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死の大陸編 青年期
第99話. 鍛錬開始
しおりを挟む父さんとガイルが何気なく楽しんでるのなら、僕もそれに乗っかって協力しようではないか
そこでいろいろ気になっている事をガイルに聞いてみる
この近くにエルフの集落とオークの集落があったが、それ以外の場所で他の種族が繁栄して暮らしているのかを?
オークとゴブリンの種族は凄く繁殖力があるらしく、至る所に集落を作って増え続けているらしい
逆にエルフは希少種で集落はなく、ガイルが知る限りではこの近くにある1か所だけしか存在しないそうだ
オーガや巨人族はエルフ程の希少種ではないが、それぞれが離れた場所に2~3カ所あり
ワイバーンやリザードマンはそれぞれが適した地形にいるので沼地や山脈にそれなりに生息していて、ガイルが知る限りその他にも獣人族や岩族に水甲族と相当あるらしく、当然把握してない種族も沢山あり数え切れないほどあるとの事
なのでとりあえずエルフの集落周辺にいる害のありそうなゴブリンやオークを重点的に潰して行こうと思う……
……もちろん、食材確保の為の討伐だ!!
次にガイルに聞きたかったのは、離れた場所にある樹木の件だ⁉︎
昔、その地には小さな国がありタリバンという名の王国が栄えていたそうで、緑豊かな国で樹木を囲むように城を建て精霊が棲む樹木として扱われていたらしい
………しかし、魔物の襲来によって国が滅び今は何も無かったかの様に、大自然の中に溶け込んでいる
精霊が棲まう樹木とは、樹木があるその地に生命を宿す物が住みつくことで、精霊が活性化するが逆に生命を宿す物がいなければ精霊は力を失いただの樹木になるそうだ
そして最後にアースの成長の速さだ
これに関しては神獣としての潜在能力もあるだろうが1番の原因は僕にあった
アースは既に僕を主人として認めており、僕の眷属に入ってる為、刻印の中に居ることで僕の成長がアースの成長とシンクロして助長してるそうだ
ただ全部が全部、僕の成長がアースにそのままプラスされるわけではないらしい
それでも3割近いくらいの強さが アースに流れているんじゃないかと、アバウトな答えだった
なんか、ムカツク!
楽して成長!!
寝て起きては食う生活!!
アースが頑張った経験値は僕には反映されない!
僕が頑張れば頑張るだけアースを強くした上、アースはそれに対して腹を空かしてたくさん食べる……
やっぱりコキ使わないと納得いかない!
まぁでも、反映されてアースが強くなる事は僕にとっても戦力に繋がり、それはそれでメリットがあるので決して悪いことばかりではない
これからは鍛錬相手として強制的にでも戦ってもらおう
なんなら、ガイル含めての三つ巴戦もいいかもしれない!!
こうやって僕が知りたい事をガイルに尋ねると、知ってる事はちゃんと教えてくれるので、いろいろと情報収集もできて、いい勉強になっている
ここからは僕の最重要課題でもある、ガイルの重力魔法を教えてもらいたかったので……
そのまま一緒に火口へと移動して、今日から皆んなで鍛錬に入る!!
………こうして僕の1年にわたる鍛錬が始まった。
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