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死の大陸編 青年期

第48話. ワニ軍団

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 ワニ軍団を横目で見ながら観察して歩いてると、多種多様の違うワニだらけだ

 こうも違うタイプのワニばかりだと、何故そうなったんだと言う疑問しかない

 それが進化の過程であったり、様々な条件が重なったり、いろいろと理由があるんだろうけど、ここにいるワニ軍団は大きさや色が違ったり、全体的に姿形が違い過ぎる

 謎だ

 しかしアースが言うには基本的に此処にいるワニ軍団は全部が同じ種類でリザードマンだと教えてくれた

  ・・・・・・・

 唖然としてしまう

 これが、リザードマン

 何か僕が勝手に想像してたのと違い、ギャップがあり過ぎて何も言えない

 当然、個体の大きさもまばらだが脚が発達しているのや、どことなくヒト族に近い個体もいたので、これがリザードマンらしいと密かに思った

 考えてもみたら、トカゲもワニも似たようなものなんだから、これ以上この事を深く考えず、受け入れる事にする
 
 恐竜のティラノザウルスみたいなのもいたし、進化の過程でいろんな種類がいるのだろう

  未だに、この世界で見る生物はいつも見た事ないものばかりで、いつもが驚かされている!

 滝壺近くまで難なくこれたが、やはり遠くで観てたのと違って近くで見ると迫力満点だ

 それに加え、かなりの高低差もあり圧巻的なスケールだ!!

 今いる僕達の場所から向う岸まで、およそ200m程あり、滝の高さも100m近くはある

 周りは水飛沫みずしぶきが大気中に舞い、そこに陽の光が反射して、アーチ状に虹の架け橋が出来ていて、とても綺麗だ!!

 観光客気分で滝の上を見上げていると、アースが何やら魔物が近付いてきている事を僕に伝えてきた

  周りを見渡した限りでは、何も視界に入って来なかったので、水中にいるかと思い、探知してみる

 洞窟内と同じで水中も探知が遮断されてるようで、いまいち反応を上手く拾う事が出来なかった

 なのでこの際、今後の事も考え、役に立つだろう思い、今からぶっつけでやってみる

 集中力を高め、探る密度と能力をより強力にバージョンアップする為、魔力操作をおこなう

 やはり実戦に勝るものはない

 コツを掴むのに、多少の時間はかかってしまったが、遮断されていた物質の透過性を格段によくする事ができた

 先程よりも探知出来る反応の精度があがり、水中にいる魔物も、先程よりもはっきりと識別しやすくなった

 相手がかなり接近して来ている事を、アースが促すので、辺りを見渡し警戒していると、僕達の前方に大きな反応が突然現れた!

 ただ不思議なことに、感知した反応は位置的に考えても、この滝の裏側にあたる場所なのだ

 水中に潜って滝の裏側に行けるのかを考えていたその時、滝が真っ二つに割れ、そこから舌をチロチロ出しながら規格外の大きな蛇が、顔を覗かせゆっくり出て来た!



 僕は蛇が出て来たことよりも、流れ落ちる滝が途中の高さからまっぷたつに割れ、滝の裏側にも行ける事の方に興味が湧いてしまった


 割れた滝の中からゆっくりとバカでかい蛇が、舌をチロチロ出しながら獲物を探すうように、ジワリジワリ滝に打たれながら、蛇の頭を上がると、やがて蛇の胴体も見えてくる

 頭1つだけみても大型バス以上の大きさがあるんじゃないかと思う程の大きさだ

 今までのブラックパイソンシリーズがミミズサイズでしかない

 しかも驚く事に、この蛇の強さの反応だけ見ても、アースといい勝負になるんじゃないかと思ってしまう位のレベルだった

 この蛇の事をアースに聞いてみると、中々どうして教えてもらった内容に、これまたビックリさせられてしまう

 個体名はアンフィス!  

 この大きさで、なんとまだ子供だと言う事!
  
 そしてこの蛇には頭が2つあると言う事!

 まさに双頭の蛇である!


 しかし、今観えている頭は1つしかなく、もう1つは隠れているのか確認する事が出来なかった


 
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