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死の大陸編 青年期

第224話. ラストスパート

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 アースは既に黙々と食べているが、食べてる量がいつものようにハンパなく多いので、お手伝している巨人族がバタバタと行ったり来たりしている

 バルサ!昨日からといい食料のストックは大丈夫だったかい⁉︎

 「大丈夫だ!リン!まだまだ十分にあるから気にせずに食べてくれ。既に部隊を狩りに行かせてあるので!」

 それってつまり、ストックしている量が危ないから狩りに行ってるとも聞き取れるよね

 「すまないね。バルサの好意に甘えておくよ!」

 「私どもがリンから受けた恩はこんなもんじゃないので、逆にリンからどんどんお願いされたい位です」


 「何かあれば、その時はお願いするよ!」

 そんな話しをバルサとしていると、今度はシュレンやリューキも僕に対して何も全くお礼を返せていないので、俺達にも何かお願いしてくれやら、すぐに鬼人族の里に立ち寄ってくれやら、しつこく言われてしまう
 
 ラキはラキで今後はギガースに特訓してもらう立場なのに、俺を強くして下さい、弟子にして下さい、お供させて下さいと言いだしてくる始末

 そこは何故かキッパリとエミリーが断っていた

 アース以外は皆んな食べ終えているので、アースに一応まだ食べるか聞いてみると、食べないわけがなかった


 なので、今からバルサの奥さんであるミレンさんの所に行って挨拶をしてくるので、それが終わってから戻ると言うと、ラストスパートと言わんかばかりに尚も食べ続けている

 「バルサ!ここを離れる前に、今からミレンさんに挨拶だけしていいかな」

 「ありがとう!リン。ミレンも喜ぶ!」

   一緒にシュレンも行くと言い出し、バルサがミレンの部屋へと案内してくれた

  「ミレン、この方が私どもの恩人のリンだ」

 「リン様!はじめまして、私はバルサの妻ミレンと申します。起き上がれず、寝たままの身体での挨拶ですみません!」

 「大丈夫!そのままでいいですよ!はじめましてミレンさん、昨日からバルサにお世話になってます」

 「リン様!私の事はミレンと呼んでもらって下さい」

 「分かりました、それでは、そう呼ばせてもらいます」

 「バルサもシュレンも、先に知らせてくれてもいいでしょうに」

 バルサもシュレンも苦笑いしながらミレンに謝っている

 そこから少しばかりの時間を5人でたわいもない会話をした後、今回の件でミレンから申し訳なさそうにしてお礼を言われた

 このまま挨拶だけ済ませて去ろうとしたが、最後に僕がバルサとミレンに1つお願いをする

 

 
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