1 / 8
交差点の幽霊
しおりを挟む
田所のおじいちゃんがいた。
ねずみ色の空が、ぽつぽつと涙のような雨をこぼし始めた交差点。
おじいちゃんは、道路を見ながら立っていた。死んだときと、まるで同じ姿で。
「おじいちゃん!」
彼には私の声が聞こえていないようだ。
もう一年が経つけれど、おじいちゃんは、あのときと全然変わらない。その懐かしい姿に、私は思わず彼のもとへ駆け寄る。
「おじいちゃん……!」
けれどおじいちゃんの肩は、まるで幻のように、伸ばした私の手をすり抜けた。
*
田所のおじいちゃんは、私が通っていた小学校の通学路で、見守り隊をしてくれていた人だ。田所というのは上の名前で、タドコロさん。でもさん付けはよそよそしいし、自分のおじいちゃんと区別するために、みんな田所のおじいちゃんと呼んでいた。
結婚はしていなかったから、小学校に孫がいたとか、そういうわけじゃない。あくまで地域のボランティアとして、おじいちゃんは登下校する私たちの安全を、毎日旗を片手に見守ってくれていた。
優しいおじいちゃんだった。
何でもおじいちゃんが住んでいたマンションにいた小さな女の子が、この交差点で事故に遭い、亡くなったらしい。運転していた人は心臓の発作を起こしていたみたいだけど、田所のおじいちゃんは、交差点自体も危ないところだといつも思っていたそうだ。そんな矢先に事故が起きたという。
おじいちゃんは悔しそうに言っていた。
(おじいちゃんはね、危ないなって思うだけで、何もしなかったんだ)
(そしたらあの子が死んでしまった)
(フーコちゃんって言うんだけどね。絵を描くのが好きで、おじいちゃん、似顔絵をもらったことがある。かわいい子だった)
(これじゃ駄目だ、あの子のためにも何かしなくちゃって、そう思ったんだよ)
私たちの町の少し先には空港がある。だからこの交差点は、荷物を配送するワゴンやトラックが、毎日たくさん通っていた。
田所のおじいちゃんが気にしていたのもそこだと思う。たとえきちんと横断歩道があっても、きちんと信号があっても、いっぱい車が通ったら、危ない運転をする人も増えてくる。でも、私みたいに町の北側に住んでいる子どもたちは、学校に行こうとすると、どうしてもこの交差点を通らなければいけなかった。学校は南側だから。買い物をするのも同じで、大きなスーパーはみんな南側だったから、小さい子どもがいるお母さんたちもよくここを通っていた。
おじいちゃんに聞いたら、町の北側はもともと、工場ばかりであまり家が建っていなかったそうだ。でも「再開発」とかでマンションがたくさんできて、この十年くらいで人がいっぱいになったんだとか。
確かに私も、この場所は少し怖いな、といつも思う。空港へ急いでいるのか、交差点を通る車のスピードはかなり速い。
歩道橋があるといいんだけどね、とおじいちゃんは繰り返し言っていた。
この場所はやっぱり危ない、いつかまた同じような事故が起こるぞ、と。
そしておじいちゃんの心配は、一年前、本当に現実のことになってしまった。
*
おじいちゃんが、帰ってきてくれた。
田所のおじいちゃんは、小雨の中、寂しそうな目をして交差点を見ている。
私の顔は見えていないみたい。やっぱり、目に映る世界そのものが違ってしまっているのかもしれない。生きた人間と、死んでしまった幽霊とは。
おじいちゃんの格好は、本当に、あの日と同じ服装のまま。きちんとしたスーツの上下と、薄紫色の花柄のネクタイ。
私は思わず涙が出そうになる。
あれは、おじいちゃんの誕生日に、私がプレゼントしたネクタイだ。
そう、あの日も、田所のおじいちゃんは私があげたネクタイをつけてくれていた。
彼がずっと恐れていた事故、私たちの登校の列にワゴンが飛び込んできて二度目の死者が出てしまったあの日。
死んでしまったその瞬間も、おじいちゃんの胸には、あの薄紫色のネクタイが揺れていた……。
*
おじいちゃんはもう定年退職していて、会社には行っていなかった。
それならどうしていつも、動きにくそうなスーツを着ているの、とたずねると、おじいちゃんはちょっと答えにくそうに返事をした。見た目の問題だよ、と。
(ほら、今どきは、悪い大人の人もいっぱいいるだろう? 学校でも気をつけなさいって言われているんじゃないかな。それじゃ、何に気をつけるかっていうと、最初は見た目ってことになるんだよ、やっぱり。もちろんそれが全てじゃないんだけど)
(おじいちゃんがいつもだらしない服装をしていたら、みんなのお父さんやお母さんも、学校の先生も、不安になるだろう?)
