48 / 260
死の大陸編 青年期
第45話. 魔族
しおりを挟む「マスタードラゴンって、その名の通りドラゴンの中の王様で、キングオブドラゴン?」
「ああ、遥か昔よりその地を守護していたが、300年ほど前に魔族との争いがあり、激しい戦闘が繰り広げられたのち、魔人がマスタードラゴン致命傷を与え、その後、死んだとされていたが、おかしな事にマスタードラゴンの亡骸は、今も見つかっておらず、今は誰もいないぞ」
「凄いね、魔人とかもいるんだ」
「ああ、魔族にもいろんなタイプがいるが、ずば抜けた魔力と身体能力を兼ね備えているぞ」
「じゃあ、その時、マスタードラゴンは多数の魔族と戦ったんだ」
「それが違うらしくてな!私も詳しくは知らないが、魔人は1体で、その時にダークドラゴンも共闘していたらしく、その戦いでアイツも大怪我を負わされ、自分の地に戻っているんだが、私が何があったのか聞いても、アイツはその当時の事を断片的にしか覚えてなく、肝心な事に関しては記憶をなくしていて、それ以上の事は分からなかったな」
「ダークドラゴンかぁ……何でその場にいたんだろね?」
「それは私にも分からないが、アイツはあれ以来何処となくおかしくなったな」
「そっかぁ、その戦闘の際に何かあったんだろうね」
「どうだろうな」
「そうそう、実際、この大陸にはあと何体守護しているドラゴンが存在しているの?」
「そうだな、この大陸では金と銀が北の地に1つ。黒が西の地に1つ。ダークドラゴンが南の地に1つ。そして、今はいないがマスタードラゴンが東の地にいたが、それを除けば、現在その3ヶ所だけだ」
「3ヶ所あるんだ、他の大陸にも当然いるんだよね?」
「ああ、この大陸以外にもドラゴンは至る所で守護しているが、私もずっとこの大陸を離れていないので、今でも同じ場所にいるかどうかは確信持てないが、世界各地に散っているのは、赤、白、黄、緑、茶、そしてこの大陸近くの海域にも青が守護しているぞ!」
「そんなにいるの!個体の色が魔法の属性だったりする?」
「そうだな、赤とかであれば火属性が強化されてあり、炎に特化したブレス攻撃をしかけてくるな」
「やっぱりそうなんだ、じゃあ、ドラゴンで父さんみたいな神獣クラスはいるの?」
「いるぞ!ダークドラゴンに、マスタードラゴンだ」
「ダークドラゴンかぁ、強いの?」
「その昔、私が若い頃にダークドラゴンとはよく喧嘩をしたが、当然、私のほうが強かったぞ!ただ、マスタードラゴンとはいつも僅差で勝てなかったがな」
若い頃とは、何百年前になるんだろうと思いながらも機会があれば、僕もドラゴンとは、手合わせしたいものだ
「僕もドラゴン達の強さを確かめたいので、機会があれば守護地に行ってみるよ!」
「ん、なかなか興味深い事を言うな!今のリン位なら、かなりいい勝負になるんじゃないか!行ってこい!面白そうだ!」
「そうかなぁ、んっ?行ってこい?」
「どうせなら、この大陸にいる全部のドラゴンにリンのチカラを見せつけて来い!」
そんな軽いノリでいいのかと思ったが、父さんは僕にグイグイ勧めてきた
ならばドラゴンと戦ってみようと思い、まずは手始めに、ブラックドラゴンの守護してる地に行ってみようと思い、その事を父さんに伝えて今日は拠点に戻ることにした。
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。
聖女にしろなんて誰が言った。もはや我慢の限界!私、逃げます!
猿喰 森繁
ファンタジー
幼いころから我慢を強いられてきた主人公。 異世界に連れてこられても我慢をしてきたが、ついに限界が来てしまった。 数年前から、国から出ていく算段をつけ、ついに国外逃亡。 国の未来と、主人公の未来は、どうなるのか!?
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる