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死の大陸編 青年期
第144話 何言ってんだ
しおりを挟む新しい朝が来た♪
霊峰山を離れ、今は神樹のある場所に向かって移動している
エルフ達は今まで住んでいた集落を離れ、神樹の場所に無事に移動する事ができたのだろうか
それと、エミリーには僕が出した課題の成果がはたせているかの確認もしなくちゃいけない
エルフの移転先に関しては、なんとなくエミリーが率先して強制的に連れて行ってるような気もするけどね
おおっ!
なんか見るからに城っぽい城が見えてきた!
あれだけ緑一面に覆われていた城の外壁と外周の壁が・・・・なんと緑に覆われていない!
ちゃんと壁が見えてるではありませんか!
依然、この城に訪れた際に寝泊りした屋上の同じ場所に降り立ち、そこから城の下を見下ろすとあちこちにエルフ達がいる
みんな何やら慌ただしく作業をしている光景が見受けられた
ドタドタドタドタ!!ガチャン!!
「リン様ぁー!!」
屋上の扉が開きエミリーが全速力で僕の所に駆けつけて来た
「リ、リン様!!」
「やぁエミリー!久しぶりだね」
「はい!お久しぶりですリン様!!お待ちしておりました!!このままリン様が此処に来てくれないんじゃないかと毎日が眠れない日々でした」
「そんな大袈裟なぁ!」
「あと数日お待ちしてリン様と来られなかったら、私の方からリン様を探しに行くつもりでした」
エミリーさん、君は何かと逞しく変わられましたねぇ
この大陸を駆けずり回ってでも探す気だったんでしょうね
「あっ、そうだ、エドガーは何処にいる⁉︎」
「リン様!案内致します」
エドガーの場所を聞くとエミリーが案内する為、早々に僕の腕がホールドされ、そのまま案内される
案内されると、そこではエドガーが魔法を駆使しながらテーブルや椅子を片付け部屋の中を綺麗にしていた
部屋の中に入り、エドガーが僕に気づくと
「リン様!出迎えもせずに申し訳ありません」
「やぁ、エドガー、そんな事は気にしなくていいよ」
「ありがとうございます!それと私達エルフが1人も欠ける事なく無事に全員この地に戻り住む事が出来ました……本当にありがとうございます」
「良かった良かった、みんな無事なら」
「何もかもリン様とフェンリル様のおかげです」
それにしても、前に僕が来た時とすっかり見違えるほど変わってしまっている
城の中も外も雰囲気が全然違う
「ところで神樹は⁉︎」
「はい!私が案内させて頂きます」
「うん、行こうか!」
「は、リン様」
エドガーが神樹のある場所に案内してくれたが、僕が以前に来た時に見た記憶とはかけ離れていた
この神樹、何やら全体的にうっすらと光ってるんですけど
近くには水路が通り綺麗な水が流れていて、周りにはあちこちカラフルな話が咲き誇っていてとても綺麗じゃないか
「本当は周りにある建物も全部壊したかったのですが、そのままでいいと言われるものですから、そのまま残す事にしました」
ふうぅーん、何言ってんだ?
言われる?
言われるとは話すのか?
神樹だから話せるの⁉︎
それともエルフだから話せるの⁉︎
悩む!これ以上、この会話の内容に踏み込んで聴いてもいいのだろうか
『貴方には感謝していますよ』
ん⁉︎
んっ⁉︎
「誰かなんか言った?」
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