上 下
211 / 738
2:カブキーフェスタへの道

211:ギルド住まいの聖女(研修中)、ニゲル会談

しおりを挟む
「あ、あのねリカルルちゃん、これはその、あたくしさまたちもついさっき知ったのぉー!」
 リカルルのただならぬ剣幕けんまくに、テーブルのうえを……ちてちてとてちちと右往左往うおうさおうする御神体びのめがみ

「お代官様だいかんさま――ひらひらにっ!」
 おい五百乃大角いおのはら、おまえさまがなんとかしろ。
 この世、すべてのかみさんだろが。

「にゃみゃにゃご♪」
 一号おにぎり、おまえはダメだ。たのむからいまは、じっとしててくれ――ください。

「でもさ、ぼくほかくにから来たのは、知ってるだろ?」
 両手りょうてをさまよわせ、なんとか弁明べんめいしようとする、ヒーノモトー出身者しゅっしんしゃ

「いいえ――キッパリ」
 眉毛まゆげは、つり上がったままだ。
「ええー!? ガムランに最初さいしょに来たときに、ギルドでちゃんと説明せつめいしたよねぇ!?」
初耳はつみみです――キッパリ」
 あ、興味きょうみがまるでなかったんだな。

 ふぉん♪
『イオノ>冗談じゃなくて本当に、前途多難ぽい』
 たしかに。
 ふぉん♪
『>作戦を練り直す必要があります』
 迅雷おまえもなんか、かんがえてやれ。

「ニゲルはガムランから見て央都おうと反対側はんたいがわ隣国りんごくちかくの寒村かんそんから来たというはなしだったのでは?」
 見かねたリオレイニアが、たすぶねをだす。

「そう、それなんだけどさ、ぼくにはうまく説明せつめいできなかったから、最初さいしょまよいこんだ場所ばしょ出身しゅっしんってことにしたって説明せつめいしたよねぇー?」
まよいこんだ……シガミーは防壁ぼうへきちかくの岩場いわばに、ほうり出されていたのでしたかしら?」
 つり上がった眉毛まゆげが、コッチを向いた。

「そう、そうなのでごぜぇますわ。どうももとには、ココへつうじるでも空いているようでして、いやはやまったくもう、どうなってるんだか。なぁ、五百乃大角いおのはらさま?」
 おれ……ぼく……わたし……なんでもいいか。
 テーブルのうえ右往左往うおうさおうする御神体ごしんたいさまに、はなしを振ってやる。
 いつもの頓知とんちで、この場を見事みごとおさめてくれ女神様めがみさま

「ひゅっひゅひゅひゅー♪」
 口笛くちぶえ、吹けてねぇじゃねぇーか。
 おまえ、なに逃げようとしてんだ?
 神々かみがみ知恵ちえは、どこ行った!?

 ふぉん♪
『イオノ>うり切れ中です。いろいろ立て込みすぎてて、
     考えておくのを忘れました』
 ふぉん♪
『>この世界、少なくともトッカータ大陸における死生観から、
  あまり逸脱しない範囲で、辻褄を合わせるべきです』

 ふぉん♪
『イオノ>そうね。死んだ魂をこの地で蘇らせたって言うのは、
     言わない方が良いのは素人の私でもわかるわ』
 はぁ? 素人しろうとってなんのだ?

 ふぉん♪
『イオノ>何って、宗教よ宗教。
     こちとら一般教養の授業で習ったこと以外は、
     てんで門外漢ですから……漢じゃないけど』
 はぁ? なに言ってやがる?
 かりにも御前様おまえさまは、〝女神様かみさんさん〟だろうが?

 ふぉん♪
『イオノ>そういわれても、知らない物は知らないし、
     シガミーは前世で、お坊さんだったんでしょ!
     絶対あたくしさまよりくわしいわ』
 迅雷ジンライが言ってた〝死生観いきしに〟ならわからんでもないが。
 じゃあ、どう説明せつめいするんだ?

