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迷宮の主
迷宮の主 31
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31
「ちょうどその辺りでミクモと言う魔法使いが東方から流れて来たのね。そして、この迷宮の主になった。丸蟲の巣の上に城を建て、最下層で彷徨っていたシモンズ王の魂と身体を分離させ肉体が行う殺戮に苦しむ魂を見て愉しんだそうよ。性格の悪い男なのよね。ワタクシあの男が本当に大嫌いだったから、度々この渦に戦いを仕掛けたことがあるのよ。迷宮の主同士の戦いよ。それはもう激しいものだったけれど、シモンズ王には何度も阻まれたわ。本当に強いのよこの人」
シミュラがシビトを見ると、シビトはまんざらでもない様子で甲高く笑ってみせる。
「フフフ」
「覚えてないくせに威張るな」
ナサインの鋭い声にシビトは鼻息を荒くする。
「別にいいだろうが」
「ナサインとは知り合いなんですか?」
ウイカがシミュラに向き直る。シミュラはウイカを見て首をかしげた。
「カーナ」
「はいな」
「このお嬢さんにも息抜きが必要みたい。心が不安定よ」
「あちしにお任せあれ」
カーナは立ち上がるとウイカの目の前に走っていく。両手をウイカの顔の前で広げると、左の手のひらを突き出して、右手でその真ん中を指差す。
「何?」
ウイカの目がそこに集中する。
「メイクマメイクマ、キラキラリーン」
カーナの左手がパレットのように様々な色で満ち溢れる。右手は指ごとに太さの違う筆になっている。カーナはそれを使ってウイカにメイクを施していく。
ナサインはそれを見てため息をつく。
「毎回思うんだが、この亜法って言うのはどういう理論なんだ?」
「あら、心のケアも立派なことだと思うわよ」
シミュラが笑う。
「そういうことを言ってるんじゃなくて」
「ナサイン。ミクモは魔素を操るための研究をしていたわ。あなたは魔素を操れる。この二つは密接に関係していると思うのだけど」
シミュラの瞳から逃げるようにナサインはウイカの顔を覗きこんだ。そして、息を呑んだ。ウイカもそれに気がつく。
「何?」
「何でもねえよ」
カーナが両手を合わせる。
「次は髪だね」
「髪はいいわよ」
ウイカが断るよりも早くカーナは後ろに回りこんでウイカを仰向けにする。
「そこのおじさん。椅子をもう一個」
シビトが自分を指差すと、カーナはしっかりとうなずく。
「何で俺が」
ぶつぶつ言いながらもシビトは椅子を持ってくる。
「ありあと」
カーナは椅子に座り、ウイカの肩を膝の上に乗せる。
「お客さーん、大分髪が痛んでますね。シャンシャンシャンプー」
カーナは両手をこすりながらウイカの髪の毛をかき回す。
「ちょ、ちょっと」
泡だらけになるウイカの頭。不思議なことに髪の毛以外には泡が広がらない。
「えいや!」
カーナの気合と共に泡だけが持ち上がり、カーナは左右を見回す。
「ぽい」
カーナは泡の塊を床の上に投げ捨てる。
「ぶろ~」
そう言いながら、カーナはウイカの身体を起こす。すると口から吐いた息が強い風になるウイカの髪の毛を吹き上げる。両手を二度合わせると右手はハサミに左手は櫛に変化する。それを器用に使いながらウイカの髪を整えていく。
シミュラが微笑む。
「ナサイン」
「ん?」
「ドレスを用意してくれる?」
「黒しか出来ないぜ」
「結構よ」
ナサインは両手を合わせるとそれを左右に開く。開いていくとそこから黒く長い布が流れ出る。
「どんなのがいいんだ?」
「お任せするわ」
ナサインはシミュラを凝視する。それにシミュラも気がつく。
「ワタクシのじゃないわよ。こちらのお嬢さんの」
「あ、ああ。わかってるよ」
ナサインはウイカを見る。ちょうど髪のセットも終わったところだった。その変わりようにナサインは思わず見惚れてしまった。
「ナサイン」
シミュラの声で我に返ると、黒い布をウイカに向けて投げるように巻きつける。
「何するのよ!」
黒い布はウイカの身体を包むとフリルの付いたロングドレスに変わる。それを見てカーナとシミュラが拍手をした。
