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3僕は特別なオメガ?

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 お家に帰りました。先生に注意されたので着ていたパーカーのフードを被って帰ったので少し暑かったです。
夜になってご飯を食べたあと、お父さんとお母さんと三人で話しました。今日分かった事、そしてこれからの事です。
そこで二人から聞かされたのは、僕が特別なオメガであるという事。アルファに好かれやすいという事。ひょっとしたら好かれすぎて危ない目に合うかも知れないという事。
「危ない目」というのが何を指すのか分からないほど僕の中身は幼くも綺麗でもありません。何せ前世は腐女子でしたから!
でも第三者として萌える設定も自分がそうだと思うと怖いものがあります。思わず震えてしまった体をそれに気付いたお母さんが抱きしめてくれます。

「大丈夫だよ。僕たちがお前の事を絶対守ってやる」

とても暖かくてとても心強い、優しい腕です。恐怖心が薄れていくのを感じました。

とりあえず12歳になったら学園に入学する事になります。指定区域内の対象年齢の子供は誰でも通える学校です。そこで6年間勉強を学びます。前世でいうところの中学校プラス高校みたいなものです。
ちなみに自宅通学と寮と選べるんですが僕は自宅通学になるそうです。お父さんもお母さんも僕と6年も離れるのは絶対に嫌だと言ったからです。
家から学校までは30分くらいなので充分通える距離ですし、僕も両親から離れるのはちょっぴり寂しいと思っていたので良かったです。

前半の3年が『下級学年』で後半の3年が『上級学年』になるのですが、ゲームが始まるのは上級学年からになります。
できるだけ攻略対象に会わないように、関わらないように慎ましく生きていこうと再度決意した僕なのでした。
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