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第18話 チェス盤
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「ぐぬぬ。参りました」
俺は今日何回目かの投了をワムゥさんに告げた。
ワムゥさんと将棋やチェスをしたが、一度も勝つことができない。ルール説明して、いきなり負けるとは思わなかった。何も教えてないはずなのに初回から矢倉囲いを使っているあたり、レベルの違いを痛感させられてしまう。
「なるほど。将棋はなかなか奥が深い。取った駒を使えるために、考えられる手は多岐にわたるということか………」
戦棋はチェスと同じで取った駒は二度と使う事はできない。そのためにチェスよりも複雑な将棋の方にワムゥさんは興味を示した様子である。
「それで、【戦棋】はいつ強者と戦うことができるのか?」
ワムゥさんは将棋の駒を魔法で並べている。
「学園に入れば、打つことができるようなんですが、今は年齢的にも家の周り以外は行くことができないんで、強い人とは6年ほどかかりそうです」
「………そうか。では、それまではお主とこの将棋でも打つとするか。飛車と角を抜けばいい勝負ができるだろう」
早くもハンデつきの勝負を提案されている。ぐぬぬ。
その後ハンデ戦をしたが、それでも最後まで勝つことができなかった。ワムゥさん強すぎだろ………
気分転換に、俺はソフィーの家へと行くことにした。この前製作した木製のチェス盤を持ってである。
「こんにちは~」
門を開けると、庭にあるテーブルにはソフィーとエリィ姉さんがいた。どうやら紅茶を飲みながら、チェスをしている。
「ようこそです。ジークお兄様!!」
「あら、こんな時間に起きたの? もっと早く起きないとどんどんと子豚化してしまいますわよ」
「いや、いや、寝てませんよ」
午前中はずっとワムゥさんと将棋をうってたんです。
「今ちょうど終わったところですから、お兄様が次に打ちますか?」
エリィ姉さんが勝ったようである。あれから、少し強くなったのだろうか。
「じゃあ、そうしようかな」
「あら、前は初めてだったので、勝手がわかりませんでしたが、今日こそジークに勝ってしまいますわよ」
「考案者としては負けてられないですね」
ワムゥさんに負けた憂さをここで晴らすしかない。
「あれからソフィーと戦って上達しましたからね。ねぇ、ソフィー」
「はい~。お姉様」
エリィお姉さんがテーブルの上の前にソフィーにあげた紙のチェス盤に駒を並べ始める。
「あっ、こちらでやりましょう」
俺は手に持っていたチェス盤を机に置いた。
「何ですか? それは?」
「これはチェス盤です。木で作ってきました。裏の蓋を外すと駒が入っています。ほらっ!!この通りです」
俺は裏の蓋を外して、チェスの駒を取り出した。1点物なので、兵士(ポーン)も簡略化せずに人型だし、馬も結構リアルに再現されている。
「はわわ~。かっこいいです。何ですか、これは。これをお兄様が作ったんですか? 凄いです」
エリィ姉さんはクイーンの駒を取って、いろいろな角度から見ている。ドレスを着た女性の姿である。
「………す、すごい技術ね。職人になれるんじゃないの」
賞賛を受けると作って良かったという気になるな。
「本当に、すごいです~」
ソフィーはナイトが気に入ったみたいで、置き方を変えて見ている。
「これが兵士(ポーン)で、これが王(キング)で……」
俺は駒の説明をしながら、並べていく。エリィお姉さまは、俺と同じように駒を並べていく。全部並べるとなかなか壮観である。
エリィ姉さんはそれを見て、もの欲しそうな顔をしている。
「僕に勝てたら、こちらのチェス盤を差し上げますよ」
普通にやってもスリルがないので、勝利できた時の報酬として提案してみると、クワッとエリィ姉さんの顔がこわばった。
「本当ですの?」
「ええ」
俺は微笑んだ。
どうせタダであげるつもりだったのだ。やる気を出したエリィ姉さんを見るのも面白い。
「じゃあ、私からうつわ…………」
一手目からかなり長考をして、その後もかなり慎重に打ち続けている。対して俺はというとワムゥさんとの勝負に比べればかなりぬるい勝負であった。どうやら、ワムゥさんと打ち続けたことにより俺の棋力は少し上がっているように感じる。まだまだエリィ姉さんに負ける気はしない。
「ううう………」
「チェックメイト」
「…………負けましたわ……もう一度よ。もう一度、勝負よ」
ちょっと涙目になっている。
「わかりました。でわ、もう一度」
手加減して負ける………そんな事は俺の辞書には書いていない。全力で迎えうつのみである。
「ううう………また負けましたわ………」
「はわわ~。お兄様強いです~」
「ソフィーもやる?」
