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死の大陸編 青年期

第113話. ピラミッド

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 暇だ!

 アースは寝てるし、誰も話し相手がいない状況でただひたすら飛び続けている

 緑一面だった広大な樹海を抜け、今は緑色から茶色に変わり砂一面の砂漠エリアに突入していた


 なので、川や湖が全くないので水浴びや釣りをする事もできやしない

 魔物の数も極端に減り、地表にはその姿は見えないが、確実に砂の下にたくさん潜っているのが分かる

 なんせ、砂の海を泳ぎ、時折り砂の中から勢いよく飛び跳ねる姿を視界に捉えている

 地形が変われば魔物の生態系も、その環境に応じて変化して行くのだろう

 その後も飛び続けること、3時間くらいは経過しただろうか、やっと砂漠エリアを抜けろうかとした時に、明らかにこれはピラミッドじゃないかと思う建造物をみつけてしまった


 これはもちのろんで、速攻で立ち寄らせてもらう案件だ!!


 即、ピラミッドのある方向に進路を変え、そのまま確認に向かう


 ピラミッドの1番下に降りて上を見上げるが、間違いなくこの建造物はピラミッドにしか見えない

 世界が変わっても建造物は変わらないのか?


 ピラミッドを間近で見るのは初めてだが、かなりの高さがあり、下層部からの中層部くらいまでは一辺が4mくらいの四角い石が積み重ねられているが、上層部にかけてその石は少し小さくなっていた


 これを当時のヒト族が作り上げていたとしたら、一体どうやって四角に整えたり移動させたのかが、凄く気になる

 人力で作り上げたとして、どの位の年月が費やされたのか皆目検討もつかない

 今の僕だったら2~3日くらいあれば作れちゃうとは思うけどね

 さてさて、ピラミッドと言えば・・・お墓だよね

 当然、お墓なら王族といった高貴な身分だった人が埋葬されてあるだろう

 と言う事は、その際に貴金属や宝石といった代物も一緒にあるのではないかと勝手に想像してしまう

 なので、調査を兼ねて探検しようではないか!

 別に慌てて今日、金さん銀さんの所に行く必要もないので、ここは緊急クエスト発生で此方の方を優先させたい!

 僕の中に眠っているトレジャーハンター魂がコッチに行けと言っているような気がする

 決してお宝が欲しい訳ではない!

 あくまで未知なるものに対する好奇心が少しだけ強いだけなのだ


 と言う事で、まずは入口を探そう!

 そう思いピラミッドを一周ぐるりと回ってみるが、当然此処が入口ですよ、なんて作りにはなってなかった

 やはりこういうのは、外部からの侵入を防ぐ為の罠や仕掛けが施してあるだろうから、慎重に探す

 正規のルートがあるかも知れないが、当時の人達もいない訳だし、どうしようも出来ないないので、今回、僕が新たなルートを検索しよう!

 感知能力の感度を上げて行き、じっくりピラミッドの下から上にかけて探索をかけて行く

 ピラミッドの4面あるうち3面を見終わり、最後の1面も下から上までじっくりと見終えてから、特に怪しいと思った場所に移動する

 僕が怪しいと思って移動した場所は3番目の上層部だった

 この場所にある3m四方の積み上げられている石の1つに他とは明らかに違うのを見つけたからだ

 僕が特に感じとっていたのは風の流れを見ていたのだ

 他の場所からも多少なりとも空気の流れに誤差はあるものの、出入口になってるだろう空気の流動性は見当たらなかった

 この1箇所を除いてね

 見つけたこの場所だけは、乱れも激しいがまず勢いが違った!

 かと言って、普通に見て分かるもんでもないが、僕が感知能力を高めればはっきりと、それらを識別して見ることが出来る

 さて、今から答え合わせを始めようとするが、まずこの石をどうしたもんかで悩んでしまう

 現状では押すか引くかの2通りしかないが、僕の予想では押すが正解だと思う

 どちらもやってみていいんだが、石がずれた事でピラミッドが崩壊なんて事になってしまったら、それこそ目も当てらない事態になり、その後の処置で強引なやり方に変更しなくてはいけなくなるので、とてもめんどくさい


 なので、結論として石に穴を開けちゃいます!

 地魔法でヒトが1人通れるくらいの四角い通り道を正面にある石の真ん中に立ってから、下から上に向かって高さ2m幅1mくらいの大きさを開けて奥へと進めて行く・・・・・と

 ビンゴォー!!!!

 すると1mも進まないうちに下へと降りる階段が現れた!
 
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