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迷宮の主
迷宮の主 14
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14
「そこら辺りに落ちている黒い石には、シビトと俺以外は触れるなよ」
ナサインは骸骨兵の倒れているところから石を拾い上げる。
「触るとどうなんだ?」
「病気になる」
ネジフが拾いかけた手を止める。ナサインはネジフの側に落ちていた黒い石を拾い上げる。
「なりやすくなるが正解かな」
「これ何なんだよ」
「魔素だろ」
ウイカがネジフに言うと、ネジフは目を丸くして反論する。
「わかってんだよ」
「何故、あなた方は平気なんですか?」
モンテールがこわごわ近づいてくる。ネジフも大きくうなずいた。
「そうだよ」
ナサインはシビトの手からも黒い石を受け取ると左手の中で燃える炎の中に全てを投げ入れた。
「俺は魔素使い。で、シビトは俺の従者。それだけさ」
モンテールは独り言のように呟く。
「ですが、魔素使いなんて魔法使いよりもマイナーなもので、古い文献にしか出てきませんよ。まさか実在してるなんて」
「マイナーで悪かったな」
「あ、すみません。魔素の無いところでは子犬にも劣ると言われてますからね。そんな珍しい方と一緒になるなんて、奇跡ですな」
「一つも褒められてないな。フフフ」
甲高い声でシビトが笑う。
「魔素って何なんだよ。教えてくれてもいいだろ?」
ウイカの問いに一瞥投げてナサインはシビトの背を叩く。するとシビトは一向に指示を出すのだった。
「もう少し進もう。ゆっくりと話をしてるとまた出てくるからな」
「そこら辺りに落ちている黒い石には、シビトと俺以外は触れるなよ」
ナサインは骸骨兵の倒れているところから石を拾い上げる。
「触るとどうなんだ?」
「病気になる」
ネジフが拾いかけた手を止める。ナサインはネジフの側に落ちていた黒い石を拾い上げる。
「なりやすくなるが正解かな」
「これ何なんだよ」
「魔素だろ」
ウイカがネジフに言うと、ネジフは目を丸くして反論する。
「わかってんだよ」
「何故、あなた方は平気なんですか?」
モンテールがこわごわ近づいてくる。ネジフも大きくうなずいた。
「そうだよ」
ナサインはシビトの手からも黒い石を受け取ると左手の中で燃える炎の中に全てを投げ入れた。
「俺は魔素使い。で、シビトは俺の従者。それだけさ」
モンテールは独り言のように呟く。
「ですが、魔素使いなんて魔法使いよりもマイナーなもので、古い文献にしか出てきませんよ。まさか実在してるなんて」
「マイナーで悪かったな」
「あ、すみません。魔素の無いところでは子犬にも劣ると言われてますからね。そんな珍しい方と一緒になるなんて、奇跡ですな」
「一つも褒められてないな。フフフ」
甲高い声でシビトが笑う。
「魔素って何なんだよ。教えてくれてもいいだろ?」
ウイカの問いに一瞥投げてナサインはシビトの背を叩く。するとシビトは一向に指示を出すのだった。
「もう少し進もう。ゆっくりと話をしてるとまた出てくるからな」
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