(だからおじいちゃんは毎日きちんとした服装をしたいんだけどさ、きちんとした私服って、逆に難しいんだ。だから結局、会社勤めしてたときの格好になっちゃって)
そんな気遣いもあってか、田所のおじいちゃんは誰からも評判がよかった。
礼儀正しくて、いつもきちんとしたスーツ姿だったおじいちゃん。
私の両親も含めて、この辺りの子どもたちの親は空港まわりで働くことが多く、仕事の時間が不規則でなかなか通学路の見回りに立つことができなかった。それもあって、毎日しっかりしたおじいちゃんが交差点に来てくれてとても安心だったと思う。
私の母は感心したように言っていた。
田所さんはすごいわね、私、毎日あんなに綺麗にアイロン当てられないわよ、と。
ただ、女の子の私は、ちょっとだけ田所のおじいちゃんの服装に「ダメだし」をしていた。おじいちゃんのネクタイは、少し古臭かったのだ。何だか色あせてもいた。
だから私はおじいちゃんの誕生日に、お年玉の残りを使って、女の子のセンスを精一杯発揮したお洒落なネクタイを贈った。
おじいちゃんは本当に喜んでくれた。
あんまり何度も何度もお礼を言ってくれたから、逆に私はかなり気恥ずかしくなったのを覚えている。でも喜んでもらえて本当に嬉しかった。
だけど。
今になって、私は思う。
おじいちゃんのスーツ姿は、やっぱり少し動きにくかったのかもしれない。
あのとき、急ブレーキとともにワゴンが登校する私たちの列に突進してきて。
咄嗟に警告をしてくれながらも、おじいちゃん自身の動きは少し遅れてしまった。
そしてそこに、車が迫ってきて……。
*
おじいちゃんは、随分長い間交差点を眺めた後、ゆっくり道路にかがみ込んで、何かを地面に置いた。
薄紫色の小さな花束だ。
私は気がついていなかったけれど、最初から手に持っていたらしい。
彼は、ぽつりと言う。
「ごめんな。……また来るよ」
再び立ち上がったおじいちゃんのスーツ姿は、本当にあのときと変わっていない。
私が死んだ、あのときと。
田所のおじいちゃんは、ひどく肩を落としながら、とぼとぼと歩き始める。強さを増した雨風に、ふわりと薄紫色のネクタイが舞い上がった。私が死んでしまった瞬間も、身に着けてくれていたネクタイが。
交差点から立ち去って行く背中に、私は必死で呼びかける。
「おじいちゃん!」
私はこの場所を離れられない。だから精一杯、叫ぶことしかできない。
たとえ私の姿がおじいちゃんには見えず、私の声が耳に届かなかったとしても。
「歩道橋ができたのは、おじいちゃんが頑張ってくれたおかげでしょう? みんながおじいちゃんに感謝してたよ。私、ずっとここにいて、何度もみんなが話しているのを聞いたもの!」
おじいちゃんの後ろ姿が遠くなる。
それでも私は、懸命に叫び続ける。
「他の子たちが怪我だけで済んだのも、おじいちゃんがいてくれたおかげだよ。私は逃げ遅れちゃったけど、でもおじいちゃんを恨んでなんかいない。ねえ、だから」
「だからお願い、自分を責めないで!」
小さくなった背中が見えなくなる。
おじいちゃんは行ってしまった。
雨の交差点には、もう誰もいない。
私の言葉は、ほんの少しでも田所のおじいちゃんに届いただろうか。
ダメだったかもしれない。でもそれなら何度でも彼に呼びかけよう。
何度でも、何度でも。
いつかおじいちゃんが、もう一度心から笑うことがきる、そのときまで。
私はそっと、地面に置かれた花束に手を伸ばす。おじいちゃんのネクタイに私が咲かせたのと同じ、薄紫色の花。
すっと、まるで幻のように、私の手は薄紫色の花びらをすり抜けた。
