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死の大陸編 青年期
第75話. 焼肉のタレもどき
しおりを挟む以心伝心!!
はたして、僕はジェスチャーでこの思いを伝える事が出来るのか?
「僕達は、たまたまオークの肉が食べたかったので、ここにいたオークを狩り…………そして、それを食べているだけなので、気にしないでくれ!それと、もし、よかったらこの肉は美味しいので、みんなも食べるかい?」
真剣な眼差しでずっと僕を見ていたが、絶対に伝わらないだろうと自分でも思い、みんなの分の肉を一気に焼き始め、焼き上がった肉に串を刺し台の上に置いていくが、エルフは一向に動こうとしない
なので、それぞれ串に刺した肉をエルフ2人に手渡すと、私達に?みたいな表情をしたので、まずは僕が2人に食べるところを見せる
君達もこれを食べ、向こうのみんなに食べさせてあげてとジェスチャーする
2人は恐る恐る肉を咥え食べ始めると、シンクロしたように2人は見つめ合い、驚いた表情で今度は勢いよく食べる
アースも横目で見ながらそうだろう!美味しいだろう!見たいな勝ち誇ったような表情をしていたが、すぐにまた自分のを食べ始める
僕が自分用として食べる肉にはコッソリ隠し味として塩胡椒を振っているので、とても美味である!
だけど、みんなの分まで塩胡椒をかけてしまえばすぐなくなるので、申し訳ないがそこまではしない
それでもアースには十分に美味しいらしく、いつも次から次に食べている
ちょっと離れた所でエルフ達が、今もずっとこちらを伺っているので、アースを怖がっているのか、僕を警戒してるのか分からないが、全く近付かないので、2人のエルフに焼き上がっているお肉を、向こうにいるエルフ達に渡してあげるよう、ジェスチャーすると
2人のエルフが理解してくれたのか、たくさん置いてた肉を取り、これをみんなの所に持って行っていいのですか?………みたいな仕草をしてくれたので、僕は笑顔でどうぞと分かりやすい仕草で返す
2人のエルフはたくさんの肉を持ち、離れた所にいた子供達に配って、見本で自分が食べながら他のエルフ達にも渡すと、すぐに食べ始めたので、僕はどんどん今も肉を焼き続けている。
別に準備していたモツを1度湯通しする前に、アースにモツも食べるか聞いてみると………即答で
「いるぅー!!絶対にいるぅー!!」……と答えるので準備に取りかかる
大きな鉄鍋を取り出し、大量のモツを投入して、高温で一気に炒めていく。
この時、焼肉のタレもどきと絡めていくと
「ジュワー」
一瞬にして香ばしいにおいが、あたり一面漂う
オークの肉が焼けてはアースの所と、エルフ達が食べる所に置いてあげる。
すると肉が美味しかったのか、子供達すぐにこっちに来て、今度は自分から串を取って食べている。
慣れてきたエルフはみんなの分の肉を取りに来ては僕を見て、何か話しながら戻っていく。
アースに聞くと、みんな感謝とお礼を言ってるそうだ。
ここで食べてる子供達はみんな、これ美味しい、これ美味しい………言いながら食べてるんだとさ。
モツも炒め終わったので、先に味見してみると
「うまい!」
食感も良く、噛めば噛む程、モツの旨味が出てきて美味しい
それを横目で見ていたアースが「ズルーイ」と言いながらこっち来たので、少し冷ましてからアースの所に置いてあげる
それを見ていた子供のエルフ達も欲しそうにしていたので、モツを器にたくさん入れてから台の上に置き、食べてもいいよとジェスチャーする
子供達は何やら僕に話した後、食べ始める
余程美味しかったのか、みんなが取り合いみたいになっている
しばらくしてエルフ達がザワ付き始め、何かと思い森を観てみると人影らしき、怪しいモノが森の中で動いているのが見えた
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