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死の大陸編 青年期

第253話. ハンパ者

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 その状況を家の中から観ていたレイラが外に出て来て話しかけてきた

 「お兄ちゃん、大丈夫だったの?」

 「大丈夫だよ!レイラ」

 「お姉ちゃんは何処に行ったの?」

 「お姉ちゃんには、急ぎで届けてもらいたい物があったから、そこに行ってもらったんだよ」

 「おーい、助けてくれぇー!!お願いだあー」

 家の外で獣人どもが叫んでいたが、それを無視して家の中に入りレイラと話しながら一緒にその場で待っていると、早速アースからコンタクトがはいる

 (リィーン!)

 「合流したかい⁉︎」

 (うん、今エミリーが飲ませたところ)

 「そっか、じゃあアースは暫くそこで状態を観ていてくれるかい⁉︎」

 (いいよお!)


 「それとエミリーに、こっちにすぐ戻って来てくれる様に言ってくれるかい」

 (うん、分かったぁ!)

 
 その後すぐにエミリーが戻ってきたので、そのままレイラの側にいてもらい、僕は再び家の外に出て行く


 「お前達!!」

 「「「「「「はいっ!!!!」」」」」」

 「何故、獣人同士でそこまでする必要がある?」

 「そ、それは」

 「ハンパ者がそんなに嫌いか?純血がそんなに偉いのか?僕からして見ればお前達も十分にハンパ者なんだけどね
 
 「す、すみません」

 
 (リィーン!)

 「なんだい、   アース」

 (目を覚ましたけど、状況が分からず何か驚いてるよ)

 「面倒だからそのまま咥えてレイラの所に連れて行ってくれるかい」

 (えぇー)

 「エミリーに今日の夜ご飯はたくさん作ってくれる様に頼むから!!」

 (ううーん………分かったぁー)


 結局は食い物かいと思うが、よくよく考えれば、こうなったのも見境なしに何でもかんでも狩ってきてしまった事が今回の原因

 なんか頭くる


 暫くしてアースが此処に戻って来たので、僕は家のドアを開けると、タイミングよくアースがレイラのお父さんを咥えて目の前に現れる

 それを観たレイラがビックリしてすぐさまお父さんの所に慌てて走り出していた

 「お父さぁん」

 「レ、レイラか?何故こんな所にいるんだ?」

 「ごめんなさい、お父さん!虎のおじちゃん達にお姉ちゃんを此処に連れて来なければ、お父さんもお母さんも、もう2度とおうちに戻って来ないって言われたの」

 「ごめんね、お姉ちゃん、お兄ちゃん」

 泣き出したレイラにエミリーがそっと頭を撫でてあげる
 
 「大丈夫よ!レイラ!何も心配はいらないから」


 レイラのお父さんは状況が全く飲み込めないでいた
 
 
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