 ふぉん♪
『>シガミーの〝大穴〟という表現は、
  そこそこ的を射た発言では?』
 ふぉん♪
『イオノ>じゃあ、それでいきましょう』

「あのね、いままだ調査中ちょうさちゅうではあるのだけどさぁー、ヒ-ノモトーこくからの転移陣てんいじんのようなものが、この世界せかいにはあるみたいなのねぇん」
 とてちてちて。

転移陣てんいじんですか……イオノファラーさまでしたらヒ-ノモトーこく場所ばしょが、おわかりになるのではないのですか?」
 じろり――射すくめられた五百乃大角いおのはらが、うしろに転んだごろん
 ひめさんのまなじりは、つり上がったままだ。

 仰向あおむけにころんで天井てんじょう見上みあげる、鏡餅かがみもちのような体型たいけい
 ごろん――一回転いっかいてんして――すとん。
 うまいこと立ちなおった五百乃大角いおのはらが、くちをひらく。

「あれよあれ、えっと……そう、女神像めがみぞうよ! ヒ-ノモトーこくには女神像がない・・・・・・から、向こうの様子ようすなにひとつ、つかめていない……のよ?」
 目をおよがすな。

「ふぅ……〝聖剣切りヴォルトの閃光カッター入隊試験にゅうたいしけんときにギルド規定きてい調査ちょうさは行われているはずです。たしか、央都騎士団おうときしだんからの正式せいしき推薦状すいせんじょう添付てんぷされていたと記憶きおくしています」
 リオがはなしを、つなげてくれる。

騎士団きしだんからの推薦状すいせんじょう? ならそれなりの地位ちいに居たはずで、ソレがなんでまたこんな辺境へんきょうに……あやしい」
 じろろり――?
 べつ疑惑ぎわくが持ちあがりつつあるのか、さらに吊りあがる姫さんリカルルの目。

「そ、そのへんはなしは、ちょっと勘弁かんべんしてほしいかな――央都おうとでは色々酷いろいろひどい目にあって、心機一転しんきいってん、このまちに来たんだよ!」
 涙目なみだのニゲル青年せいねん

 かお見合みあわせるひめ侍女じじょ
 ニゲルのひととなりを、いぶかしんでいるわけではあるまい。
 なにより、あの女将おかみもとはたらいているのだ。
 たとえくさっていたとしても、そんな性根しょうねはとっくに、たたきなおされているだろう。

「ならばシガミーがこのまちに来たとき、ニゲルなら同郷どうきょうの出だと、すぐにわかったはずでは?」
 じろり――リオレイニアの仮面越かめんごしの視線しせんが、饅頭屋店主まんじゅうやてんしゅに突き刺さる。

「つ、つくる食べものとかかたなとかさ、なんか元居もといたくにと似てるなーとおもったけどさ、それがまさかおなくにだとは、気づかなかったんだよ」
 耳栓渡みみせんわたしときゃ良かったんじゃねーか?
 ニゲルの言葉ことばひとつで、はなしがどうにでもころぶぞ?

「シガミーの食べもの? 串揚くしあげとオスーシ?」
 なりゆきを見守みまっていた子供レイダが、おそるおそるくちをはさんできた。

「そうだな、材料ざいりょうそろわなかったからいもこそ使つかったけど――本生もとうまれが寿司すしもわからねぇわけはねぇやな……っと、わからないなけはないのでななくて――しゃらぁ」
 気になってたことを、直接聞ちょくせつきく。
 とにかく、かくさなきゃならないのは〝輪廻転生りんねてんせい〟のくだりだ。
 それ以外いがいは、みんなにも聞いてもらえば、説明せつめい手間てまもはぶける。

「えー? 箱詰はこづめで、つけあわせの生姜ガリ唐揚からあげがはいってないと、お寿司すしって言わないよね?」
 ガリってのはなんでぇい?
 ふぉん♪
『>甘酢に漬けた生姜です』

 カラアゲてのは?
 ふぉん♪
『>油で揚げた、鶏肉です』
 うまそうだな。

 ふぉん♪
『イオノ>たぶん、スーパーのお惣菜コーナーの、
     お寿司しか食べたことが無かったのね。
     それとシガミーが居た頃のお寿司は、
     とんでもなく大きかったのよ』
 どういうこった?
 ふぉん♪
『>いまは郷土色の一種と、お考えください』

「――それは、たしかに聞いたことがねぇぜ。もとひろいからな……ないですわね――しゃらぁ」
「それでは、ヒ-ノモトーこくという名称めいしょうについては?」
 たしかにな。これも死んだ時代じだい……つまり輪廻転生りんねてんせいかかわることだ。

