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死の大陸編 青年期

第222話. アース君の暴露

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 それにしても、皆んなのハモリっぷりが絶妙だったが、その後が大変だ

  「リ、リン!魔族だぞ!!俺やバルサ達が共闘してもまず勝ち目がない魔族だぞ!」

 「リン様、それは本当でございますか⁉︎」

 「うん、本当だよ。ちょっと成り行きでね!」

 「いやいやいやいや、成り行きで魔族を倒せるもんでもないだろ!」


 それからずっと魔族の件も含め、ひっきりなしで質問攻めにされてしまう

 ゆっくりとくつろぐ事も出来ず、皆んなに捕まってしまい、解放されずに時間だけが過ぎ去る

 「リン様がうちの娘サキと夫婦めおとになって貰えれば、これから先の鬼人族も安心できますねぇー」
 
 どさくさに紛れてシュレンがとんでもない事を呟くと、慌ててシモンとエミリーが防御線を張る

 「シュレンさん、それは駄目ですよ!サキには僕がいますよ!」

 なんと、シモンの爆弾発言が飛び出る!

 それを聴いたサキもどうしていいかも分からず、顔を赤らめてうつむいたままになる

 「シュレンさん、残念ですがリン様には私がおりますので、その願いは叶いませんよ」

 なんと、こちらもこちらで対抗しちゃってるよ

 そんな事を言われている僕は、どうしたらいいんだとアースを観ていると

 アースがエミリーを観て

 「この前エミリーがリンの事を私の旦那様になる方だからとかなんとか巨人族に言ってたよね」

 「アース様!聴いていらしたのですか」

 アース君に暴露されてしまい、エミリーの顔から湯気が出てきたようだ

 そしてアースは終わりの見えない食事に戻る

 アースよ!お前は気楽でいいよな!!

 
 それからも皆んなで一緒に飲んで食べて、冗談を交えながら会話して、その後もまだまだ宴会が続く

 

 
 時間もかなり経ち、今日はそろそろお開きにしてもらい、バルサが皆んなに終わりを告げ、鬼人族達を客人用の建物へと案内を始める

 そして僕達はバルサの家に案内され、用意してあった客人の部屋へと通される


 「リンよ!貴方には助けてもらってばかりで本当にありがとう。私もリューキ……いや、巨人族と鬼人族は、これから先も何があろと貴方の為ならば、いついかなる時であっても付き従いますので、その時は私達を使って下さい」

 「バルサ!ありがとう、気持ちだけ受け取っておくよ!」

 そう返事するとバルサは僕とエミリーに深々と頭を下げてから部屋を出て行く

 アースは既に刻印の中でスリープモードに入り、エミリーもずっと僕の後ろにいるが、なんだかお疲れモードだったので、そろそろ僕達も寝る支度をする


 ちゃんとベッドも2つあり、僕とエミリーはそれぞれのベッドで就寝に就いた。
 

 
 
 
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