上 下
652 / 739
5:大森林観測村VSガムラン町

652:厨房ダンジョン、炭火と口上

しおりを挟む
「やってくれました――わねっ、ごっひゅひゅごふゅ――ふっしゅっ!」
 くちはなから蒼白あおじろほのおをまき散らす、狐耳きつねみみのおじょうさま。
「お怪我けがは、ございませんか――――ヴヴヴヴヴッ?」
 甲斐甲斐かいがいしく抱き起こす、蜂顔はちがおのメイド。

狐火きつねび高等魔術こうとうまじゅつ使つかえないなんて……わたくし完敗かんぱいですわ! えーもーほんとうにっ、気持きもちの良いくらい!」
 しおらしい言葉ことばが聞こえてくるが、彼女リカルル光線ひかりのすじ狐火・・――
 〝狐火・仙花ウィルオーなんたら単体だけなら、まだ使つかえるだろ?
 ゆみのようにしなひかりすじ散蒔ばらまくだけでも、なみみの人間にんげんには避けられん。

 ふぉん♪
『>>ウィルオーウィスプ・レーザーです。火種だけがあっても〝狐火・月輪〟の燃料となる、大量の狐火が返されてしまった今、心許ないのも事実では?』
 まぁーなぁ、さき家宝勝負かほうしょうぶで、実際じっさい相対あいたいした天狗役おまえは――
 〝狐火・月輪クローズドなんたら〟のかずと、その脈動みゃくどうおそろしさを――身をもって知っているからなぁ。

 ふぉん♪
『>>クローズドサーキット・レーザーです。単発型と設置型の違いは、豆鉄砲と多連装ロケット砲程の差があります。前回は引き分けに持ち込めましたが、裏天狗を使用したイカサマを使用しなければ負けていたのはこちらです』
 そうだな。ソレをくだしたリオレイニアも、異端いたんなのだ。

 ふぉん♪
『ヒント>豆鉄砲。空圧を利用した豆粒を飛ばず玩具。紙玉や杉玉を使用する物もある。』

さきほどのは〝普段使ふだんづかいの使いなれた魔法杖・・・・・・・・を、みずか破壊はかいしなければならない〟、ただ一度いちどのみ使つかえる究極きゅうきょくきんじ手です。本来ほんらい魔術師まじゅつし易々やすやすあつかえるようなじゅつではございません」
 おい、リオ。そんな重要だいじなことを、ぺらぺらしゃべっちまって良いのか?

「もぉぐもぉぐ、がぁつがぁつ――
 ふぉん♪
『イオノ>小MAP全域効果範囲のある強化系バフを、もぐもぐ、帳消しにするリムーブ系って所かしらん? 見たことも聞いたこともないですけれど、もぐもぐもぐ、あ、シガミー』

「――おかわりちょーだい
 もうひとつ取り出された、改良前の浮かぶ球・・・・・・・・
 それを〝なんたらの御神体ごしんたいあつかいとやらにすると――
 女神こいつさまが、めしを食ったり出来できるようになる。

 ふぉん♪
『>プライマリデバイス、〝いつも使う御神体〟として登録したプロジェクションBOTは、各種プレミアム機能を、ご利用可能です』
 知らん。

「へいへい、ちょっとまて順番じゅんばんだ」
 さかなを焼く手を止めずに、聞こえてくる会話かいわみみかたむける。
 ふぉん♪
『イオノ>へいは一回、もぐもぐごくん♪』
 うるせぇ、この飯神めしがみさまめ。
 焼いてさらに乗せるそばから――ごろごろろぉん♪
 さらうえころがるはやさで、たいらげやがって!
 そのくせ、倉庫そうこへのみちは――――『(ಠﭛಠウケケケッ♪)』
 しっかりと、浮かぶ球まおうめがみまもってやがる!

 ふぉん♪
『イオノ>マルチタスクですので』
 やかましぃ。
 ふぉん♪
『シガミー>お前さまのおかわりは、村人たちに出してからだぜ』

 ふぉん♪
『>>それにしても先ほどの術は、この世界にある汎用的なものとは、乖離した印象を受けます』
 うん。あれもサキラテ家の秘伝・・・・・・・・かも知れんぞ。


「あらそれは、良いことをうかがいましましたわ。まったくもって、状況じょうきょうは飲み込めませんが――ただ一度いちどのみ使つかえるということは、貴方あなたはもう、爆発魔法を防ぐ・・・・・・・手だてが無い・・・・・・と言うことなのでしょぉ♪」
 大声おおごえリオすきを突く。
 これが大申おおざる悪逆あくぎゃくの、このご令嬢おんな本質ほんしつなのだろう。
 はな言葉ことば中身いみさえ聴かなければ、なん可憐かれんたたずまいか。
 村長そんちょうは、こういうのにだまされ……いや、ほだされるんだろうぜ。

