代理人の人に連絡する。
…どうやらとりあえずどこに行っても卒業できるくらいのお金はあるらしい。
ホッとして電話を切る。
「進学するのか?」
嬉しそうに真実が聞いてくる。
「…うん。できることなら…。泉が一緒に進学しようって言ってくれたのもあるけど、まだ見たことないものがたくさんあるって今日分かったんだ…。」
「そうか…まあ泉と一緒のところって決める必要はないけどとりあえず進学しようって思ってくれたのは嬉しいよ。確かに透はもっと時間かけて色々見た方がいいと前から思ってたし。」
真実が笑った。
「まあとりあえず透は進学もそうだけど目の前の進級が大事だな。泉の後輩なんてシャレにもならないだろう?」
「!?…確かに。カッコ悪すぎる。」
日替わりで真実と泉に勉強を教えてもらうことになった。
スーパーのバイトはそのまま続けるがこれ以上他のバイトを増やすのは止めた。
★
「透…ちょっといい?」
そろそろ寝ようかと思っていたら泉が部屋に来る。
「どうしたの?」
部屋着姿の泉が教科書を持って立っている。
「現文…少し教えて?」
「良いけど…俺より真実のが良いんじゃないの?」
そう言うと泉が困った顔をする。
「透に聞いてって…真実が。透国語の成績良いから大丈夫って…。」
…確かに国語系は成績は悪くなかった。
「俺でよければ…入って。」
泉を机に座らせて隣に立つ。
白い柔らかそうな部屋着に身を包んだ泉はすごく柔らかそうだった。
「どこが分からないの?」
泉の隣に立って教えているとすごく良い匂いがした。
シャンプーの匂い…。
たまに泉の後にお風呂に入ると感じる泉の匂いだ…。
急にドキドキしてしまう…。
お風呂上がりなのかな…。
さらっとした綺麗な髪に首筋…。
自然と泉に目がいってしまう。
ペンを持つ泉の指…。
まずい。
泉から視線を外そうとして気づいてしまう。
泉の胸元が見える…。
不意に泉が顔をあげる。
思った以上に至近距離…。
「あ、ごめんっ!」
慌てて一歩下がる。
「えっ?ううん。大丈夫だよ?」
泉がそう言うがそのままベッドに座る。
「透?」
泉が心配そうに見てくる。
「あ、気にしないで続けて。」
ベッドに座って前屈みになる。
泉が再び教科書を見始めるのを確認してそっと深呼吸する。
…最近やっと忘れかけてきたのに…。
見てしまった泉の胸元と以前見てしまった泉のおっぱいが鮮明に頭の中で浮かんでしまう…。
そっと毛布をお腹にかける。
下半身に血液が集まってしまって…。
「透大丈夫?」
泉が側に寄ってきた。
「…ん…大丈夫だよ。」
何とか返事をするが…大丈夫でもない。
ここには危険物が…。
「お腹痛い?今日はここまでにするね。」
泉が透をベッドに寝かせようとしてくれる。
お腹…というかもっと下が…。
「様子見て…痛みが酷いようなら病院行こう?」
「うん…泉、大丈夫だから…。」
「何かあったら呼んでね?」
泉は部屋から出て行った。
「…。」
こんな事…言えるはずない…。
何度か深呼吸して気を紛らわそうとするがおさまりそうも無かった。
★
「透大丈夫か?腹痛いって…。」
真実が部屋にくる。
「…うん。もう平気だよ。」
少し罪悪感を感じて真実から視線を外す。
「無理するなよ?また痛くなったら病院行くからな?」
本気で心配してくれる真実…。
これ以上心配させるわけにもいかない。
「違うんだよ真実…。本当…。その…泉の胸元が見えちゃって…。」
「あん?」
真実は困惑したような顔をする。
「それで…その…。」
モジモジする透を見て真実が察したようだ。
「ああ…。もう平気なんだな?」
真実がホッとしたようだ。
「うん…まあ。ね。」
泉の胸元が頭から離れないと言うと真実は笑う。
「男なんてそんなもんだよ。泉の事想像して処理したって罪悪感なんか感じなくて良いぞ。好きなやつのこと想像するのなんて普通だよ。ただまあ…泉には注意しとく。あいつだいぶ抜けてるからな…。寝る前とかブラしてないし。」
「!!そうなの!?」
「あんま胸ないから気にしないんだろうな。」
…そんなことはない。
泉のおっぱいは…。
再び泉のおっぱいを思い浮かべてしまう。
「ちょっと真実…もう泉の話はやめよう?俺今晩寝れそうにない…。」
「…悪かったな…。」
真実は部屋に帰ったが、真実がくれた泉のおっぱい情報のせいでしばらく寝れそうに無かった。
帰るなり真実に絡まれる。
ちょうど良かった!