「おー」
「ナサイン、上出来よ」
「おう」
褒められてまんざらでもないナサインだったが、その目はウイカを見つめていた。
「何だよ、みんなでじろじろ見て」
ネジフは口を開けたまま動かない。
「鏡がないのもアレね」
シミュラは長大な杖を拾い上げるとナサインたちから少し離れて杖を振るう。長大な杖は光の粉を振りまきながら残像を残す。それは舞のようにナサインたちの目を釘付けにした。
コン。
杖の先が床を叩くと部屋に待っていた光の粉が一気に集まり一枚の鏡を作り出した。
「触っちゃダメよ」
「使い方が間違ってる」
ナサインはフンと鼻を鳴らす。
「いいのいいの」
カーナはウイカの手を引いて鏡の前までやってくる。
「これが、あたし?」
鏡の中に映る自分の姿にウイカは驚嘆する。シミュラもカーナも満足そうにうなずく。
「それで?」
ナサインは腕を組んでシミュラを見る。
「あんたはどうするつもりさ」
シミュラは長大な杖をナサインに向ける。シビトが身構える。ネジフも飛び起きると戦斧を探して慌てふためく。
「新しい迷宮の主がつまんない奴だったら殺そうと思ってたけど、あなたが取るならやめておくわ」
「そうか」
シミュラはウイカの手を取る。
「ナサインと何かあったの?」
「いえ……」
ナサインは側にあった椅子に座る。
「そいつは俺が父親を殺した親玉だと思ってるのさ」
「そうなの」
「三年前にこの迷宮に行くって言ってそれっきり」
「……そう」
シミュラは杖を鏡に当てる鏡は一瞬で光の粒になり杖の中に吸い込まれていく。
「三年前って、まだミクモが主じゃなかったかしら?」
「同じことだろ。どうせ上で死んでる」
ナサインは言い終わるとハッとしてウイカを見る。ウイカは瞳から大粒の涙を流して広間の奥にかけていく。
「あーあ」
シビトが冷ややかな視線をナサインに向ける。
「何だよ」
「フ。まるでわかってないな」
そう言うとシビトは歩いてウイカを追いかけていく。シミュラがため息混じりに微笑する。
「ミクモのせいにしておけばいいのに」
「迷宮の主になったら、悪事も全部背負うもんだろ」
「バカね」
「バカさ」
「ちょうどその辺りでミクモと言う魔法使いが東方から流れて来たのね。そして、この迷宮の主になった。丸蟲の巣の上に城を建て、最下層で彷徨っていたシモンズ王の魂と身体を分離させ肉体が行う殺戮に苦しむ魂を見て愉しんだそうよ。性格の悪い男なのよね。ワタクシあの男が本当に大嫌いだったから、度々この渦に戦いを仕掛けたことがあるのよ。迷宮の主同士の戦いよ。それはもう激しいものだったけれど、シモンズ王には何度も阻まれたわ。本当に強いのよこの人」
シミュラがシビトを見ると、シビトはまんざらでもない様子で甲高く笑ってみせる。
「フフフ」
「覚えてないくせに威張るな」
ナサインの鋭い声にシビトは鼻息を荒くする。
「別にいいだろうが」
「ナサインとは知り合いなんですか?」
ウイカがシミュラに向き直る。シミュラはウイカを見て首をかしげた。
「カーナ」
「はいな」
「このお嬢さんにも息抜きが必要みたい。心が不安定よ」
「あちしにお任せあれ」
カーナは立ち上がるとウイカの目の前に走っていく。両手をウイカの顔の前で広げると、左の手のひらを突き出して、右手でその真ん中を指差す。
「何?」
ウイカの目がそこに集中する。
「メイクマメイクマ、キラキラリーン」
カーナの左手がパレットのように様々な色で満ち溢れる。右手は指ごとに太さの違う筆になっている。カーナはそれを使ってウイカにメイクを施していく。
ナサインはそれを見てため息をつく。
「毎回思うんだが、この亜法って言うのはどういう理論なんだ?」
「あら、心のケアも立派なことだと思うわよ」
シミュラが笑う。
「そういうことを言ってるんじゃなくて」
「ナサイン。ミクモは魔素を操るための研究をしていたわ。あなたは魔素を操れる。この二つは密接に関係していると思うのだけど」
シミュラの瞳から逃げるようにナサインはウイカの顔を覗きこんだ。そして、息を呑んだ。ウイカもそれに気がつく。
「何?」
「何でもねえよ」
カーナが両手を合わせる。
「次は髪だね」
「髪はいいわよ」
