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死の大陸編 青年期

第55話. 蛇軍団

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 「いったいお前がいつから僕について来てるか分からないけど、このまま我が家に来るか?」

 話し相手がいない今、僕はカピバラもどきに話しかけていた

 すると僕が話しかけると足下に擦り寄ってくる

 「クゥーン」

 返事を返すように鳴くではないか

 なんて可愛らしいんだ

 このままカピバラもどきを連れて帰り、ペットにしたいとも思うが、果たして先輩のエレバンとパオスが馴染んでくれるかが心配だ

 まずはこの洞窟の探索が先なので、カピバラもどきの件は先送りにする


 少しばかり和んだので、僕は地底湖のヌシと思われる反応の正体を確かめるため、この場所から地底湖の近くに飛んで行きアースを刻印から呼びだす

 アースを呼び出した直後、気配と魔力がダダ漏れ状態になった事で一気に蛇達が反応しまくり、ワサワサ、クネクネ、やたらと激しく活動し始めてしまった

 なので、蛇を気にしないでいいように、ある計画を実行に移すため、蛇軍団から少し離れた地底湖周辺にゆっくりと降り立つ

 当然、僕達が降りて来たのを蛇達は見ていて、その後の行動がはっきり分かれる

 危機察知に優れた蛇は僕達から離れようと、反対方向に逃げ出す

 ランクが高いと思われる慎重な蛇は、その場で僕達の方をジッと観察する様に観ている


 低レベル馬鹿な蛇は自分が強いと思ってるのか、もしくは僕達をエサと認識したのか、一斉に此方こちらに向かって襲いかかって来たのが大半だった

 その大群がクネクネと押し寄せて来たので……


  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォ


 ちょいと大掛かりな地魔法を使い、地形をゴッソリと変化させてみた!


 蛇達がいる地盤をザックリそのまま下にどんどん掘り下げて行き、絶対に蛇が登って来れない高さまでしたところで、天井という上蓋を作り閉じ込めてやった

 今までいた蛇軍団は地下100m位の場所に移動してやったので、今の見晴らしは何もない綺麗な更地となり、蛇の大群を一掃出来た!

 軍団の中には、ちらほら双頭の蛇や3頭もいて、高さが浅いと這い上がってきそうだったので、これで多分、大丈夫だろう

 あとは生かすも殺すもどうにでも出来る

 とりあえずこれで外野からの邪魔が入らなくなったので、ゆっくりと作業が出来そうだ

 そう言えば、さっき迄いたカピバラもどきがいなくなっている……ま、まさか今の蛇の巣窟に紛れ込んでしまったのではないかと思ったが、距離もあるし、どこかに隠れているんだろうと思い、地底湖の方に向かう
 
 さぁて、これからどうしたもんか!

 この広い地底湖からどうやっておびき出そうか考えなくてはならない

 僕の予想では先程いた蛇軍団の親玉が、ここに潜んでいると思っている

 群れの中に最低でも双頭の蛇が4匹と3頭がいたのも確認したので、これは期待出来そうだ

 感度良好!

 間違いなく大きな反応は、この地底湖の中にいるのを感じる

 1つ思いついたので、ちょっと思いきったことを試してみようと実行する
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