 ふぉん♪
『>>はい。まさにリカルルとニゲルの関係性に、酷似しています』
 だよなぁ。

「はいょ! 焼き森林木魚しんりんもくぎょ、上がったぜ!」
 トトトン、トトトトン――村人むらびとたちのぶんが、焼き上がった。
「「「アハァン♪」」」
「「スッモーゥク!」」
「「マイクチェック!」」
 フカフ村まるいのが3で、ロコロ村ながいのが4。

「はぁぁ、つ、つかれた」
 おれたちを、この厨房ちゅうぼう倉庫そうこが入りみだれた、偽の厨房・・・・ほうり込んだあとは――
 にまになったらしい、村長ジュークがやって来た。

 ふぉん♪
『>村長。今すぐ、この封鎖空間を解除して、元の空間へ復帰することは可能ですか?』
 そうだな村長そっちにも色々いろいろあるんだろうが、此方こっちにも色々いろいろあるのだ。

 ふぉん♪
『ジューク>ごめんよ。けど金貨一枚分時間が過ぎないと、封鎖空間をしまえないんだよね』
 五百乃大角いおのはらやニゲルやロットリンデほどではないが、村長かれ相当そうとう器用きようだ。
 手にしていた黒板くろいたへの書き込みが、超早ちょうはやい。

「巻き込んじゃって、ごめんね……す、すまぬのじゃぁ」
 ぺこりとあたまを下げられたから、ぺこりとかえした。

 ふぉん♪
『>いいえ。そちらのご令嬢も気が強そう、いえ。ジューク氏の村長としての気苦労は、理解出来ますので』
 ヴォヴォヴォゥゥン――ことり。
 置かれる、みずの入った樽杯コップ
 迅雷ジンライ機械腕うでが、ぽんと村長そんちょうかたに置かれた。

「じゃぁつぎは、村長そんちょうぶんを焼くが――」
 おれはあごを、持ち上げてみせる。

「ぐぅぎゅりゅるぎゅりゅ――ぅ?」
 ぐぅぎゅりゅるぎゅりゅ――ぅ♪
 ぐぅぎゅりゅるぎゅりゅ――ぅ

 さき倉庫そうこまえに置かれた木箱きばこから、鳴きごえはらむし二人分ふたりぶん、聞こえてくる。

 むぅ、なりはおれよりでかいが、もりぬしとしちゃぁ、まだまだ子供こどもなのだろう。
 ふぉん♪
『>>イオノファラーの気を削ぐためとはいえ、可哀想なことをしてしまいましたね』

 一人ひとりはらを空かせた木箱勢ファロコを見つめる。
 っていうか、なんで五百乃大角いおのはらはらまで一緒いっしょになって、鳴ってやがるんだぜ。此方こっち浮かぶ球メガミハラは、でかいのをすで一匹いっぴきたいらげただろうが。

「ついでに焼くから、村長そんちょうが持って行ってやってくれやぁ」
 焦げねぇようにすみすこし、ガシャガシャとよこ退ける。
「ありがとう、シガミーちゃ……料理番りょうりばんどの、ふぉっふぉっふぉ、けほけほけっほけほ♪」
 あまりおおきくいきを、吸い込むな。
 今使いまつかってるのは炭火すみびかまどだが、こうあぶらののったさかなを焼きつづけると――もわもわじゅじゅじゅぅぅぅぅっ♪

 ふぉん♪
『>>竈の天井に設えた換気ダクトの、排気効率が良くありません』
 んぅー?
 正面しょうめん巨大倉庫きょだいそうこにも食材しょくざい駄目だめにしないための、かぜとおみちつくった。
 けど正面入しょうめんいぐちから見える、厨房こっちとは反対側はんたいがわの――
 一番風いちばんかぜが抜ける場所ばしょに、まどは付いてない。

 かぜ取入とりいぐちか……まあ今更いまさら物音ものおとを立ててもおこられもすまい。
 場合ばあいに寄ったら全員ぜんいんを連れて、そこから逃げられるかもしれんしな。

 ヴォォオッゥゥゥゥウゥン♪
『>>では倉庫側に、どのような風の取入れ口を設置出来るか、チェックし』
 軽快けいかいにすっ飛んでいく、SDK弾倉はこをぶら下げた空飛ぶ棒箱ジンライ――

「フシャァァァァッ――――ぐきゅるるるるるぅっ!!」
 がしり――くるくる、ぼすん♪
 真上まうえに飛び上がり、木箱きばこ着地ちゃくち
 ふたたたまごに抱きつく、獣目の娘ファΘコ