「ソレについてわぁ、わたくしさまがおしえてさしあげますわぁー」
 注目ちゅうもくをあつめる五百乃大角いおのはら

「ニゲルくんが居たところはさぁ、シガミーとはまたべつの〝なまり〟がつよくてさぁ。おなもとでも、いまいち言葉ことばつうじじないみたいなのよーん?」
 テーブルじょう御神体めがみを、そっと手に持つ給仕長リオレイニア

なまり……シガミーの〝ござる〟とかでしょうか?」
「ござるっ♪」
「ござるコォン♪」
「ござるミャ♪」

「そうだね。ぼくの居たところでは、〝ござる〟とか〝かたじけない〟って使つかひとはいなかったよ?」
 なまりだって言うなら、むしろ猪蟹こっちなまってるんだろうが……よくわからん。

「ふう、まったく。ヒ-ノモトーこくというのは――まったく」
 目を閉じ、かんがえこむひめさん。
「はい、これは央都関係者おうとかんけいしゃに知られると、こまったことになりかねません」
 おなじくかたわらに立ち、かんがえこむ給仕長リオレイニア

「なんでこまるんだ……こまるのでしょうか――しゃらぁ?」
「ぁん――?」
 見開みひらかれた、するど視線しせん
 ひとみひかったように見え――反射的はんしゃてきに、飛びのく!
 けど、金剛力こんごうりきのないいまは、せいぜい2シガミーしかはなれられなかった。

「まずシガミー、天狗てんぐさま、カラテェーくん三人さんにんだけでも大国たいこく匹敵ひってきしかねない大戦力だいせんりょくですのに、その出自しゅつじがすべて〝ヒ-ノモトーこく〟というのは、脅威きょういなわけです」
 まあ、その全部ぜんぶおれ・・だけどな。
 このリオレイニアの言葉ことばは、わからないでもない。
 ニゲル《わけぇの》とルリーロおくがたさまをのぞけば、本気ほんきのおれにかなうやつはいないからだ。

「ソコにくわえて、もとスーパールーキーまでがヒ-ノモトーこく出身しゅっしんとなれば、もうヒ-ノモトーこくへの警戒けいかいをしないほうがおかしいと言うことですわ、おわかり?」
 リオの言葉ことばをつなぐ、彼女ひめさんかおはとてもけわしい。
 そのかおを、チラチラとぬすみ見るわけぇのかおもおのずとけわしく……口元くちもとがニヤけている。
 「なんて、凜々しいんだろう」とか、かんがえてるんだろうな、ふぅ。

「それは、ぜんぜんおかわらない・・・・・・わね」
 御神体ごしんたいまで、むずかしいかおをしだした。

「けどよぅ、ルリーロ……奥方おくがたさまだってもとだろ? いまさら――」
 どがたん――――ぽぽぽぽぽっしゅるるるる、ぽぉぉう♪
 テーブルをたおし立ちあがった、ひめさんの目のまえ

 ころげ落ちた饅頭まんじゅうを、すんでのところでつかむ一号おにぎり
 そのへっどうえ――――ちいさなちいさな青白あおじろい。
 仄暗さ・・・はなく、陽光ようこうにきらめく水面すいめんのような。

 そんな灯火ともしびが――――空中ちゅうに浮かんでいる。
「にゃゆっ――!?」
 気配けはいをかんじたのか、ひく姿勢しせいのまま、一号おにぎりがあとずさる。

「そ――んなおはなし――は、聞――いていません――わ……よ?」
 やべぇ、おれなんかマズいこと言ったか?

 ふぉん♪
『>そのようです』
 ふぉん♪
『イオノ>失言乙♪』
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

無能な悪役王子に転生した俺、推しの為に暗躍していたら主人公がキレているようです。どうやら主人公も転生者らしい~

そらら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】 大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役王子に転生した俺。 王族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な第一王子。 中盤で主人公に暗殺されるざまぁ対象。 俺はそんな破滅的な運命を変える為に、魔法を極めて強くなる。 そんで推しの為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが? 「お前なんかにヒロインと王位は渡さないぞ!?」 「俺は別に王位はいらないぞ? 推しの為に暗躍中だ」 「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」 「申し訳ないが、もう俺は主人公より強いぞ?」 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング50位入り。1300スター、3500フォロワーを達成!

処理中です...