8 / 20
1550系電車異世界へ行く
明日
しおりを挟む
『オームラ』と『アラド王国』、『日本』は外交関係を樹立した。
世界で初めて日本と異世界が外交関係を結んだ貴重な例となり、多くの大国の王がその報告を受けたショックでグラスワインを落としたようだ。
電鉄会社と『オームラ鉄道』は姉妹提携・技術提携を結ぶことになった。
電鉄会社と日本政府は1550系の譲渡を打診した。
同時に発電所、変電所、水道、ガスなどのインフラ建設を約束し、『オームラ』の里と『オームラ鉄道』は快諾した。
ジルとカカシは、『日本』に招待され、破格のもてなしを受けた。
銀座の天ぷら屋で天ぷらをごちそうになったジルとカカシは上機嫌だったという。
「カカシ殿、『日本』の天ぷら、『オームラ』の天ぷらと違い繊細な味わいですな!」
「ええ、『日本』の精神は、我が里に通じる何かを感じる・・・・・・」
しかしそれで終わりではなかった。
ジルとカカシは新幹線やリニアモーターカーにも乗車した。
二人は感動の涙を流した。
「この国はなんてすごい国なんだ!我が里が100年頑張っても、この技術、たどり着けないだろう!」
カカシは『日本』のような先進的な国を見習う必要があると感じ、ジルは『日本』の鉄道から色々学ばなければと感じた。
発電所建設とアーク(天空)の電気が開通し、その後は電鉄の協力により、『オームラ鉄道』の電化に成功した。
1550系は『オームラ鉄道』に正式に譲渡され、久々に架線のある線路を自走走行することになった。
自走走行する姿に里の民は「蒸気機関車なしで動いているぞ!」と歓喜した。
「すげえ!電気で動いているのか!」
「まじかよ!蒸気機関車と違って煙もないぜ!」
里の民は歓喜した。
ヒミコやリノも喜んでいた。
「おばあ様、あの列車がついに動きましたね!」
「ああ、いい物を見たよ・・・・・・。ワシの魔法が本当になるとは・・・・・・」
電化工事の後、里はお祭り騒ぎになった。
試乗会に参加した里の民は全く電車が揺れなかったと話す。
実は電鉄会社は線路の手入れも支援したのだ。
30年も交換していないボロボロのレールと枕木、電鉄会社は最新の低騒音のコンクリート枕木とロングレールと呼ばれるつなぎ目の少ないレールへ交換し、『オームラ鉄道』の高速化に貢献していたのだ。
つなぎ目からの「ダダン!ダダン!」という音が減って、「シャワシャワシャワシャワ」と静かな通過音がしたという。
里は興奮気味だった。
ー数年後ー
『オームラ鉄道』は電化してから2年後に蒸気機関車と客車から電車形車両に置き換わる。
1550系は里の鉄道を変えた記念すべき第一号車として、神楽耶村の車庫で産業遺産として保存されることになった。
その後、電鉄会社の支線向け電車と同一の新型車両が導入され、里の鉄道は大きく成長した。
液晶ディスプレイや冷房のある電車は里の民から絶大な支持を得た。
蒸気機関の煙たさから解放され、騒音と振動に悩まされた『オームラ鉄道』は飛躍的に成長した。
日本政府の支援により、里に電気が通り、水道も通り、ガスも通り、スーパーやデパート、自動車の導入や道路整備も実施された。
『オームラ』の里に訪れる観光客は誰もが驚く。
「すごい!この里が未来のようだ!」
『日本』の食文化やアニメなどは里から愛され、テレビ・ラジオも普及した。
『オームラ』の文明は大きく変わった。
1550系は、世界を変えた。
その後も電鉄会社と合同で保有し、今も車庫で眠っている。
そしていつか、また営業列車として活躍することが来るであろう・・・・・・。
世界で初めて日本と異世界が外交関係を結んだ貴重な例となり、多くの大国の王がその報告を受けたショックでグラスワインを落としたようだ。
電鉄会社と『オームラ鉄道』は姉妹提携・技術提携を結ぶことになった。
電鉄会社と日本政府は1550系の譲渡を打診した。
同時に発電所、変電所、水道、ガスなどのインフラ建設を約束し、『オームラ』の里と『オームラ鉄道』は快諾した。
ジルとカカシは、『日本』に招待され、破格のもてなしを受けた。
銀座の天ぷら屋で天ぷらをごちそうになったジルとカカシは上機嫌だったという。
「カカシ殿、『日本』の天ぷら、『オームラ』の天ぷらと違い繊細な味わいですな!」
「ええ、『日本』の精神は、我が里に通じる何かを感じる・・・・・・」
しかしそれで終わりではなかった。
ジルとカカシは新幹線やリニアモーターカーにも乗車した。
二人は感動の涙を流した。
「この国はなんてすごい国なんだ!我が里が100年頑張っても、この技術、たどり着けないだろう!」
カカシは『日本』のような先進的な国を見習う必要があると感じ、ジルは『日本』の鉄道から色々学ばなければと感じた。
発電所建設とアーク(天空)の電気が開通し、その後は電鉄の協力により、『オームラ鉄道』の電化に成功した。
1550系は『オームラ鉄道』に正式に譲渡され、久々に架線のある線路を自走走行することになった。
自走走行する姿に里の民は「蒸気機関車なしで動いているぞ!」と歓喜した。
「すげえ!電気で動いているのか!」
「まじかよ!蒸気機関車と違って煙もないぜ!」
里の民は歓喜した。
ヒミコやリノも喜んでいた。
「おばあ様、あの列車がついに動きましたね!」
「ああ、いい物を見たよ・・・・・・。ワシの魔法が本当になるとは・・・・・・」
電化工事の後、里はお祭り騒ぎになった。
試乗会に参加した里の民は全く電車が揺れなかったと話す。
実は電鉄会社は線路の手入れも支援したのだ。
30年も交換していないボロボロのレールと枕木、電鉄会社は最新の低騒音のコンクリート枕木とロングレールと呼ばれるつなぎ目の少ないレールへ交換し、『オームラ鉄道』の高速化に貢献していたのだ。
つなぎ目からの「ダダン!ダダン!」という音が減って、「シャワシャワシャワシャワ」と静かな通過音がしたという。
里は興奮気味だった。
ー数年後ー
『オームラ鉄道』は電化してから2年後に蒸気機関車と客車から電車形車両に置き換わる。
1550系は里の鉄道を変えた記念すべき第一号車として、神楽耶村の車庫で産業遺産として保存されることになった。
その後、電鉄会社の支線向け電車と同一の新型車両が導入され、里の鉄道は大きく成長した。
液晶ディスプレイや冷房のある電車は里の民から絶大な支持を得た。
蒸気機関の煙たさから解放され、騒音と振動に悩まされた『オームラ鉄道』は飛躍的に成長した。
日本政府の支援により、里に電気が通り、水道も通り、ガスも通り、スーパーやデパート、自動車の導入や道路整備も実施された。
『オームラ』の里に訪れる観光客は誰もが驚く。
「すごい!この里が未来のようだ!」
『日本』の食文化やアニメなどは里から愛され、テレビ・ラジオも普及した。
『オームラ』の文明は大きく変わった。
1550系は、世界を変えた。
その後も電鉄会社と合同で保有し、今も車庫で眠っている。
そしていつか、また営業列車として活躍することが来るであろう・・・・・・。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる