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5:大森林観測村VSガムラン町
736:アリゲッタ辺境伯爵領と、お芋さんの町
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「おにぎり! この芋は、その田舎町から貰ってきたんだな?」
「ぎゃにゃぎゃにゃぁー?」
黄緑色を問い詰めたら、例の〝お芋さんの町〟とやらで貰ったことを白状した。
「私の実家がある領地中央、ポテフィールの焼き印が押されていますわ!」
木箱には確かに、産地名が書かれている。
それは文字の形に焼き焦げた跡。
その文字の先頭には――
野良着の女性の絵。
その顔はふっくらとしている。
「イオノファラーさまみたいっ♪」
やい、生意気さま。
余計な口を挟まないでくれや。
けど確かにウチの芋茸や、おにぎりや――
女神像みたいな絵からは、かわいらしさを感じる。
ぽきゅりん♪
おにぎりが、その絵を指で突いた。
ふぉん♪
『おにぎり>お芋のひとが、お礼にってくれたんだもの♪』
「「「「「「「「「「お芋のひと?」」」」」」」」」」
「私のおねぇさまは、お芋ではありませんでしてよ!?」
「この絵は、辺境伯さまの姿に似せて描かれたっていうのかぁ?」
あまり似とらんなぁ。
「ビステッカちゃんとは、あんまり似てないんだね?」
やい、レイダ。
級友とはいえ、仮にも一国一城の主さまと姫さんをつかまえて「似てねぇ」とか言うなやぁ!
「そうですわね。この絵はおねぇさまが、痩せていたときから使われているので、今の体型とは……コホン! さほど、関係ありませんわ」
「じゃぁ、ビステッカちゃんも将来は――」
やい、ビビビー。
だから歯に衣を着せようぜ。
物怖じしない子供が、やや物怖じして言葉を濁した。
「そういえば本年度の、ポテフィール・カーニバルの開催はいつからでしたでしょうか?」
「歩手不意流、蟹刃流!?」
「ん、なによそれ――あたくしさまわぁ、そぉんなぁ催し物の話おぉー聞いてーまーせーんーよー!?」
ふぉん♪
『イオノ>一体、どういうことわの!』
「さっきの返事にそういえば――あった! ポテフィール・カーニバル開催まであと5日ですわ♪」
女神像から吐き出された、ひょろ長い紙ぺら。
その一番端を裏返してみせる。
『ポテフィール・カーニバル招待券
※アリゲッタ辺境伯領滞在費が無料になります。
有効期限/カーニバル開催中のみ有効』
「ウケケケッケケケッ――――♪」
奇声……いや勝鬨をあげる女神御神体。
「レイダちゃん、結局、これって何の話?」
「うーん、たぶん……お野菜の話だと思うよ?」
「ぎゃにゃぎゃにゃぁー?」
黄緑色を問い詰めたら、例の〝お芋さんの町〟とやらで貰ったことを白状した。
「私の実家がある領地中央、ポテフィールの焼き印が押されていますわ!」
木箱には確かに、産地名が書かれている。
それは文字の形に焼き焦げた跡。
その文字の先頭には――
野良着の女性の絵。
その顔はふっくらとしている。
「イオノファラーさまみたいっ♪」
やい、生意気さま。
余計な口を挟まないでくれや。
けど確かにウチの芋茸や、おにぎりや――
女神像みたいな絵からは、かわいらしさを感じる。
ぽきゅりん♪
おにぎりが、その絵を指で突いた。
ふぉん♪
『おにぎり>お芋のひとが、お礼にってくれたんだもの♪』
「「「「「「「「「「お芋のひと?」」」」」」」」」」
「私のおねぇさまは、お芋ではありませんでしてよ!?」
「この絵は、辺境伯さまの姿に似せて描かれたっていうのかぁ?」
あまり似とらんなぁ。
「ビステッカちゃんとは、あんまり似てないんだね?」
やい、レイダ。
級友とはいえ、仮にも一国一城の主さまと姫さんをつかまえて「似てねぇ」とか言うなやぁ!
「そうですわね。この絵はおねぇさまが、痩せていたときから使われているので、今の体型とは……コホン! さほど、関係ありませんわ」
「じゃぁ、ビステッカちゃんも将来は――」
やい、ビビビー。
だから歯に衣を着せようぜ。
物怖じしない子供が、やや物怖じして言葉を濁した。
「そういえば本年度の、ポテフィール・カーニバルの開催はいつからでしたでしょうか?」
「歩手不意流、蟹刃流!?」
「ん、なによそれ――あたくしさまわぁ、そぉんなぁ催し物の話おぉー聞いてーまーせーんーよー!?」
ふぉん♪
『イオノ>一体、どういうことわの!』
「さっきの返事にそういえば――あった! ポテフィール・カーニバル開催まであと5日ですわ♪」
女神像から吐き出された、ひょろ長い紙ぺら。
その一番端を裏返してみせる。
『ポテフィール・カーニバル招待券
※アリゲッタ辺境伯領滞在費が無料になります。
有効期限/カーニバル開催中のみ有効』
「ウケケケッケケケッ――――♪」
奇声……いや勝鬨をあげる女神御神体。
「レイダちゃん、結局、これって何の話?」
「うーん、たぶん……お野菜の話だと思うよ?」
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