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咲那・全裸の逃避行(第7話)
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「はあぁぁぁ~、生き返るわ・・・」
魔法剣エクセリオンの炎で焚火を起こし、その火に当たる咲那ー。
すると、そこにー。
「お」
咲那の生体端末に連絡が来たようだ。和泉鏡香からだった。
「おう、鏡香か」
「咲那さん、大丈夫ですか」
どうやら、咲那のことが心配で連絡を寄こしたらしい。
いくら強い咲那とは言え、全裸でしかも女性一人となると、さすがに心配するのも当然である。
ーもっとも、あたしに襲い掛かろうなんて不届きな輩がいたら、問答無用で斬るけどなー。
ふっと、口角を上げて、そんなことを考えながら、鏡香に心配は要らないと返答する。
「まあ、確かにマッパでいろいろ不便だが、特に人が入ってくるような場所でもねえし、あとは明日1日何とか凌げればいいだけだからな・・・心配は要らねえよ」
「でも、咲那さんを丸裸にした害蟲もいたんでしょう?」
うっと・・・思わず言葉に詰まる咲那ー。
あのスケベ害蟲め、絶対に許さん。
「ああ、確かに油断してたわ・・・ただ、もう害蟲の気配はねえし、あとは森の奥でひっそりとお前さんを待ってればいいだけさ、悪いな、面倒かけて」
先ほど遭遇したヴァルキリーのことは伏せておく。あくまでも、鏡香を心配させないためだ。
鏡香が衣服の替えをもってここまで来るのは、予定では明後日の午前中だ。
「私はいいですけど・・・咲那さん、くれぐれも気を付けてくださいね。何も害蟲ばかりが敵ではありませんよ。例えば、飲み水だって、煮沸せずに飲んだりしたらお腹を壊すし、食べるものだって十分気をつけないと」
この辺りは、一帯が森林なので、おそらく木の実やキノコといったものは豊富にあるだろうが、ただ、それらが全部食べられるとは限らない。特にキノコなどは、間違って毒のある物を食べれば命にかかわるのは確かだ。
「本当に、気を付けてくださいね。気が付いたら、WEBニュースで咲那さんのことが・・・なんてことにはならないように」
鏡香の言葉を聞いて、思わずその光景を脳裏に思い浮かべてしまう咲那ー。
ーー咲那の想像
『本日、○○市郊外の森林で、薬師寺咲那さん(20)が心肺停止の状態で発見されました。第一発見者によると、咲那さんは一切衣類を身に着けておらず、刀を握ったまま倒れていたそうです。警察は、事件、事故両方の可能性を視野に入れてー』
ーー想像終わり
・・・全裸で刀を持った危ない女が森の中で大の字で倒れていた・・・。
「だあぁぁぁ!!」
自分の想像ながら、思わず叫んでしまう咲那ー冗談ではない。こんな話が現実のものになったら恥ずかしくて死んでも死にきれない・・・。
「・・・?咲那さん、どうかしたんですか!?」
生体端末越しに、突然咲那が大声を上げたので、鏡香も焦って咲那に確認する。
「あ、ああ、いや、ちょっと不吉なことを考えてしまってな・・・」
ははは・・・と口元を引きつらせながら、咲那が釈明する。
「まあ、食べ物とかには十分注意するよ・・・この近くに泉や川があるから、魚でも捕まえて何とか凌ぐわ」
「そうですね、川魚くらいなら、焼いて食べれば大丈夫でしょう。私もなるべく早めにそちらに向かいますから、何とか頑張ってくださいね」
「おう」
一旦会話を打ち切る。
・・・これ以上、鏡香に余計な心配はかけられねえな・・・。
頭をぼりぼりかきながら、さて明日はどうしようとか思案する咲那であったー。
魔法剣エクセリオンの炎で焚火を起こし、その火に当たる咲那ー。
すると、そこにー。
「お」
咲那の生体端末に連絡が来たようだ。和泉鏡香からだった。
「おう、鏡香か」
「咲那さん、大丈夫ですか」
どうやら、咲那のことが心配で連絡を寄こしたらしい。
いくら強い咲那とは言え、全裸でしかも女性一人となると、さすがに心配するのも当然である。
ーもっとも、あたしに襲い掛かろうなんて不届きな輩がいたら、問答無用で斬るけどなー。
ふっと、口角を上げて、そんなことを考えながら、鏡香に心配は要らないと返答する。
「まあ、確かにマッパでいろいろ不便だが、特に人が入ってくるような場所でもねえし、あとは明日1日何とか凌げればいいだけだからな・・・心配は要らねえよ」
「でも、咲那さんを丸裸にした害蟲もいたんでしょう?」
うっと・・・思わず言葉に詰まる咲那ー。
あのスケベ害蟲め、絶対に許さん。
「ああ、確かに油断してたわ・・・ただ、もう害蟲の気配はねえし、あとは森の奥でひっそりとお前さんを待ってればいいだけさ、悪いな、面倒かけて」
先ほど遭遇したヴァルキリーのことは伏せておく。あくまでも、鏡香を心配させないためだ。
鏡香が衣服の替えをもってここまで来るのは、予定では明後日の午前中だ。
「私はいいですけど・・・咲那さん、くれぐれも気を付けてくださいね。何も害蟲ばかりが敵ではありませんよ。例えば、飲み水だって、煮沸せずに飲んだりしたらお腹を壊すし、食べるものだって十分気をつけないと」
この辺りは、一帯が森林なので、おそらく木の実やキノコといったものは豊富にあるだろうが、ただ、それらが全部食べられるとは限らない。特にキノコなどは、間違って毒のある物を食べれば命にかかわるのは確かだ。
「本当に、気を付けてくださいね。気が付いたら、WEBニュースで咲那さんのことが・・・なんてことにはならないように」
鏡香の言葉を聞いて、思わずその光景を脳裏に思い浮かべてしまう咲那ー。
ーー咲那の想像
『本日、○○市郊外の森林で、薬師寺咲那さん(20)が心肺停止の状態で発見されました。第一発見者によると、咲那さんは一切衣類を身に着けておらず、刀を握ったまま倒れていたそうです。警察は、事件、事故両方の可能性を視野に入れてー』
ーー想像終わり
・・・全裸で刀を持った危ない女が森の中で大の字で倒れていた・・・。
「だあぁぁぁ!!」
自分の想像ながら、思わず叫んでしまう咲那ー冗談ではない。こんな話が現実のものになったら恥ずかしくて死んでも死にきれない・・・。
「・・・?咲那さん、どうかしたんですか!?」
生体端末越しに、突然咲那が大声を上げたので、鏡香も焦って咲那に確認する。
「あ、ああ、いや、ちょっと不吉なことを考えてしまってな・・・」
ははは・・・と口元を引きつらせながら、咲那が釈明する。
「まあ、食べ物とかには十分注意するよ・・・この近くに泉や川があるから、魚でも捕まえて何とか凌ぐわ」
「そうですね、川魚くらいなら、焼いて食べれば大丈夫でしょう。私もなるべく早めにそちらに向かいますから、何とか頑張ってくださいね」
「おう」
一旦会話を打ち切る。
・・・これ以上、鏡香に余計な心配はかけられねえな・・・。
頭をぼりぼりかきながら、さて明日はどうしようとか思案する咲那であったー。
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