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死の大陸編 青年期
第127話. 下級生物
しおりを挟むこんな状況になるのが分かってるから、父さんもガイルもあんなに面白がる訳だ
ガイルの場合、実はちょっとした腹いせが含まれているんだけどね
なんせガイルは自分が父さんにやられたもんだから、他の奴らで、やり返そう的な事がみえみえだ
しかしまあ、状況的に考えても事がスムーズに運ばないので、結局、最終的には相手を煽って挑発しないと先に進める気がしない
「何故、この俺達が最下級であるヒト族を相手にしなきゃならないんだ⁉︎やっぱりアイツは馬鹿なのか⁉︎それともよっぽどコイツを早死にさせたいのか!!」
あぁ、やはりダメですね
「すみません、お取り込み中!」
「話しかけるな、ヒト族の分際で!!」
ちょっとこの方、酷くないですか
流石にガイルもここまで酷くはなかったと思うが、でも似たり寄ったりか
「あのぉ、手加減はして頂かなくて構わないので戦ってもらえますか?」
「何おぉぉー!!このヒト族がぁ!!アイツの家族だからと思って安心しきっているのかぁ」
案外、コイツはちょろいな!しかし金さんの方は全く効果がなさそうなので、きちんと話せば分かるタイプだね
「アース!!ちょっとコッチに来なさい」
アースが確認の為、此方を向くので、僕が頷くとすぐ金さんの所に向かい、そこで何やら金さんはアースと話し出したので、どうやらこのままスムーズに2体を同時に戦うのは無理そうだ
この際、後からでもいいやと思い、先に銀さんとの戦いを始めろうと思い、更に挑発する
「僕の方は準備出来てるから、あとは其方の都合でいつでもいいですよぉ!」
「何で俺がヒト族と戦わなきゃならないんだ⁉︎バカバカしいにも程がある!!」
「それはあれですか⁉︎気高く品位のあるドラゴンの種族だからですか?」
「そうだ!お前ら下級生物とは違うからな」
「そうですか、では、あなた方ドラゴンはこの世界で最も強い種族だから僕みたいなヒト族とは住む世界が違うので戦う価値すらないとでも思われています?」
「ハァッハッハッハッハッ!!良く分かってるではないか」
「残念だ!理性があり会話が出来ても所詮この程度ではレベルが伺えるな!!」
「何、何だと!!貴様!!今、何て言った?」
「あっ、聞こえましたか?すみません!貴方みたいなドラゴンは誰であろうとチカラを示せば認めるのではないのか?」
「ヒト族のお前など試す価値もなかろう」
「そうか、ならば僕も君みたいなドラゴンを試す価値もないか!!」
「貴様、本当に死にたいらしいな」
こりゃ、もう一押しで落ちますね
ここから一気にたたみかける口撃モードに入る
「良かったな!!僕に負かされ、哀れな姿を晒されなくて済むし、言い訳も考えなくていいからね」
「・・・・・」
「あ、そうそう怖くてどうしようもない貴方とでは全く話しにもならないので、あちらにいる幾分、話しが通じる貴方のお姉さんと話しをして来るので、貴方はご自由にそこで大人しく観ていてくれる」
ブチっ!!
「言わせておけば、このヒト族がぁ!!死ね!!」
案の定、思った通りの結果になりますよね
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