【完結】蜜音の花が開くとき〜復讐のためにイケメン後輩と夜のサブスク契約結びました!?〜

高野百加

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疑惑

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 私は頬を熱くしてそう告げると、彼の背中に腕をまわしてぎゅっと力をこめた。

「会議のあと、ホテルのディナー予約しておいていい?」
「うん」

「泊まる?」
「いいよ、お祝いだね」

「ケーキも頼んでおこうか」
「うれしい!」

「プレートは復讐おめでとうがいいかな……てのは冗談だけど」

 なにそれ、とくすくす笑い合う。どちからともなく唇を重ねて、舌を絡めた。

 不安だった気持ちがゆっくり溶けていく。

「花音……」
 甘く名前を呼ばれただけで、身体がカッと熱をもつ。

 もしかしたら篤人も私と同じ気持ちかもしれない。

 この先の未来も一緒に歩いてくれたらどんなにいいだろう。

 考えているうちに、篤人が私のルームウェアをバサッと脱がす。

 透けたランジェリー越しの胸を、彼が凝視する。

「これ、あいつにも見せた?」
 私はふるふると首を振る。

「見せてないよ。篤人だけ」

 ばっと篤人が覆いかぶさってきて、キャミソールの上から胸の頂をくりくりと弄る。布一枚隔てた感覚がくすぐったくて気持ちいい。

「んっ……」
「脱がすのもったいない」

 そう言いながらも、キャミソールをめくりあげて、じゅるっと胸の先端に彼が吸い付く。

 もう片方はくりくりと弄られてお腹の奥が疼いてくるので、ぎゅっと脚を閉じた。

 篤人がクロッチからすっと指を入れてくる。

 もうとっくに蜜を抱えたそこが、いやらしく水音を立てる。

「んんんっ!!!」
「朝になっても知らないから」

 何度も何度も抱かれたい。奥をあなたで穿たれて、頭が真っ白になるくらいめちゃくちゃにしてほしい。 

 ぐいっと脚をM字に広げられて、篤人の目の前にそこをさらす。

 顔をうずめた篤人がじゅるじゅるとわざとらしく音を立てて、小さな花芽を刺激する。

「あああっ!! やっ……だめぇぇぇっ!!!」

 嫌がる私の抵抗は無駄だ。

 あっという間に昇りつめて、腰が浮く。

 今度は指で密壺を刺激され、まだ快感が小さくなっていないのに、じんとするポイントを的確に篤人の中指と薬指がぐいぐいと押してくる。

「だめ、いまイッてるからぁ……おねが、い」

「そうだね、俺の指もぎゅうぎゅう締め付けられてる。気持ちい?」

 そう訊かれて、小さく頷く。シーツをつかんで快感に耐えているけれど、指を入れられたまま、花芽を篤人の硬い舌がくりくりと刺激してきて、たまらず果てた。

「あつと、ねぇ、もうちょうだい?」
 
 快感に包まれながら、そう彼に懇願する。困ったように眉根を寄せながら、篤人は避妊具をとりだした。

 クロッチをぐいっと横にずらし、薄膜越しの彼が脚の間をぬるぬると行き来する。それだけで甘い声が漏れた。

「こんなに濡らして、やらし」
「だって、篤人がいっぱいするからぁ」
「俺のせいでこうなってんの?」 

 小さく頷くと同時に、彼の腰がぐっと下がる。一気に奥まで穿たれて悲鳴にも似た嬌声を上げた。

「ああああああーっ!!」

 ベッドがきしむ音、身体のぶつかる音、自分のいやらしい声に、時々混じる篤人のうめき。

 そのすべてが耳からおかしてくる。薄目を開けると、篤人の引き締まった腹筋が艶めかしく見えた。

 気持ちよさそうな顔を見るだけで、奥がきゅんとする。

「んんっ、あっ、んんんっ!!」
「締めすぎっ」

 ぐりんと向きを変えられて、ベッドに四つ這いになる。

 少しだけ腰を突き出して、彼を欲しがるように振り返ると、視線がいやらしく絡んだ。

「これ、好きだよね」

 そういいながら、篤人がぐいぐいと自身のけものを奥まで進めてくる。

 じりじりと蜜路を進む彼を、無意識に締め付けていた。

「すっごいびしょびしょ」
「あっあっ……」

 身体のぶつかり合う音が、だんだん激しくなる。

 たまらずベッドに突っ伏して、シーツを力いっぱいつかむ。

「らめぇえ、いっちゃうう」
「さっきから何回目?」
「気持ちぃ……」

「花音がイクとこ、もっと見たい」
 
 ばすっ、ばすっと彼に熱杭を打たれて、身体を大きく震わせて果てる。

 それでも止まらない彼の腰つきに、だんだん目の前が白くなってくる。

「おかしく、なっちゃ、うぅぅ」
「いいよ、俺じゃなきゃダメにしたい」
 
 それってどういう意味? そう訊きたいけれど、快感の波が押し寄せてそれを許さない。

 すっと身体の下に入ってきた篤人の手が、私の胸を弄る。くりくりと硬くなった先端を弄り、ピンピンと指で跳ねる。

「だめぇぇ、そんなにしたらぁっ!! さっきからずっとイッてる、のぉ」
 
 静まるときがない快楽にずるずると溺れていく。

「花音、かわいい。もっと乱れるとこ見せて」
「あぁぁぁぁ!! だめだめ、イッてる、イッてるってばっ……!!」

 自分でも聞いたことないくらいの声を上げて果てた。

 そのまま意識が遠くなっていく最中、耳元で篤人の声がする。好きだ、とささやく声が聞こえた気がした。

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