ねずみ色の空が、ぽつぽつと涙のような雨をこぼし始めた交差点。
おじいちゃんは、道路を見ながら立っていた。死んだときと、まるで同じ姿で。
「おじいちゃん!」
彼には私の声が聞こえていないようだ。
もう一年が経つけれど、おじいちゃんは、あのときと全然変わらない。その懐かしい姿に、私は思わず彼のもとへ駆け寄る。
「おじいちゃん……!」
けれどおじいちゃんの肩は、まるで幻のように、伸ばした私の手をすり抜けた。
*
田所のおじいちゃんは、私が通っていた小学校の通学路で、見守り隊をしてくれていた人だ。田所というのは上の名前で、タドコロさん。でもさん付けはよそよそしいし、自分のおじいちゃんと区別するために、みんな田所のおじいちゃんと呼んでいた。
結婚はしていなかったから、小学校に孫がいたとか、そういうわけじゃない。あくまで地域のボランティアとして、おじいちゃんは登下校する私たちの安全を、毎日旗を片手に見守ってくれていた。
優しいおじいちゃんだった。
何でもおじいちゃんが住んでいたマンションにいた小さな女の子が、この交差点で事故に遭い、亡くなったらしい。運転していた人は心臓の発作を起こしていたみたいだけど、田所のおじいちゃんは、交差点自体も危ないところだといつも思っていたそうだ。そんな矢先に事故が起きたという。
おじいちゃんは悔しそうに言っていた。
(おじいちゃんはね、危ないなって思うだけで、何もしなかったんだ)
(そしたらあの子が死んでしまった)
(フーコちゃんって言うんだけどね。絵を描くのが好きで、おじいちゃん、似顔絵をもらったことがある。かわいい子だった)
(これじゃ駄目だ、あの子のためにも何かしなくちゃって、そう思ったんだよ)
私たちの町の少し先には空港がある。だからこの交差点は、荷物を配送するワゴンやトラックが、毎日たくさん通っていた。
田所のおじいちゃんが気にしていたのもそこだと思う。たとえきちんと横断歩道があっても、きちんと信号があっても、いっぱい車が通ったら、危ない運転をする人も増えてくる。でも、私みたいに町の北側に住んでいる子どもたちは、学校に行こうとすると、どうしてもこの交差点を通らなければいけなかった。学校は南側だから。買い物をするのも同じで、大きなスーパーはみんな南側だったから、小さい子どもがいるお母さんたちもよくここを通っていた。
おじいちゃんに聞いたら、町の北側はもともと、工場ばかりであまり家が建っていなかったそうだ。でも「再開発」とかでマンションがたくさんできて、この十年くらいで人がいっぱいになったんだとか。
確かに私も、この場所は少し怖いな、といつも思う。空港へ急いでいるのか、交差点を通る車のスピードはかなり速い。
歩道橋があるといいんだけどね、とおじいちゃんは繰り返し言っていた。
この場所はやっぱり危ない、いつかまた同じような事故が起こるぞ、と。
そしておじいちゃんの心配は、一年前、本当に現実のことになってしまった。
*
おじいちゃんが、帰ってきてくれた。
田所のおじいちゃんは、小雨の中、寂しそうな目をして交差点を見ている。
私の顔は見えていないみたい。やっぱり、目に映る世界そのものが違ってしまっているのかもしれない。生きた人間と、死んでしまった幽霊とは。
おじいちゃんの格好は、本当に、あの日と同じ服装のまま。きちんとしたスーツの上下と、薄紫色の花柄のネクタイ。
私は思わず涙が出そうになる。
あれは、おじいちゃんの誕生日に、私がプレゼントしたネクタイだ。
そう、あの日も、田所のおじいちゃんは私があげたネクタイをつけてくれていた。
