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復讐はじわじわと

11復讐はじわじわと

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 脚の間を擦っていた指が、ぐっとショーツの中に入ってくる。下草をかきわけて蜜をたたえたそこを篤人がそっといじる。

「んんっ……あっ待って……ここじゃ」
「煽ったのそっちでしょ?」

「あおって、なんっか……んああっ」

 篤人はカットソーをめくりあげ、ブラのカップを上にずらして胸の紅い膨らみを口に含む。じゅるじゅると吸いつかれると、甘い声が漏れる。

 玄関の向こうは内廊下。なんとなく人の通る気配がしてぐっと手の平で口を覆った。

「声、聞こえちゃうね」

「やっ……しゃべらないっ……でっ!!」

 胸の膨らみを刺激されたまま喋られると息づかいがくすぐったい。

もう片方をくりくりといじられて、脚の間がじんっとしてくる。

「ほら、我慢しないと」

  蜜壺の入り口をこじ開けるように入ってきた指が、ぐちゃっと音を立てる。

 いやいやと首を振りながら篤人の肩に手を置く。

 するすると篤人が下がって、ショーツを膝裏まで引き下ろされ、蜜をたたえた脚の間に吸いつかれて、顎を上げた。

「いやあっ……らめっ……そんなとこっ」

「すっごいとろとろ」

「汚い、からぁっ……ああっ!!」

 じゅるじゅると吸われる音が、玄関に響く。

 壁に追い詰められていて逃げることもできず、ただただその快感を受け入れる。

 「あっ……んんっ……」

 快感に耐えきれず、ぐっと篤人の肩を押すと、上目遣いで私を見上げてくる。

「ほら、後ろ向いて」

 くるんと体の向きを変えられて、壁に手をつかされる。

 腰をぐっと引かれると、硬いものが太腿に当たった。カチカチとベルトを緩める音が玄関に響く。

「ねぇ、避妊具ゴムしてね?」
「大丈夫」

 ほら、ともうすでに破かれた袋を見せられた。それをつけているであろう雰囲気をなんとなく感じとる。

「いつか、全部俺のものにするから」
「えっ!?」
「なんでもない、よっ!!」

「……んんんんーーーーっ!!!」

 いきなり奥を穿たれて、目の前がチカチカした。手で口をおおって、その律動を受け止めるので精一杯。

「んんっ、あっ……んんっ」

 体のぶつかるいやらしい音が大きくなる。声を抑えるのはもう無理だ。というより、声を出して、篤人の存在を思いっきり感じたい。

「あつ、と……」

 背中を反らせて振り返り、霞む篤人に懇願する。

「お願い、ここじゃ……声出せない」

「……出したいの?」

 小さく頷くと、ぐんっと奥まで篤人が腰を打ち付ける。

「あああっ……!!」

「あんまりかわいいと止まんなくなる」

 すっと漲りを引き抜いて、篤人は私を横抱きにする。寝室のベッドの前に下ろされると、篤人がどさっと腰掛けた。
 
「おいで」
 服もまだ着たままだ。そっとショーツだけ剥ぎ取られると篤人が私の右手を引く。

「乗って?」
 ごくんと唾を飲み込んで、ベッドに乗り、篤人に抱っこされるような姿勢になる。
 
 「腰、落として? ゆっくり」
 蜜口をすっと当て、ゆっくり腰を落とすと、その存在感をお腹の奥で感じた。

「んんんっ……!!」
「なか、あっつ」

 奥まで突き上げられて、篤人にしがみつく。

 いやいやと首を振っているのに、彼はますます律動を激しくする。

「あああっ!! らめっそれ、深いっ……」

「ほら、もう声出していいよ?」

 ベッドが軋む音と、快感のリズムが重なる。水音が混じると、目の前がチカチカした。

「だめ、これっ……すぐいっちゃうぅ」
「いいよ、イッて。見てあげる」

 ぐりぐりと、胸をいじられて、あっという間に果てる。後ろに倒れそうになるのを支えられて、どさっと倒れ込む。

 はあはあと肩で息をしているのに、くるんと四つん這いにされると、また篤人は漲りで私の脚の間をぬるぬると擦り上げる。

「イッたばっか、だからぁっ……」
「そうだね、すごいよここ」

 脚の間の小さな蕾。指の腹で押されたり、つままれたり、それだけで叫びにも似た嬌声を上げた。

「んんんっ……あうっ!!」
「びしょびしょだね」

 急に挿入されて小さく果てる。肩をつかまれて、体を起こされ、胸を突き出す姿勢になると奥を篤人が刺激する。

「あっ、これっだめっ……」
「服着たままだと、悪いことしてるみたい」

「何言って……ああああっ!!」

 顎を上げて果てて、どさっとベッドに突っ伏す。篤人は律動を止めるはずもなく、何度も何度も続けて果てると、意識が遠くなってきた。

「俺もイきそ……」
「あつ、とのイク顔、見た……い」

 ぐるんと向きを変えられて仰向けになる。篤人の気持ちよさそうな顔が、激しく揺さぶられているせいで、どんどん霞んでくる。

「ああっ……またっ……!!」
「くっっ……!!!」

 ほとんど同時に果てて、どさっと篤人が覆いかぶさってくる。はぁはぁと息を切らしているとずるんと漲りが引かれる。彼がどさっと隣に寝転んで、ぎゅっと抱き寄せられた。

「花音……かのん」

 私の名前を呼ぶ甘い声。よしよしと頭を撫でられると幸せな気持ちでいっぱいになる。

 しばらくそうして、彼の胸に収まっていると少しだけ息が整ってきた。

「喉、乾いてない? 飲み物取ってこようか」

 うん……と小さく頷く。私も行くとふらふらと篤人の後ろをついていく。
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