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月曜日の朝、眠い目を擦りながらシンジは会社へと向かった。
結局その後もコウジの家に泊まり、週末を一緒に過ごしていた。


シンジが会社に着くと、先にコウジが到着しており笑顔で手を振っている。

「今週末も飲みに行かないか?」

笑顔のイケメンの誘いにハイと言いそうになったが、今週は先約があったのでシンジは断った。

「そうか、なら仕方ないな。じゃまた今度。」

爽やかな風を吹かせコウジはその場を去っていく。

オフィスに着くと、女子社員達が何やら噂していた。

「ニシヤマさんの薬指見た!?指輪つけてたよね?!彼女できたんだぁ~。あぁ、すっごい残念!!」

「そりゃ、あれだけの完璧な人にいない訳ないでしょ。彼女もすっごい美人で頭良くて完璧なんじゃないの。」

「まぁ、私達には縁のない話だったて事よ。」

『コウジって彼女いたんだ。いないって言ってたのに。なに落ち込んでんだオレ!!なんか嘘つかれたのが寂しいだけで・・・。』

「これ、今日の案件頼むな。」

後ろからコウジが話しかけてきた。
指を見ると、女子社員の言ってた通り指輪がついている。
よく確認してみると、週末にお揃いで買った指輪だった。

「ちょ、ちょっとコウジその指輪・・・」

「あぁ、ただのカモフラージュだよ。
最近告白されることが多くて、めんどくさいからつけてるだけ。」

コウジは笑いながら、シンジの耳元に口を近づけると低い声で呟いた。

「それか、俺たち付き合っちゃう?」

シンジはいつもの冗談と思い、コウジに合わせる事にした。

「あぁ、良いね。じゃ今日から俺の彼氏な。」

コウジの方を見ると、彼は硬直したままこちらをずっと見つめている。

「ど、どうしたんだ?」

するとコウジは真顔で、シンジの耳元で囁いた。

「今週末、やっぱり会ったら駄目か?」

「無理って言うか、従兄弟が遊びに来るんだよね。」

「そ、そうか・・・。」

後ろから同僚がコウジを呼んだ。

「ニシヤマさん!この案件チェックして貰ってもいいです?」

「あ、あぁ。」

何か言いたげな様子の彼だったが、そのまま呼ばれた方に向かっていく。

どうしたんだ・・・、? なんか様子が少しおかしかったけど・・・・。

シンジは少し疑問に思いながらも仕事に戻るのだった。
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