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死の大陸編 青年期
第252話. 虎
しおりを挟む頭に来た僕は一瞬で虎の獣人がいる眼の前に移動するが、向こうからしたら瞬きする程の一瞬の間で、いきなり眼の前に僕の姿がある事で理解が追いつかずただただその場で固まり、何があったのかさえ分からないでいた
「僕の聞き違いかも知れないので、もう1度聴くがレイラのお父さんはどうした?」
「うわっ、なっ、なんだ?今どうやった?」
ボキッ!!
僕は獣人の左脚の膝を蹴り込み膝を砕く
「ぐわぁっ!!痛ぇー」
その瞬間、周りにいた獣人達が一斉に身構える
「お前達はそこを動かずにじっとしていろ!」
獣人達は僕の一言に身の危険を感じたのか、その場で動けないでいる
「で、僕の質問にお前はまだ答えてないぞ」
「な、何者だ⁉︎お前は」
再び僕の質問に答えなかったので、もう片方の膝も砕く
ボキッ!!
「ぐわぁっ!痛えぇー!!」
「ま、待ってくれ!た、多分まだ奴は生きてると思う」
「多分だと?」
「痛めつけた後、さ、最後に崖から蹴り落としたから……た、多分生きてると思う」
「お前達、もしもレイラのお父さんが生きてなかったら、その時はお前達も同じ目に合わせるからな!」
それを聴いた瞬間、周りにいた獣人が一斉に身構えた状態から逃げ始める
「重力域!!」
バタンバタバタバタバタバタバタバタン!!
その場にいた獣人全員が僕の使用した重力魔法でその場に押し潰される
「大人しくしていろと言っただろう!」
「助けてくれぇー」
「で、虎!蹴り落とした場所は何処だ?」
「た、助けてくれ!……こ、ここから南に行った川の近くだ!!」
「アース!!聴こえる⁉︎」
(なあに?)
「今、僕がいる位置は分かってるよね?」
(うん、分かるよ!レイラのお父さんだよね⁉︎)
「おっ!!素晴らしい!ちゃんと聴いていたんだね」
(うん、今見つけたよ)
「状態は?」
(かなり酷いかも)
下手に動かしてここまで連れて来たとしても、その状態をレイラに見せる訳にもいかないよな
「アース!エミリーに回復薬を持たせてそっちに向かわせるから、合流してくれるかい!」
(うん、分かった!すぐそっちに向かうよ!)
一旦、獣人達をそのまま放置して、僕はエミリーの所に向かい状況を伝え回復薬を渡し、アースと合流するように伝えると、すぐにエミリーは南の方角へと飛び去って行った
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※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
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