「はい!!頑張ります」
そのあとソフィーとも打ったが、俺が負けることはなかった。
「子豚のくせに………ぐぬぬ」
「お兄様強すぎです~」
「まあ、製作者だしね」
ワムウさんとも打って、俺の棋力もあがっているようだ。さりとて、俺も鬼ではない。
「これソフィーのところに置いておくから、練習するといいよ。勝てたらあげるよ」
「はわわわわ~。いいんですか~。頑張って練習します~」
「…………」
エリィ姉さんが沈黙している。頼まれれば作ってもいいのだが、何も言われずにほいほい作ってしまうと便利に使われてしまう未来しか見えない。ソフィーはいいのかって? いいんです。可愛いからね。
「私、今日は帰りますわ」
「えっ、もう帰るんですか?」
「用事を思い出しましたの。では、ごきげんよう」
う~む、チェス盤を上げた方がよかっただろうか……
「お兄様、もう一度、打ちましょう」
ソフィーは、かなりチェスにはまっている様子で、エリィ姉さんの様子には気付いてない模様。本当に怒ってるようなら、後日同じのを上げればいいかと思い、その後何度かソフィーとチェスをして遊んだ。指すたびにソフィーの棋力が上がっていくのを感じる。これはうかうかしてられないな。
後日、昼過ぎにソフィーの家に行くと、ソフィーとエリィ姉さんは庭先のテーブルでチェスをして遊んでいた。そのチェス盤は俺が上げたものとは違って、透明なクリスタルのようなものでできていた。
「それは、どうしたんですか?」
「ほーほっほっほ、王国一の鍛冶師に頼んでクリスタルで作らせませたわ。私にふさわしいチェスの駒ですわ」
おおう、金にもの言わせて作らせるなんて、流石王族だ。って、俺も王族だった。という事は自分で作らずとも鍛冶師に頼んで作らせればよかったのか。しかし、俺達は自由に外に出れないのに、エリィ姉さんはどうやってその伝手を手に入れたのだろうか。
「どうやって、鍛冶師に頼めたんですか?」
「私の所に来ている家庭教師の一人が鍛冶師と仲がいいのですわ。だから、家庭教師に頼んで鍛冶師に依頼を出してもらったんですわ」
「家庭教師ですか?」
ソフィーが尋ねる。
「そうよ。来年から私は王立学校に通うことになるから、その準備をしてるのよ。あなた達もあと2年もすれば家庭教師がつくことになるわ。王族と恥ずかしくない教養を身に着ける必要があるのよ」
「そうなんですか。何だか怖いです」
ソフィーは人見知りなところがあるからな。それにしても2年後か。剣術の稽古も始まるということらしいし、毎日好きなようにのんびりできる日々が早くも終わりを告げているということか……
俺は今日何回目かの投了をワムゥさんに告げた。
ワムゥさんと将棋やチェスをしたが、一度も勝つことができない。ルール説明して、いきなり負けるとは思わなかった。何も教えてないはずなのに初回から矢倉囲いを使っているあたり、レベルの違いを痛感させられてしまう。
「なるほど。将棋はなかなか奥が深い。取った駒を使えるために、考えられる手は多岐にわたるということか………」
戦棋はチェスと同じで取った駒は二度と使う事はできない。そのためにチェスよりも複雑な将棋の方にワムゥさんは興味を示した様子である。
「それで、【戦棋】はいつ強者と戦うことができるのか?」
ワムゥさんは将棋の駒を魔法で並べている。
「学園に入れば、打つことができるようなんですが、今は年齢的にも家の周り以外は行くことができないんで、強い人とは6年ほどかかりそうです」
「………そうか。では、それまではお主とこの将棋でも打つとするか。飛車と角を抜けばいい勝負ができるだろう」
早くもハンデつきの勝負を提案されている。ぐぬぬ。
その後ハンデ戦をしたが、それでも最後まで勝つことができなかった。ワムゥさん強すぎだろ………
気分転換に、俺はソフィーの家へと行くことにした。この前製作した木製のチェス盤を持ってである。
「こんにちは~」
門を開けると、庭にあるテーブルにはソフィーとエリィ姉さんがいた。どうやら紅茶を飲みながら、チェスをしている。
「ようこそです。ジークお兄様!!」
「あら、こんな時間に起きたの? もっと早く起きないとどんどんと子豚化してしまいますわよ」
「いや、いや、寝てませんよ」
午前中はずっとワムゥさんと将棋をうってたんです。
「今ちょうど終わったところですから、お兄様が次に打ちますか?」
エリィ姉さんが勝ったようである。あれから、少し強くなったのだろうか。
「じゃあ、そうしようかな」
「あら、前は初めてだったので、勝手がわかりませんでしたが、今日こそジークに勝ってしまいますわよ」
「考案者としては負けてられないですね」
ワムゥさんに負けた憂さをここで晴らすしかない。
「あれからソフィーと戦って上達しましたからね。ねぇ、ソフィー」
「はい~。お姉様」
