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腹黒攻めと強か受けの話
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「またフラれたわ」
泣くのをぐっと堪えて受けは攻めの家を訪れた。
「そうか……分かってないなそいつら」
いつものように髪を撫で抱き締める。
「んなこと言うの、お前だけだって」
ぐしゃりと顔を歪ませた無理矢理な笑みを攻めの胸で隠す受けの背中を軽く叩き、好きなだけ泣かせてやる。
ようやく落ち着いた頃、風呂に入れご飯を食べさせ、そしていつものように同じ布団へ潜る。
傷心の時の変わらないルーチン。
優しい顔立ちの受けは彼女ができてしばらく経つとフラれ、高校の時からこうして現実から逃げるように攻めの所へとやってくる。
攻めも分かって彼を受け入れ、心が落ち着くまで一緒に居る。
そして夜中、一人起き出して涙に濡れた顔をじっと見つめてからその横で自分を慰める。
白濁が迸って汚れた掌を見ていつも思うのだ。
本当はこれを彼の中にぶちまけたい。
泣くのならこの腕の中で悦びに啼けばいい、と。
けれど恋愛の対象とみられていない攻めはグッと堪え、風呂に立つ。
すべてを綺麗に洗い、何事もなかったかのように布団に潜り、その身体を抱き締めて眠りに就く。
そして翌朝、吹っ切れたように腫れた瞼で眩しそうに笑う受けを見て、手が出せなかったことを悔やむのだ。
高校の頃より繰り返されたルーチン。
社会人になった今も繰り返されている。
季節が巡るとまた受けに彼女ができた。
「なんだ、良かったじゃないか!」
「攻めには絶対に会わせたいんだ」
「分かった……なら今度の土曜日はどうだ?」
綺麗で控えめな人だ。
受けが話を振るとパッと顔を輝かせて笑い、コロコロと鈴が転がったような笑い声を上げる。
(ああ、またこのタイプか)
控えめな仮面を被って肉食の眼差しを隠す女の本性を見抜いた攻めは、いつものように笑顔の仮面の下で舌打ちをする。
(この子もまた、受けを心の底から愛さないんだろう)
値踏みをする目で観察していく。
細い指先が受けの腕に触れるのにを苛立ちを込め見つめ、腹の奥が熱くなる。
だが受けに屈託ない笑顔を向けていた女は、ちらりと攻めに流し目を送る。
(やっぱりな)
どいつもこいつも、そうだ。
誰も攻め以上に受けを愛さない。
だと言うのに受けに選ばれる。
その事実が悔しくて腹立たしくて、テーブルの下でスマホを操作する。
二人の話を聞き、受けに酒を呑ませて、そしてお開きの時間には酔って立てなくなった受けに肩を貸した。
「呑ませすぎたね、ごめん。こいつは俺が連れ帰るから気をつけて帰って」
この後、女は声をかけてきた男に身体を許すことだろう。
それでいい、そしてまた受けが泣いて自分の腕の中に戻ってくれば良い。
世界で一番心地よいのはここだと知って、離れていかなければ良いと願い続ける。
大切な一言を口にできずに願うのだ。
でもその日は違った。
いつものように自宅へと連れ帰り、ベッドへと転がした受けの服を脱がせていると、その両手が首に絡まって攻めの身体を惹き寄せた。
柔らかいものが唇に当たり、キスされたのだと気付くのに時間がかかった。
理解した瞬間、今まで腹の奥に押し込めていた感情が一気に溢れ出て、受けを掻き抱いてその唇を貪った。
キスをしたまま、焦燥感のまま服を脱がせ、ずっと夢想した身体を暴いた。
どこに何をしても、受けの唇からは甘ったるい吐息が零れ、攻めを煽り立てた。
堪え続けた想いをぶつけるように貪った、唇も、肌も、中も、すべて。
終わってから自分の下でぐったりと倒れる受けの姿を見て、蒼白した。
「だ……大丈夫か、受けっ!」
けれど返事はない。
攻めは身体を拭い、病院に連れて行こうと服を着せていると手が伸びた。
「……気を失ったのか、おれ……だっさー」
掠れた声に攻めは涙を流した。
「よかった……本当によかった……」
「なんだよ、あんだけしといて……なんでお前が泣くんだよ」
濡れる頬を辿る指が頬を摘まんできた。
「……いってーだろ」
「へんなかお……なのに格好いいとか卑怯だろ」
