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4入学式です!
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12歳になりました。そうです。お察しの通りとうとう学園に入学する年になってしまいました。悪い意味でドキドキします。
クリーム色のブレザーに紺チェックのズボンは薄紫の僕の髪に良く合っていると思います。パッケージそのままの姿です。
ぱっちりお目々の美少年が鏡に写ってます。これが自分でなければモエモエ出来たのに残念です・・・。
8歳上のお兄さんも小柄で可愛い義弟である僕にメロメロらしいです。今日の入学式じゃ保護者として参加しないらしいのですが。
僕は知っています。内緒にして驚かそうとしているみたいですが、僕は知っているのです。お兄さんは実はあの学園で新人教師として務める事になっているのです。
そしてそう、お兄さんも攻略対象なのです・・・。お兄さんは今はお兄さんですが厳密には従兄弟になります。今のお母さんの実子です。
僕とは全然似てません。長身のイケメンです。名前は浅丘紫苑(しおん)、優しくて穏やかで素敵なお兄さんなのですが・・・僕が引き取られた7年前からずっと溺愛されています。
スキンシップは当然のように激しいです。でも兄弟が居た事がないので境界線が良く分かりません。これが普通なのかな?と思いながら日々生きてます。
未だに顔を見る度に抱きしめられるし顔中にチュッチュされます。恥ずかしいです。でも恥ずかしがると余計何故か喜ぶのであまり嫌とも言えません。解せません・・・。
「あぁ・・・着いちゃった・・・」
現実逃避も此処までのようです。学園の正門を視界に捉えてしまいました。トボトボと重い足を引きずりながら進みます。
「入学式ってイベントあったかな」
入学式なんて乙女ゲームでイベントが無い訳がないのです。愛庭にも確かあったはずです。思い出しましょう・・・。
確か・・・、式の行われる講堂が何処か分からなくて案内ボードを確認していて声をかけられるんでしたか。
それがメインヒーローである大石将暉(おおいし まさき)上級学年成り立てにしてすでに生徒会長だったはずです。エリートアルファのイケメンなのです。
この出会いの後、僕が上級学年になった時に再会してあの時の!ってなるのです。
もちろんそのイベントを回避するための対策はばっちりなのです。事前に校内見取り図は完璧です。
それにしても・・・。学園に近づくにつれて登校する学生が増えてきていますが、凄く見られている気がします。
睨まれているような感じではないので、とりあえず無視していますがソワソワしてしまいます・・・。
はぁ・・・せっかく生の推しに会える機会なのにハーレムが怖くて避けなきゃいけないのは辛いです。遠目に熱く見つめるくらいは許されるでしょうか?
切ないため息を吐く僕を周りの人達が頬を染めて見ていたなんて僕は全く気付いていませんでした。
※周囲の会話※
「え、待ってあそこの子可愛すぎない?」
「あれオメガっぽいな」
「可愛い・・・」
「一人かな」
「天使か妖精だ・・・」
「声かけちゃおうぜ」
「バカ!声かけて消えちゃったらどーすんの!?」
「お前どうしたの?」
クリーム色のブレザーに紺チェックのズボンは薄紫の僕の髪に良く合っていると思います。パッケージそのままの姿です。
ぱっちりお目々の美少年が鏡に写ってます。これが自分でなければモエモエ出来たのに残念です・・・。
8歳上のお兄さんも小柄で可愛い義弟である僕にメロメロらしいです。今日の入学式じゃ保護者として参加しないらしいのですが。
僕は知っています。内緒にして驚かそうとしているみたいですが、僕は知っているのです。お兄さんは実はあの学園で新人教師として務める事になっているのです。
そしてそう、お兄さんも攻略対象なのです・・・。お兄さんは今はお兄さんですが厳密には従兄弟になります。今のお母さんの実子です。
僕とは全然似てません。長身のイケメンです。名前は浅丘紫苑(しおん)、優しくて穏やかで素敵なお兄さんなのですが・・・僕が引き取られた7年前からずっと溺愛されています。
スキンシップは当然のように激しいです。でも兄弟が居た事がないので境界線が良く分かりません。これが普通なのかな?と思いながら日々生きてます。
未だに顔を見る度に抱きしめられるし顔中にチュッチュされます。恥ずかしいです。でも恥ずかしがると余計何故か喜ぶのであまり嫌とも言えません。解せません・・・。
「あぁ・・・着いちゃった・・・」
現実逃避も此処までのようです。学園の正門を視界に捉えてしまいました。トボトボと重い足を引きずりながら進みます。
「入学式ってイベントあったかな」
入学式なんて乙女ゲームでイベントが無い訳がないのです。愛庭にも確かあったはずです。思い出しましょう・・・。
確か・・・、式の行われる講堂が何処か分からなくて案内ボードを確認していて声をかけられるんでしたか。
それがメインヒーローである大石将暉(おおいし まさき)上級学年成り立てにしてすでに生徒会長だったはずです。エリートアルファのイケメンなのです。
この出会いの後、僕が上級学年になった時に再会してあの時の!ってなるのです。
もちろんそのイベントを回避するための対策はばっちりなのです。事前に校内見取り図は完璧です。
それにしても・・・。学園に近づくにつれて登校する学生が増えてきていますが、凄く見られている気がします。
睨まれているような感じではないので、とりあえず無視していますがソワソワしてしまいます・・・。
はぁ・・・せっかく生の推しに会える機会なのにハーレムが怖くて避けなきゃいけないのは辛いです。遠目に熱く見つめるくらいは許されるでしょうか?
切ないため息を吐く僕を周りの人達が頬を染めて見ていたなんて僕は全く気付いていませんでした。
※周囲の会話※
「え、待ってあそこの子可愛すぎない?」
「あれオメガっぽいな」
「可愛い・・・」
「一人かな」
「天使か妖精だ・・・」
「声かけちゃおうぜ」
「バカ!声かけて消えちゃったらどーすんの!?」
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