彼がずっと恐れていた事故、私たちの登校の列にワゴンが飛び込んできて二度目の死者が出てしまったあの日。
死んでしまったその瞬間も、おじいちゃんの胸には、あの薄紫色のネクタイが揺れていた……。
*
おじいちゃんはもう定年退職していて、会社には行っていなかった。
それならどうしていつも、動きにくそうなスーツを着ているの、とたずねると、おじいちゃんはちょっと答えにくそうに返事をした。見た目の問題だよ、と。
(ほら、今どきは、悪い大人の人もいっぱいいるだろう? 学校でも気をつけなさいって言われているんじゃないかな。それじゃ、何に気をつけるかっていうと、最初は見た目ってことになるんだよ、やっぱり。もちろんそれが全てじゃないんだけど)
(おじいちゃんがいつもだらしない服装をしていたら、みんなのお父さんやお母さんも、学校の先生も、不安になるだろう?)
(だからおじいちゃんは毎日きちんとした服装をしたいんだけどさ、きちんとした私服って、逆に難しいんだ。だから結局、会社勤めしてたときの格好になっちゃって)
そんな気遣いもあってか、田所のおじいちゃんは誰からも評判がよかった。
礼儀正しくて、いつもきちんとしたスーツ姿だったおじいちゃん。
私の両親も含めて、この辺りの子どもたちの親は空港まわりで働くことが多く、仕事の時間が不規則でなかなか通学路の見回りに立つことができなかった。それもあって、毎日しっかりしたおじいちゃんが交差点に来てくれてとても安心だったと思う。
私の母は感心したように言っていた。
田所さんはすごいわね、私、毎日あんなに綺麗にアイロン当てられないわよ、と。
ただ、女の子の私は、ちょっとだけ田所のおじいちゃんの服装に「ダメだし」をしていた。おじいちゃんのネクタイは、少し古臭かったのだ。何だか色あせてもいた。
だから私はおじいちゃんの誕生日に、お年玉の残りを使って、女の子のセンスを精一杯発揮したお洒落なネクタイを贈った。
おじいちゃんは本当に喜んでくれた。
あんまり何度も何度もお礼を言ってくれたから、逆に私はかなり気恥ずかしくなったのを覚えている。でも喜んでもらえて本当に嬉しかった。
だけど。
今になって、私は思う。
おじいちゃんのスーツ姿は、やっぱり少し動きにくかったのかもしれない。
あのとき、急ブレーキとともにワゴンが登校する私たちの列に突進してきて。
咄嗟に警告をしてくれながらも、おじいちゃん自身の動きは少し遅れてしまった。
そしてそこに、車が迫ってきて……。
*
おじいちゃんは、随分長い間交差点を眺めた後、ゆっくり道路にかがみ込んで、何かを地面に置いた。
薄紫色の小さな花束だ。
私は気がついていなかったけれど、最初から手に持っていたらしい。
彼は、ぽつりと言う。
「ごめんな。……また来るよ」
再び立ち上がったおじいちゃんのスーツ姿は、本当にあのときと変わっていない。
私が死んだ、あのときと。
田所のおじいちゃんは、ひどく肩を落としながら、とぼとぼと歩き始める。強さを増した雨風に、ふわりと薄紫色のネクタイが舞い上がった。私が死んでしまった瞬間も、身に着けてくれていたネクタイが。
交差点から立ち去って行く背中に、私は必死で呼びかける。
「おじいちゃん!」
私はこの場所を離れられない。だから精一杯、叫ぶことしかできない。
たとえ私の姿がおじいちゃんには見えず、私の声が耳に届かなかったとしても。
「歩道橋ができたのは、おじいちゃんが頑張ってくれたおかげでしょう? みんながおじいちゃんに感謝してたよ。私、ずっとここにいて、何度もみんなが話しているのを聞いたもの!」
おじいちゃんの後ろ姿が遠くなる。
それでも私は、懸命に叫び続ける。