「ねえ真実、今から進学するのって難しいかな!?」
「ん!?別に難しくは…どこ行くか次第だろうけどってお前?!」
「うん。出来たら泉と同じところに行きたいんだけど…。あ、その前に確認しなきゃ…。」
泉のじいちゃんに紹介して貰った代理人の人に連絡する。
…どうやらとりあえずどこに行っても卒業できるくらいのお金はあるらしい。
ホッとして電話を切る。
「進学するのか?」
嬉しそうに真実が聞いてくる。
「…うん。できることなら…。泉が一緒に進学しようって言ってくれたのもあるけど、まだ見たことないものがたくさんあるって今日分かったんだ…。」
「そうか…まあ泉と一緒のところって決める必要はないけどとりあえず進学しようって思ってくれたのは嬉しいよ。確かに透はもっと時間かけて色々見た方がいいと前から思ってたし。」
真実が笑った。
「まあとりあえず透は進学もそうだけど目の前の進級が大事だな。泉の後輩なんてシャレにもならないだろう?」
「!?…確かに。カッコ悪すぎる。」
日替わりで真実と泉に勉強を教えてもらうことになった。
スーパーのバイトはそのまま続けるがこれ以上他のバイトを増やすのは止めた。
★
「透…ちょっといい?」
そろそろ寝ようかと思っていたら泉が部屋に来る。
「どうしたの?」
部屋着姿の泉が教科書を持って立っている。
「現文…少し教えて?」
「良いけど…俺より真実のが良いんじゃないの?」
そう言うと泉が困った顔をする。
「透に聞いてって…真実が。透国語の成績良いから大丈夫って…。」
…確かに国語系は成績は悪くなかった。
「俺でよければ…入って。」
泉を机に座らせて隣に立つ。
白い柔らかそうな部屋着に身を包んだ泉はすごく柔らかそうだった。
「どこが分からないの?」
泉の隣に立って教えているとすごく良い匂いがした。
シャンプーの匂い…。
たまに泉の後にお風呂に入ると感じる泉の匂いだ…。
急にドキドキしてしまう…。
お風呂上がりなのかな…。
さらっとした綺麗な髪に首筋…。
自然と泉に目がいってしまう。
ペンを持つ泉の指…。
まずい。
泉から視線を外そうとして気づいてしまう。
泉の胸元が見える…。
不意に泉が顔をあげる。
思った以上に至近距離…。
「あ、ごめんっ!」
慌てて一歩下がる。
「えっ?ううん。大丈夫だよ?」
泉がそう言うがそのままベッドに座る。
「透?」
泉が心配そうに見てくる。
「あ、気にしないで続けて。」
ベッドに座って前屈みになる。
泉が再び教科書を見始めるのを確認してそっと深呼吸する。
…最近やっと忘れかけてきたのに…。
見てしまった泉の胸元と以前見てしまった泉のおっぱいが鮮明に頭の中で浮かんでしまう…。
そっと毛布をお腹にかける。
下半身に血液が集まってしまって…。
「透大丈夫?」
泉が側に寄ってきた。
「…ん…大丈夫だよ。」
何とか返事をするが…大丈夫でもない。
ここには危険物が…。
「お腹痛い?今日はここまでにするね。」
泉が透をベッドに寝かせようとしてくれる。
お腹…というかもっと下が…。
「様子見て…痛みが酷いようなら病院行こう?」
「うん…泉、大丈夫だから…。」
「何かあったら呼んでね?」
泉は部屋から出て行った。
「…。」
こんな事…言えるはずない…。
何度か深呼吸して気を紛らわそうとするがおさまりそうも無かった。
★
「透大丈夫か?腹痛いって…。」
真実が部屋にくる。
「…うん。もう平気だよ。」
少し罪悪感を感じて真実から視線を外す。
「無理するなよ?また痛くなったら病院行くからな?」
本気で心配してくれる真実…。
これ以上心配させるわけにもいかない。
「違うんだよ真実…。本当…。その…泉の胸元が見えちゃって…。」
「あん?」
真実は困惑したような顔をする。
「それで…その…。」
モジモジする透を見て真実が察したようだ。
「ああ…。もう平気なんだな?」
真実がホッとしたようだ。
「うん…まあ。ね。」
泉の胸元が頭から離れないと言うと真実は笑う。
「男なんてそんなもんだよ。泉の事想像して処理したって罪悪感なんか感じなくて良いぞ。好きなやつのこと想像するのなんて普通だよ。ただまあ…泉には注意しとく。あいつだいぶ抜けてるからな…。寝る前とかブラしてないし。」
「!!そうなの!?」
「あんま胸ないから気にしないんだろうな。」
…そんなことはない。
泉のおっぱいは…。
再び泉のおっぱいを思い浮かべてしまう。
「ちょっと真実…もう泉の話はやめよう?俺今晩寝れそうにない…。」
「…悪かったな…。」
真実は部屋に帰ったが、真実がくれた泉のおっぱい情報のせいでしばらく寝れそうに無かった。
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