笑って受けは攻めを惹き寄せた。
「…………なあ、なんであんなことしたんだよ」
自分の汗に濡れた肩に押しつけて聞いてくる。
視界が狭まって暗くなって……いつも受けを貪るのを夢想して自分を慰めた空間のような気がして、本音を零す。
「ずっと……好きだった」
ああ、これで終わる。
やっとこの想いに終止符を打てる。
ギュッと拳を握って、それから気持ちの整理を無理矢理付けて離れようとした。
けれど、離しては貰えなかった。
「バカ……現在形にしろよ、そこは」
ビクリと身体が震えた。
「ごめん……ずっと好きなんだ……ごめん」
「親友にやられて気持ちいいとか最悪……責任取れよ。一生責任取れよ」
これでさ、とまた元気になった欲望を触れられ、その手がゆっくりと上がってきて、首を撫で唇を滑る。
近づいてきた唇がまた攻めのを塞ぐ。
合わさるだけの甘いキス。
「取って、くれんだろ?」
「……お前が許してくれるなら……」
自分が着せた服をもう一度奪い取り、唇を重ねて何度も許しを乞う。
身体中に口付けを落とし所有の印を刻んで、最奥を暴く。
「俺だけのものになってくれっ!」
「あ……ふかっ……も……とっ!」
受けの口から甘い言葉が零れば許されたような気持ちになり、次第に遠慮はなくなり、嬌声が母音だけになるまで貪った。
怠い身体に重い腰。
受けは目を覚まして、それから自分の隣で眠る攻めの顔を見て口元を緩ませる。
(ばーか、おせーんだよ)
甘い悪態は心の中にしまい、目を閉じる。
宝物のように自分を包む腕をたっぷりと味わって思い出す、初めて彼女を奪われた日のことを。
一番を手に入れられないからと告白してきた子とそのまま付き合った。
攻めに会わせた次の日、彼女から「好きな人ができたの、ごめんなさい」と告げられすべてを知った。
それから何度か彼女を彼に会わせた。
そのたびにフラれた。
泣きつけば攻めは嬉しそうに迎え入れ甲斐甲斐しく世話をして……夜中にこっそり受けの名前を呼んで自分を慰めるのに気付いた。
胸が熱くなった。
けれど、そのまま付き合うのは悔しかった。
絶対にこいつに言わせてやる。
それからというもの、定期的に彼女役を雇っては攻めに見せて、どう出るかを見ていた。
でも、もう六年だ、受けも我慢の限界だった。
ほんの少し煽るつもりだった。
どうせ自分を好きでも他で発散しているだろうと思っていた攻めがあんなにも情熱的に抱いてくれるなんて思いもしなかった。
こんなにも好きな人に抱かれるのが気持ちいいとは思いもしなかった。
さすがに喘ぎすぎて渇く喉を潤すためにベッドを降りようとして……そのまま床に沈んだ。
「うわっ!」
「大丈夫か、受けっ!」
悲鳴に起きた攻めがすぐに抱き起こしてくる。
「腰に力入んねー……全部お前のせいだ」
「……悪かった。どうした、水か?今汲んでくるからここで待っていてくれ」
ベッドの上に下ろされ甲斐甲斐しく世話をされ、また胸の奥が熱くなる。
なみなみと水が入ったグラスを渡され、一気に飲み干す。
「まだ寝ていろ。今飯を作ってくる、何が食べたいんだ?」
いつもこの部屋に泊まるときに作ってくれる朝食をリクエストして、用意してくれる後ろ姿を見つめ、格好いいくせにぶっきらぼうで不器用で、でも受けに執愛を向ける彼に、好きだと再認識する。
できあがった朝食を受け取るでもなく口を開けて待てば、フォークに刺さった生野菜が差し込まれる。
咀嚼して飲み込んで、また口を開ければ甲斐甲斐しく食料が放り込まれていく。
「……食うぐらい自分でしてくれ」
すべて食べさせてからぶっきらぼうに言ってくる。
「なんで?お前俺の彼氏なんだろ、だったらやれよ」
両手を広げてその身体がまたこの腕の中へと戻ってくるのを確かめる。
想像に違わず、食器を床に置くと痛いくらいに抱き締めてきた。
「俺だけにしてくれ、付き合うの。……あの子とも別れてくれ」
「……わかった。でもお前だけはオレを裏切るなよ、絶対に」
言葉で縛り付け身体を差し出せば、またしても貪られて、幸福な愉悦に溺れていく。
別れるも何も、昨夜一晩の契約だ。
今頃彼女も攻めが用意した男と遊んでいい思いをしているはずだ、そういう契約だから。
(さあ、もっと溺れろよ、腹黒な朴念仁)