ウイカが断るよりも早くカーナは後ろに回りこんでウイカを仰向けにする。
「そこのおじさん。椅子をもう一個」
シビトが自分を指差すと、カーナはしっかりとうなずく。
「何で俺が」
ぶつぶつ言いながらもシビトは椅子を持ってくる。
「ありあと」
カーナは椅子に座り、ウイカの肩を膝の上に乗せる。
「お客さーん、大分髪が痛んでますね。シャンシャンシャンプー」
カーナは両手をこすりながらウイカの髪の毛をかき回す。
「ちょ、ちょっと」
泡だらけになるウイカの頭。不思議なことに髪の毛以外には泡が広がらない。
「えいや!」
カーナの気合と共に泡だけが持ち上がり、カーナは左右を見回す。
「ぽい」
カーナは泡の塊を床の上に投げ捨てる。
「ぶろ~」
そう言いながら、カーナはウイカの身体を起こす。すると口から吐いた息が強い風になるウイカの髪の毛を吹き上げる。両手を二度合わせると右手はハサミに左手は櫛に変化する。それを器用に使いながらウイカの髪を整えていく。
シミュラが微笑む。
「ナサイン」
「ん?」
「ドレスを用意してくれる?」
「黒しか出来ないぜ」
「結構よ」
ナサインは両手を合わせるとそれを左右に開く。開いていくとそこから黒く長い布が流れ出る。
「どんなのがいいんだ?」
「お任せするわ」
ナサインはシミュラを凝視する。それにシミュラも気がつく。
「ワタクシのじゃないわよ。こちらのお嬢さんの」
「あ、ああ。わかってるよ」
ナサインはウイカを見る。ちょうど髪のセットも終わったところだった。その変わりようにナサインは思わず見惚れてしまった。
「ナサイン」
シミュラの声で我に返ると、黒い布をウイカに向けて投げるように巻きつける。
「何するのよ!」
黒い布はウイカの身体を包むとフリルの付いたロングドレスに変わる。それを見てカーナとシミュラが拍手をした。
「おー」
「ナサイン、上出来よ」
「おう」
褒められてまんざらでもないナサインだったが、その目はウイカを見つめていた。
「何だよ、みんなでじろじろ見て」
ネジフは口を開けたまま動かない。
「鏡がないのもアレね」
シミュラは長大な杖を拾い上げるとナサインたちから少し離れて杖を振るう。長大な杖は光の粉を振りまきながら残像を残す。それは舞のようにナサインたちの目を釘付けにした。
コン。
杖の先が床を叩くと部屋に待っていた光の粉が一気に集まり一枚の鏡を作り出した。
「触っちゃダメよ」
「使い方が間違ってる」
ナサインはフンと鼻を鳴らす。
「いいのいいの」
カーナはウイカの手を引いて鏡の前までやってくる。
「これが、あたし?」
鏡の中に映る自分の姿にウイカは驚嘆する。シミュラもカーナも満足そうにうなずく。
「それで?」
ナサインは腕を組んでシミュラを見る。
「あんたはどうするつもりさ」
シミュラは長大な杖をナサインに向ける。シビトが身構える。ネジフも飛び起きると戦斧を探して慌てふためく。
「新しい迷宮の主がつまんない奴だったら殺そうと思ってたけど、あなたが取るならやめておくわ」
「そうか」
シミュラはウイカの手を取る。
「ナサインと何かあったの?」
「いえ……」
ナサインは側にあった椅子に座る。
「そいつは俺が父親を殺した親玉だと思ってるのさ」
「そうなの」
「三年前にこの迷宮に行くって言ってそれっきり」
「……そう」
シミュラは杖を鏡に当てる鏡は一瞬で光の粒になり杖の中に吸い込まれていく。
「三年前って、まだミクモが主じゃなかったかしら?」
「同じことだろ。どうせ上で死んでる」
ナサインは言い終わるとハッとしてウイカを見る。ウイカは瞳から大粒の涙を流して広間の奥にかけていく。
「あーあ」
シビトが冷ややかな視線をナサインに向ける。
「何だよ」
「フ。まるでわかってないな」
そう言うとシビトは歩いてウイカを追いかけていく。シミュラがため息混じりに微笑する。
「ミクモのせいにしておけばいいのに」
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「バカね」
「バカさ」
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