イケメンに惚れられる魔法かけられたモブ令嬢は逆ハーレム化を阻止したい

天性の才能だった

「実は何もかけてないの。
でもね、貴女にはもともとその素質があったのよ。」


はい…？

素質？


「天性の才能ってやつね。」


天性の才能？

嘘でしょ。

そんなイケメンに惚れられる天性の才能があるわけ？

私は呆然とする。

それじゃあ、これは…


「解けないわ。
残念だけど、受け入れるしかないの。」


「じゃあ貴女は…魔女でもないということ？」


「いや？
それは違うわ。
私は正真正銘の魔女よ。」


なら…


「治せませんか？！」


「それは無理よ。
天性の才能は魔法でも治せないの。」


そんな…


「大丈夫よ。
今度は結婚詐欺に引っ掛からないわ。」


なんで、それ…


「私の前世を知ってるんですか？」


「ええ、知ってるわ。
この才能は、神様からのギフトだと思いなさい。」


ギフト？


「ノアーーー！！！！」


そこに私を呼ぶ声が聞こえる。


「あら、もう来たのね。
じゃあ私は行くわね。」


おばあさんはそう言うと消えてしまった。