心で呟いて、不器用な男の腕の中で眠りに就いた。
おしまい
泣くのをぐっと堪えて受けは攻めの家を訪れた。
「そうか……分かってないなそいつら」
いつものように髪を撫で抱き締める。
「んなこと言うの、お前だけだって」
ぐしゃりと顔を歪ませた無理矢理な笑みを攻めの胸で隠す受けの背中を軽く叩き、好きなだけ泣かせてやる。
ようやく落ち着いた頃、風呂に入れご飯を食べさせ、そしていつものように同じ布団へ潜る。
傷心の時の変わらないルーチン。
優しい顔立ちの受けは彼女ができてしばらく経つとフラれ、高校の時からこうして現実から逃げるように攻めの所へとやってくる。
攻めも分かって彼を受け入れ、心が落ち着くまで一緒に居る。
そして夜中、一人起き出して涙に濡れた顔をじっと見つめてからその横で自分を慰める。
白濁が迸って汚れた掌を見ていつも思うのだ。
本当はこれを彼の中にぶちまけたい。
泣くのならこの腕の中で悦びに啼けばいい、と。
けれど恋愛の対象とみられていない攻めはグッと堪え、風呂に立つ。
すべてを綺麗に洗い、何事もなかったかのように布団に潜り、その身体を抱き締めて眠りに就く。
そして翌朝、吹っ切れたように腫れた瞼で眩しそうに笑う受けを見て、手が出せなかったことを悔やむのだ。
高校の頃より繰り返されたルーチン。
社会人になった今も繰り返されている。
季節が巡るとまた受けに彼女ができた。
「なんだ、良かったじゃないか!」
「攻めには絶対に会わせたいんだ」
「分かった……なら今度の土曜日はどうだ?」
綺麗で控えめな人だ。
受けが話を振るとパッと顔を輝かせて笑い、コロコロと鈴が転がったような笑い声を上げる。
(ああ、またこのタイプか)
控えめな仮面を被って肉食の眼差しを隠す女の本性を見抜いた攻めは、いつものように笑顔の仮面の下で舌打ちをする。
(この子もまた、受けを心の底から愛さないんだろう)
値踏みをする目で観察していく。
細い指先が受けの腕に触れるのにを苛立ちを込め見つめ、腹の奥が熱くなる。
だが受けに屈託ない笑顔を向けていた女は、ちらりと攻めに流し目を送る。
(やっぱりな)
どいつもこいつも、そうだ。
誰も攻め以上に受けを愛さない。
だと言うのに受けに選ばれる。
その事実が悔しくて腹立たしくて、テーブルの下でスマホを操作する。
二人の話を聞き、受けに酒を呑ませて、そしてお開きの時間には酔って立てなくなった受けに肩を貸した。
「呑ませすぎたね、ごめん。こいつは俺が連れ帰るから気をつけて帰って」
この後、女は声をかけてきた男に身体を許すことだろう。
それでいい、そしてまた受けが泣いて自分の腕の中に戻ってくれば良い。
世界で一番心地よいのはここだと知って、離れていかなければ良いと願い続ける。
大切な一言を口にできずに願うのだ。
でもその日は違った。
いつものように自宅へと連れ帰り、ベッドへと転がした受けの服を脱がせていると、その両手が首に絡まって攻めの身体を惹き寄せた。
柔らかいものが唇に当たり、キスされたのだと気付くのに時間がかかった。
理解した瞬間、今まで腹の奥に押し込めていた感情が一気に溢れ出て、受けを掻き抱いてその唇を貪った。
キスをしたまま、焦燥感のまま服を脱がせ、ずっと夢想した身体を暴いた。
どこに何をしても、受けの唇からは甘ったるい吐息が零れ、攻めを煽り立てた。
堪え続けた想いをぶつけるように貪った、唇も、肌も、中も、すべて。
終わってから自分の下でぐったりと倒れる受けの姿を見て、蒼白した。
「だ……大丈夫か、受けっ!」
けれど返事はない。
攻めは身体を拭い、病院に連れて行こうと服を着せていると手が伸びた。
「……気を失ったのか、おれ……だっさー」
掠れた声に攻めは涙を流した。
「よかった……本当によかった……」
「なんだよ、あんだけしといて……なんでお前が泣くんだよ」
濡れる頬を辿る指が頬を摘まんできた。
「……いってーだろ」
「へんなかお……なのに格好いいとか卑怯だろ」
笑って受けは攻めを惹き寄せた。
「…………なあ、なんであんなことしたんだよ」
自分の汗に濡れた肩に押しつけて聞いてくる。
視界が狭まって暗くなって……いつも受けを貪るのを夢想して自分を慰めた空間のような気がして、本音を零す。