「あ、つかまりまひはわ、もぐもぐ♪」「つかまっはね、もぐもぐ♪」
 子供こどもらはかるめしを食いつつ、面白おもしろそうな出しもの釘付くぎづけだ。

「くそう、根菜いおのはら棒箱ジンライも、取られちまったか」
「ごめんよ。こらっ、ファロコ!」
 村長ジュークしかってくれるが――
 こいつぁ、駄目だめだな。

 ふぉん♪
『>>シガミー、脱出してよろしいでしょうか?』
 神力かみなり使つかう、ビリビリするやつは止めとけ。
 滅多めったなことをしてイイスタァエッグが割れたら……遺恨いこんのこらぁ。

 おれは団扇うちわ使つかって、ぱたたたと炭火かまどあおぐ。
 さかなを焼きつづけないと、五百乃大角いおのはら食欲しょくよくも満たせねぇからな。

「はい村長そんちょう、上がったよ! ファロコにも持ってってやってくれ♪」
 さらふたつ。醤油しょうゆを、ひと垂らし――じゅぅうぅっ♪
 さかな二匹にひきづつずつ、乗せてやった。

   §

「レーニ……リオレイニアとの勝負しょうぶは付いたので、わたくしはもうミノタウロースとけんまじえることはあきらめめますけれど――なんだかちょっと、気に入りませんわね?」
 悪逆令嬢あおむらさきを見ることなく、ただただ自分じぶんを負かした相手メイドを、見上げつづける悪漢紛いのご令嬢はでなあかいろ
 そのかおが、ニタリとゆがむ。

「ふぅ、かしこまりました」
 おじょうさまの手を引き、立たせてやるメイド。
 そのかおには――あかがねがかった白金はっきん眼鏡めがねが。

 はたはたとドレスをはらい――
 くるりときびすかえすと――
 給仕服メイドふくすそが、ふわりとひるがえる。

 おとこ村人むらびと何人なんにんかが、その光景こうけいこころわしづかみにされ――
 おんな村人むらびと何人なんにんかに、モサモサあたま長髪ながかみwしづかみにされた。

 カツカツとくつを鳴らし、主人リカルルまえに立つ、そのかおは――

「あら貴方あなた、そんなおかおでしたかしら……なんだかもりに棲む凶暴きょうぼうな、鉄甲蜂てっこうばちそっくりですわね?」
 あぁこわこわいと鉄棒つえを抱きしめ、身をふるわせる悪逆あくぎゃく令嬢れいじょうロットリンデ。
 ありゃぁ、イラッとするな。

「言われてますわよ、レーニア♪」
 メイドの背にかくれたご令嬢れいじょうあか)が、こそこそとご令嬢れいじょうむらさき)をゆびさした。

 片足かたあしを引き、前掛けエプロンかるくつまんで持ち上げる――蜂女ルガレイニア
 こしを落とせば――「ヴヴヴヴヴウッヴウヴッヴヴヴヴッ――――――――!」
 つよさを増す威嚇音くつおと圧倒的蜂感あっとうてきはちかん

 ふぉふぉん♪
『リオレイニア>私、コントゥル家に使えております、リオレイニア・サキラテと申します。以後、お見知りおきを賜りますよう、お願い申し上げます』

 ふぉん♪
『シガミー>逆だぜ逆。口上(建前)と蜂語(本音)が、逆になってるぞー』

「シガミーちゃん、おかわりっ! まったくもう、目がはなせませんわっ♪」
「わ、わたしも。あの冷静沈着れいせいちんちゃくなイ……ルガレイニア先生せんせいたたかいを、間近まぢかで見られるなんて――♪」
 本当ほんとうに良いめし余興よきょうだぜ、まったく。

「「「アハァン♪」」」
「「スッモーゥク!」」
「「マイクチェック!」」
 って、おまえらもかよっ!

「待ってろ、いますぐ焼いてやるから!」
 けどそのまえに、すみを足さねぇと。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜

田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。 謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった! 異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?  地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。 冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

辺境領の底辺領主は知識チートでのんびり開拓します~前世の【全知データベース】で、あらゆる危機を回避して世界を掌握する~

昼から山猫
ファンタジー
異世界に転生したリューイは、前世で培った圧倒的な知識を手にしていた。 辺境の小さな領地を相続した彼は、王都の学士たちも驚く画期的な技術を次々と編み出す。 農業を革命し、魔物への対処法を確立し、そして人々の生活を豊かにするため、彼は動く。 だがその一方、強欲な諸侯や闇に潜む魔族が、リューイの繁栄を脅かそうと企む。 彼は仲間たちと協力しながら、領地を守り、さらには国家の危機にも立ち向かうことに。 ところが、次々に襲い来る困難を解決するたびに、リューイはさらに大きな注目を集めてしまう。 望んでいたのは「のんびりしたスローライフ」のはずが、彼の活躍は留まることを知らない。 リューイは果たして、すべての敵意を退けて平穏を手にできるのか。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

ReBirth 上位世界から下位世界へ

小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは―― ※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。 1~4巻発売中です。

処理中です...