エリィお姉さんがテーブルの上の前にソフィーにあげた紙のチェス盤に駒を並べ始める。
「あっ、こちらでやりましょう」
俺は手に持っていたチェス盤を机に置いた。
「何ですか? それは?」
「これはチェス盤です。木で作ってきました。裏の蓋を外すと駒が入っています。ほらっ!!この通りです」
俺は裏の蓋を外して、チェスの駒を取り出した。1点物なので、兵士(ポーン)も簡略化せずに人型だし、馬も結構リアルに再現されている。
「はわわ~。かっこいいです。何ですか、これは。これをお兄様が作ったんですか? 凄いです」
エリィ姉さんはクイーンの駒を取って、いろいろな角度から見ている。ドレスを着た女性の姿である。
「………す、すごい技術ね。職人になれるんじゃないの」
賞賛を受けると作って良かったという気になるな。
「本当に、すごいです~」
ソフィーはナイトが気に入ったみたいで、置き方を変えて見ている。
「これが兵士(ポーン)で、これが王(キング)で……」
俺は駒の説明をしながら、並べていく。エリィお姉さまは、俺と同じように駒を並べていく。全部並べるとなかなか壮観である。
エリィ姉さんはそれを見て、もの欲しそうな顔をしている。
「僕に勝てたら、こちらのチェス盤を差し上げますよ」
普通にやってもスリルがないので、勝利できた時の報酬として提案してみると、クワッとエリィ姉さんの顔がこわばった。
「本当ですの?」
「ええ」
俺は微笑んだ。
どうせタダであげるつもりだったのだ。やる気を出したエリィ姉さんを見るのも面白い。
「じゃあ、私からうつわ…………」
一手目からかなり長考をして、その後もかなり慎重に打ち続けている。対して俺はというとワムゥさんとの勝負に比べればかなりぬるい勝負であった。どうやら、ワムゥさんと打ち続けたことにより俺の棋力は少し上がっているように感じる。まだまだエリィ姉さんに負ける気はしない。
「ううう………」
「チェックメイト」
「…………負けましたわ……もう一度よ。もう一度、勝負よ」
ちょっと涙目になっている。
「わかりました。でわ、もう一度」
手加減して負ける………そんな事は俺の辞書には書いていない。全力で迎えうつのみである。
「ううう………また負けましたわ………」
「はわわ~。お兄様強いです~」
「ソフィーもやる?」
「はい!!頑張ります」
そのあとソフィーとも打ったが、俺が負けることはなかった。
「子豚のくせに………ぐぬぬ」
「お兄様強すぎです~」
「まあ、製作者だしね」
ワムウさんとも打って、俺の棋力もあがっているようだ。さりとて、俺も鬼ではない。
「これソフィーのところに置いておくから、練習するといいよ。勝てたらあげるよ」
「はわわわわ~。いいんですか~。頑張って練習します~」
「…………」
エリィ姉さんが沈黙している。頼まれれば作ってもいいのだが、何も言われずにほいほい作ってしまうと便利に使われてしまう未来しか見えない。ソフィーはいいのかって? いいんです。可愛いからね。
「私、今日は帰りますわ」
「えっ、もう帰るんですか?」
「用事を思い出しましたの。では、ごきげんよう」
う~む、チェス盤を上げた方がよかっただろうか……
「お兄様、もう一度、打ちましょう」
ソフィーは、かなりチェスにはまっている様子で、エリィ姉さんの様子には気付いてない模様。本当に怒ってるようなら、後日同じのを上げればいいかと思い、その後何度かソフィーとチェスをして遊んだ。指すたびにソフィーの棋力が上がっていくのを感じる。これはうかうかしてられないな。
後日、昼過ぎにソフィーの家に行くと、ソフィーとエリィ姉さんは庭先のテーブルでチェスをして遊んでいた。そのチェス盤は俺が上げたものとは違って、透明なクリスタルのようなものでできていた。
「それは、どうしたんですか?」
「ほーほっほっほ、王国一の鍛冶師に頼んでクリスタルで作らせませたわ。私にふさわしいチェスの駒ですわ」
おおう、金にもの言わせて作らせるなんて、流石王族だ。って、俺も王族だった。という事は自分で作らずとも鍛冶師に頼んで作らせればよかったのか。しかし、俺達は自由に外に出れないのに、エリィ姉さんはどうやってその伝手を手に入れたのだろうか。
「どうやって、鍛冶師に頼めたんですか?」
「私の所に来ている家庭教師の一人が鍛冶師と仲がいいのですわ。だから、家庭教師に頼んで鍛冶師に依頼を出してもらったんですわ」
「家庭教師ですか?」
ソフィーが尋ねる。
「そうよ。来年から私は王立学校に通うことになるから、その準備をしてるのよ。あなた達もあと2年もすれば家庭教師がつくことになるわ。王族と恥ずかしくない教養を身に着ける必要があるのよ」
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