「ずっと……好きだった」
ああ、これで終わる。
やっとこの想いに終止符を打てる。
ギュッと拳を握って、それから気持ちの整理を無理矢理付けて離れようとした。
けれど、離しては貰えなかった。
「バカ……現在形にしろよ、そこは」
ビクリと身体が震えた。
「ごめん……ずっと好きなんだ……ごめん」
「親友にやられて気持ちいいとか最悪……責任取れよ。一生責任取れよ」
これでさ、とまた元気になった欲望を触れられ、その手がゆっくりと上がってきて、首を撫で唇を滑る。
近づいてきた唇がまた攻めのを塞ぐ。
合わさるだけの甘いキス。
「取って、くれんだろ?」
「……お前が許してくれるなら……」
自分が着せた服をもう一度奪い取り、唇を重ねて何度も許しを乞う。
身体中に口付けを落とし所有の印を刻んで、最奥を暴く。
「俺だけのものになってくれっ!」
「あ……ふかっ……も……とっ!」
受けの口から甘い言葉が零れば許されたような気持ちになり、次第に遠慮はなくなり、嬌声が母音だけになるまで貪った。
怠い身体に重い腰。
受けは目を覚まして、それから自分の隣で眠る攻めの顔を見て口元を緩ませる。
(ばーか、おせーんだよ)
甘い悪態は心の中にしまい、目を閉じる。
宝物のように自分を包む腕をたっぷりと味わって思い出す、初めて彼女を奪われた日のことを。
一番を手に入れられないからと告白してきた子とそのまま付き合った。
攻めに会わせた次の日、彼女から「好きな人ができたの、ごめんなさい」と告げられすべてを知った。
それから何度か彼女を彼に会わせた。
そのたびにフラれた。
泣きつけば攻めは嬉しそうに迎え入れ甲斐甲斐しく世話をして……夜中にこっそり受けの名前を呼んで自分を慰めるのに気付いた。
胸が熱くなった。
けれど、そのまま付き合うのは悔しかった。
絶対にこいつに言わせてやる。
それからというもの、定期的に彼女役を雇っては攻めに見せて、どう出るかを見ていた。
でも、もう六年だ、受けも我慢の限界だった。
ほんの少し煽るつもりだった。
どうせ自分を好きでも他で発散しているだろうと思っていた攻めがあんなにも情熱的に抱いてくれるなんて思いもしなかった。
こんなにも好きな人に抱かれるのが気持ちいいとは思いもしなかった。
さすがに喘ぎすぎて渇く喉を潤すためにベッドを降りようとして……そのまま床に沈んだ。
「うわっ!」
「大丈夫か、受けっ!」
悲鳴に起きた攻めがすぐに抱き起こしてくる。
「腰に力入んねー……全部お前のせいだ」
「……悪かった。どうした、水か?今汲んでくるからここで待っていてくれ」
ベッドの上に下ろされ甲斐甲斐しく世話をされ、また胸の奥が熱くなる。
なみなみと水が入ったグラスを渡され、一気に飲み干す。
「まだ寝ていろ。今飯を作ってくる、何が食べたいんだ?」
いつもこの部屋に泊まるときに作ってくれる朝食をリクエストして、用意してくれる後ろ姿を見つめ、格好いいくせにぶっきらぼうで不器用で、でも受けに執愛を向ける彼に、好きだと再認識する。
できあがった朝食を受け取るでもなく口を開けて待てば、フォークに刺さった生野菜が差し込まれる。
咀嚼して飲み込んで、また口を開ければ甲斐甲斐しく食料が放り込まれていく。
「……食うぐらい自分でしてくれ」
すべて食べさせてからぶっきらぼうに言ってくる。
「なんで?お前俺の彼氏なんだろ、だったらやれよ」
両手を広げてその身体がまたこの腕の中へと戻ってくるのを確かめる。
想像に違わず、食器を床に置くと痛いくらいに抱き締めてきた。
「俺だけにしてくれ、付き合うの。……あの子とも別れてくれ」
「……わかった。でもお前だけはオレを裏切るなよ、絶対に」
言葉で縛り付け身体を差し出せば、またしても貪られて、幸福な愉悦に溺れていく。
別れるも何も、昨夜一晩の契約だ。
今頃彼女も攻めが用意した男と遊んでいい思いをしているはずだ、そういう契約だから。
(さあ、もっと溺れろよ、腹黒な朴念仁)
心で呟いて、不器用な男の腕の中で眠りに就いた。
おしまい
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