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死の大陸編 青年期

第239話. 精霊様

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 てっきり1~2体位だと思っていたので、ちょっとばかりビックリしてしまった

 
 1~2体を担いで行くのかと思っていたら5体!

 ひょっとして何度か往復するのかもしれないので、レイラを観ていたら、仕留めてある魔物の前で何かを呟き始める

 「風を司る精霊様!私レイラは聖なる力を我が身に宿し、精霊様のお力をお借り致します!!」

 ん⁉︎何かの呪文か⁉︎

 すると何かを唱えた直後、レイラは積まれてあった魔物を風魔法を使用して5匹宙に浮かせる

 「お兄ちゃん!ありがとう!貰って行くね!」

 「気をつけて戻るんだよ、レイラ!」

 「うん」

 アースが恨めしそうに持って行かれる魔物をずっと眼で追っている

 エミリーに獣人も魔法を使えるのか聴くと

 エミリーもビックリしていた

 普通の獣人は個々の能力が様々だが、殆どの獣人は魔法が使えない代りに桁外れの身体能力が備わっているそうだ

 個々の能力で言うと、パワー、スピード、防御、回復、音波、振動、擬態と様々あるらしい

 そこでエミリーは何故、レイラが魔法を使えたと思ったのかを、ある程度の予想をしていた

 レイラが魔法を使えたのは、半獣人ハーフブルの特長として、先祖であるヒト族が元から魔法を使っており、そのDNAを継承していったのではないかと言う

 
 まあ、僕は思考の能力さえあれば誰でも魔法は使えるだろうと考えているので、レイラが別に魔法を使えてもおかしくはないと思っている

 ただあの子の歳で魔法を使える事が凄いと思った

 
 それにしてもまさかアースが考え無しで魔物を狩っていた事で、とばっちりを受けた獣人がいたとは思いもしなかった

 これがきっかけで面倒な事に巻き込まれやしないかが心配だ

 そう考えると、安全を期するために今日は早めに寝て明日の朝早く、ここを発った方が賢明かな!!


 アース君!………まだ食べてるんかい!!


 エミリーとアースには、そんな事情で明日早く発つ事を伝えてから残りの魔物を刻印に収納して、早々と片付けを始める

 洞窟住居に防護壁を張ってから中に入り、寝る準備をする
 

 そして明日のことを考えて、今日は早く寝ようとみんなで眠りに就いた



 

 深夜寝静まった時間、家の外で何やら怪しげな音が聴こえてくる

 「ガサガサ!ゴソゴソ!」

   「バサバサ!ゴソゴソ!」

 夜中に変な音と気配を感知したので、眼が覚めてしまった!

 
 

 

 

 
 
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