「他の子たちが怪我だけで済んだのも、おじいちゃんがいてくれたおかげだよ。私は逃げ遅れちゃったけど、でもおじいちゃんを恨んでなんかいない。ねえ、だから」
「だからお願い、自分を責めないで!」
小さくなった背中が見えなくなる。
おじいちゃんは行ってしまった。
雨の交差点には、もう誰もいない。
私の言葉は、ほんの少しでも田所のおじいちゃんに届いただろうか。
ダメだったかもしれない。でもそれなら何度でも彼に呼びかけよう。
何度でも、何度でも。
いつかおじいちゃんが、もう一度心から笑うことがきる、そのときまで。
私はそっと、地面に置かれた花束に手を伸ばす。おじいちゃんのネクタイに私が咲かせたのと同じ、薄紫色の花。
すっと、まるで幻のように、私の手は薄紫色の花びらをすり抜けた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
すこやか食堂のゆかいな人々
山いい奈
ライト文芸
貧血体質で悩まされている、常盤みのり。
母親が栄養学の本を読みながらごはんを作ってくれているのを見て、みのりも興味を持った。
心を癒し、食べるもので健康になれる様な食堂を開きたい。それがみのりの目標になっていた。
短大で栄養学を学び、専門学校でお料理を学び、体調を見ながら日本料理店でのアルバイトに励み、お料理教室で技を鍛えて来た。
そしてみのりは、両親や幼なじみ、お料理教室の先生、テナントビルのオーナーの力を借りて、すこやか食堂をオープンする。
一癖も二癖もある周りの人々やお客さまに囲まれて、みのりは奮闘する。
やがて、それはみのりの家族の問題に繋がっていく。
じんわりと、だがほっこりと心暖まる物語。
Husband's secret (夫の秘密)
設樂理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
夫のカノジョ / 垣谷 美雨 さま(著) を読んで
Another Storyを考えてみました。
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
奴隷市場
北きつね
ライト文芸
国が少子高齢化対策の目玉として打ち出した政策が奴隷制度の導入だ。
狂った制度である事は間違いないのだが、高齢者が自分を介護させる為に、奴隷を購入する。奴隷も、介護が終われば開放される事になる。そして、住む場所やうまくすれば財産も手に入る。
男は、奴隷市場で1人の少女と出会った。
家族を無くし、親戚からは疎まれて、学校ではいじめに有っていた少女。
男は、少女に惹かれる。入札するなと言われていた、少女に男は入札した。
徐々に明らかになっていく、二人の因果。そして、その先に待ち受けていた事とは・・・。
二人が得た物は、そして失った物は?
アレが見える繋がりの騎士団長とお嬢様、婚約破棄を目指したのちに溺愛される
蓮恭
恋愛
伯爵家の一人娘リュシエンヌは、父の再婚で義母と連れ子である妹ポーレットを家族に迎えた。
リュシエンヌには婚約者である騎士マルクがいたが、子リス令嬢とも呼ばれ男好きのするポーレットはマルクを籠絡する。
マルクはポーレットとはただの戯れであり、本命はあくまでも伯爵家の婿養子になるのに必要なリュシエンヌであった。
リュシエンヌにはとある秘密があり、その秘密を共有するイケメン騎士団長と協力してマルクとの婚約破棄を目指すこととなる。
『カクヨム』『なろう』様にも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる