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第3章 虚ろなる人形
第104話 戦いへと
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全身を鋼線で拘束した氷上の体を寝室のヘッドに横たえ、自らも彼女に覆いかぶさるように寝転がる勅使河原。
「さあ、氷上さん・・・性行為も戦闘も、思う存分楽しみましょう・・・」
「・・・っ!!」
勅使河原は、身動きが取れない氷上を犯しにかかった。自らの秘所を、氷上のそれにこすりつけるように腰を接触させ、再び唇を奪う。両手は氷上の背中に回し、完全に氷上を弄んでいた。
「・・・んんん」
氷上が、イヤイヤをするかのように首を振ろうとするが、勅使河原の抵抗に遭い、もはや身動きもろくに取れない状態だった。
ーさあ、擬体を纏いなさい、氷上亜美・・・そうすれば、この手であなたを殺すことができるわー
勝負に勝ち、その首を奪うー勅使河原は、傍らの相坂光の生首にもちらっと眼をやる。
相坂を殺し、その首を刎ねたのは氷上だが、氷上がいなくなれば、この相坂の首はそのまま捨て置かれる形となってしまう。
大会ルールにおいて、他人がとった首を著しく損壊しない限りにおいては、特にペナルティは課せられないはずだ。ならば、氷上を殺した後、この相坂の首も加工して、一緒に晒したとしても特に問題はないだろう。
ーそう、少しばかり手を加える必要があるわー
ただ相手の首を晒すだけでは面白くない。大会運営側のペナルティに引っかからない程度なら、多少手を加えたとしても問題にはならず、当然ペナルティの対象にもならないはずだ。
実は、勅使河原は生前、3人の少女を殺したときから、一度やってみたいことがあった。それは、生前では実行できそうもないことだが、この島ならやれる。少女の首は、大会運営側が施した防腐技術により、決して腐敗することがない。それゆえに試せることでもあるのだ。生前では、せいぜいが少女たちの首の腐敗を遅らせるために冷凍保存するくらいのことしかできなかった。
ーさあ、早く戦いましょう、氷上さんー
今から、それが待ち遠しくて仕方がない。勅使河原は、ベッドの上で氷上を激しく翻弄し続けた。勅使河原マヤと氷上亜美、戦いのときは間近に迫っていた。
氷上の体が擬体に覆われたのを確認して、勅使河原は氷上の拘束を解いた。
「・・・やってくれたわね、あなた・・・」
氷上が恨みがましい目で勅使河原を睨みつける。大会ルールでは、強姦和姦は問わずとあるので、勅使河原がレイプしたことをもって彼女を攻めることはできない。
しかし、理屈では理解していても、やはり感情面ではその屈辱を抑えきれなかった。
「フフフ・・・氷上さん。あなた、あんなによがって、何が不満だというの?」
勅使河原は、そんな氷上を愉し気に見返しながら、自らも纏った擬体の感覚を確認し直す。
意外にも、勅使河原にとっては初の勝負となる。それに対して、氷上は既に相坂光とやり合い、辛くも勝利している。
勅使河原は、今回が事実上の初陣だというのに、なぜか自信に満ち溢れていた。自分が負けることなどあり得ないと、本気で信じているようだった。
それに対して、氷上は、なぜか勅使河原に対して言い知れぬ悪寒のようなものを感じていた。先ほど犯された時にも感じたことではあるが、この女にはどこか生理的に受け付けない嫌悪感のようなものがまとわりついている。レイプされた怒りはあるが、それ以上の恐怖を覚える存在ーそれが目の前の勅使河原という少女だった。
ー勝てるのかしら、私ー
負ければ首を刎ねられるー尤も、自分が優勝できるとは思っていない。いずれは誰かの手にかかり、この生涯に幕を下ろすことにはなるだろう。
ただ、この女には負けたくないと思ったーこれは、レイプされた屈辱からではなく、この女に負けた時に、自分がどんな目に遭わされるかわかったものではないという恐怖心からだった。
ーこの女は、確かにやばいー
全身を覆いつくすような悪い予感ーそして、彼女のその予感は、程なくして現実のものとなるー
「さあ、氷上さん・・・性行為も戦闘も、思う存分楽しみましょう・・・」
「・・・っ!!」
勅使河原は、身動きが取れない氷上を犯しにかかった。自らの秘所を、氷上のそれにこすりつけるように腰を接触させ、再び唇を奪う。両手は氷上の背中に回し、完全に氷上を弄んでいた。
「・・・んんん」
氷上が、イヤイヤをするかのように首を振ろうとするが、勅使河原の抵抗に遭い、もはや身動きもろくに取れない状態だった。
ーさあ、擬体を纏いなさい、氷上亜美・・・そうすれば、この手であなたを殺すことができるわー
勝負に勝ち、その首を奪うー勅使河原は、傍らの相坂光の生首にもちらっと眼をやる。
相坂を殺し、その首を刎ねたのは氷上だが、氷上がいなくなれば、この相坂の首はそのまま捨て置かれる形となってしまう。
大会ルールにおいて、他人がとった首を著しく損壊しない限りにおいては、特にペナルティは課せられないはずだ。ならば、氷上を殺した後、この相坂の首も加工して、一緒に晒したとしても特に問題はないだろう。
ーそう、少しばかり手を加える必要があるわー
ただ相手の首を晒すだけでは面白くない。大会運営側のペナルティに引っかからない程度なら、多少手を加えたとしても問題にはならず、当然ペナルティの対象にもならないはずだ。
実は、勅使河原は生前、3人の少女を殺したときから、一度やってみたいことがあった。それは、生前では実行できそうもないことだが、この島ならやれる。少女の首は、大会運営側が施した防腐技術により、決して腐敗することがない。それゆえに試せることでもあるのだ。生前では、せいぜいが少女たちの首の腐敗を遅らせるために冷凍保存するくらいのことしかできなかった。
ーさあ、早く戦いましょう、氷上さんー
今から、それが待ち遠しくて仕方がない。勅使河原は、ベッドの上で氷上を激しく翻弄し続けた。勅使河原マヤと氷上亜美、戦いのときは間近に迫っていた。
氷上の体が擬体に覆われたのを確認して、勅使河原は氷上の拘束を解いた。
「・・・やってくれたわね、あなた・・・」
氷上が恨みがましい目で勅使河原を睨みつける。大会ルールでは、強姦和姦は問わずとあるので、勅使河原がレイプしたことをもって彼女を攻めることはできない。
しかし、理屈では理解していても、やはり感情面ではその屈辱を抑えきれなかった。
「フフフ・・・氷上さん。あなた、あんなによがって、何が不満だというの?」
勅使河原は、そんな氷上を愉し気に見返しながら、自らも纏った擬体の感覚を確認し直す。
意外にも、勅使河原にとっては初の勝負となる。それに対して、氷上は既に相坂光とやり合い、辛くも勝利している。
勅使河原は、今回が事実上の初陣だというのに、なぜか自信に満ち溢れていた。自分が負けることなどあり得ないと、本気で信じているようだった。
それに対して、氷上は、なぜか勅使河原に対して言い知れぬ悪寒のようなものを感じていた。先ほど犯された時にも感じたことではあるが、この女にはどこか生理的に受け付けない嫌悪感のようなものがまとわりついている。レイプされた怒りはあるが、それ以上の恐怖を覚える存在ーそれが目の前の勅使河原という少女だった。
ー勝てるのかしら、私ー
負ければ首を刎ねられるー尤も、自分が優勝できるとは思っていない。いずれは誰かの手にかかり、この生涯に幕を下ろすことにはなるだろう。
ただ、この女には負けたくないと思ったーこれは、レイプされた屈辱からではなく、この女に負けた時に、自分がどんな目に遭わされるかわかったものではないという恐怖心からだった。
ーこの女は、確かにやばいー
全身を覆いつくすような悪い予感ーそして、彼女のその予感は、程なくして現実のものとなるー
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