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【リクエスト】鉄道会社の御曹司に見初められた鉄道員の話
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受けは鉄道会社の社員だった。
見習いで駅のホームの安全確認から教わっていた。
ある日、小学生には見合わない大きなカメラを持った少年が電車を撮っていたが、そこはレンズが長いために接触すると危ないと思った受けは慌てて少年を白線よりもずっと内側へと引きずり込んだ。
そこへここでは珍しい電車が通り過ぎた。
少年は怒って受けを殴ったが痛くはない、なんせ相手は子供だ。
「バズーカレンズが車両に当たりそうだったんだ!お前も電車も怪我するんだぞ!」
駅員にあるまじき怒声を上げ叱責したが、少年は不貞腐れた顔だ。
「覚えてろよ!」
と捨て台詞を吐いた少年はそのまま改札に向かって走って行った。
まったく近頃の子鉄はと嘆息して業務に戻った。
が、翌月からなぜか配属されたのは創始家の運転手だった。
なんで?オレは電車の運転手になりたくて就職したのにどうして車の運転手?
疑問いっぱいの受けだが、登場した創始家の坊ちゃんがあの少年だった。
「お前をオレ専属の奴隷にしてやる!」
「あっ、嫌です。だったら会社辞めます」
「何でだよ!オレが、オレの奴隷だぞ、嬉しくないのかよ!」
「全然嬉しくないしむしろ願い下げだガキ!」
うっかり暴言を吐くダメな大人という自覚はあるが、どうにも怒りが収まらなくて言ってしまえば、少年は泣きながら縋り付いてきた。
「やだぁぁぁ、お願いオレのになってよぉぉぉ」
エグエグなく子供勝てないのが大人。
事情を聞けば親は多忙で相手をしてくれず、いつも家で一人きり。
そんな性格だから友達もできずに寂しかったという。
少年が可哀想になり、「しばらくなら」と了承する。
互いに鉄オタということもあって、あちらこちらに旅行に行ったり乗ったり撮ったりと、趣味ライフを満喫する。
平日は勉強を教えようにもできないが、家庭教師が帰ればずっと一緒に鉄道の話ができると理解してからは、少年は勉強に集中し、受けも空いた時間に兼ねての趣味だった模型の制作に取り組んだり。
子供の面倒と言うよりは趣味仲間という感覚で接していた。
気がつけば少年はすっかり逞しくなり社会人になっていた。
あの子鉄が立派にと涙ぐみ、自分の仕事も終わったなと思うと淋しさと将来の不安が顔をもたげる。
なんせ電車の運転手を夢見ていた受けはもう三十代半ば。
とてもじゃないがこれから通常業務に戻ることはできない。
だからといってデスクワークもできない。
将来どうしようかと考え始めた。
「やっと貴方に追いつけた」と子供の頃とは違う口調で話しかけてきた。
なぜか抱きつかれる受け。
「これから貴方には私の妻の役割をして貰います。安心してください、両親にも許可を得てます」
おいおい聞いてないぞ!
「好きだ、ずっと貴方だけを想っていた」なんて甘ったるい言葉を耳元に囁いてくる。
いやいや俺達男同士だぞ、というかオタク友達じゃなかったのか!
少年は自分の心配をしてくれた受けに悪態を吐きながらも、ずっと好きだったのだ。
子供の頃は大人として好きで、心が成長すると一人の人間として好きになっていった。
そんな告白をされて戸惑う受け。
今まで一度として恋愛対象としてみたことはないのだ。
なんせ受けが愛情を一身に注いできたのは彼が憐れな子供で同じ趣味だったからだ。
「俺たち友達だろう!」
「そう思っているのは貴方だけです、私はずっと貴方を妻にするために頑張ってきました」
ぐいぐい来られて、しかも昔の泣きそうな顔をするもんだから拒めない。
もう自分はいいおじさんだし、きっと妄想だろうと「お前が俺を幸せにできればな」と言ってみた。
どうせすぐ飽きるだろうと心で思いながら。
なのに。
「ありがとうございます、一生大事にします!」
思いっきり抱きしめてくるわそのままベッドに押し倒すわで受けも慌ててしまう。
いつの間にか身長も体重も逆転した二人、押しのけようにも退かなくて、そのまま後ろの初めてを奪われてしまう。
しかもめちゃくちゃ巧い!
「も……これいじょ……むりぃ」
三十代半ば、まだまだ現役のつもりでも確実に昔より劣っている体力。
若い情熱をぶつけられてもう双球は空っぽなのに、それでもガンガン腰を打ち付けてくるから泣き言を漏らしてしまう。
「まだです、まだこんなんじゃ満足しません!」
うそだろ!?と思っても逃げ出すことができなくて、そのまま満足するまで付き合い、翌日は当然立つこともできなくなった。
「やっと貴方を手に入れた」
おっさんの身体を見せられたのに、それでも好きだ好きだと言ってくるのに受けも絆されてしまい。
気がつけば本当に妻ポジションにされてしまう。
昼は秘書としてサポートして、夜は妻として奉仕させられてと身体が持たないのになぜか心はしっかりと満ちてしまう受け。
「めちゃくちゃ幸せにしますので、ずっと傍にいてください」
そんな言葉に絆されて、今日も足腰が立たないほど愛情を身体に注ぎ込まれるのだった。
おしまい
見習いで駅のホームの安全確認から教わっていた。
ある日、小学生には見合わない大きなカメラを持った少年が電車を撮っていたが、そこはレンズが長いために接触すると危ないと思った受けは慌てて少年を白線よりもずっと内側へと引きずり込んだ。
そこへここでは珍しい電車が通り過ぎた。
少年は怒って受けを殴ったが痛くはない、なんせ相手は子供だ。
「バズーカレンズが車両に当たりそうだったんだ!お前も電車も怪我するんだぞ!」
駅員にあるまじき怒声を上げ叱責したが、少年は不貞腐れた顔だ。
「覚えてろよ!」
と捨て台詞を吐いた少年はそのまま改札に向かって走って行った。
まったく近頃の子鉄はと嘆息して業務に戻った。
が、翌月からなぜか配属されたのは創始家の運転手だった。
なんで?オレは電車の運転手になりたくて就職したのにどうして車の運転手?
疑問いっぱいの受けだが、登場した創始家の坊ちゃんがあの少年だった。
「お前をオレ専属の奴隷にしてやる!」
「あっ、嫌です。だったら会社辞めます」
「何でだよ!オレが、オレの奴隷だぞ、嬉しくないのかよ!」
「全然嬉しくないしむしろ願い下げだガキ!」
うっかり暴言を吐くダメな大人という自覚はあるが、どうにも怒りが収まらなくて言ってしまえば、少年は泣きながら縋り付いてきた。
「やだぁぁぁ、お願いオレのになってよぉぉぉ」
エグエグなく子供勝てないのが大人。
事情を聞けば親は多忙で相手をしてくれず、いつも家で一人きり。
そんな性格だから友達もできずに寂しかったという。
少年が可哀想になり、「しばらくなら」と了承する。
互いに鉄オタということもあって、あちらこちらに旅行に行ったり乗ったり撮ったりと、趣味ライフを満喫する。
平日は勉強を教えようにもできないが、家庭教師が帰ればずっと一緒に鉄道の話ができると理解してからは、少年は勉強に集中し、受けも空いた時間に兼ねての趣味だった模型の制作に取り組んだり。
子供の面倒と言うよりは趣味仲間という感覚で接していた。
気がつけば少年はすっかり逞しくなり社会人になっていた。
あの子鉄が立派にと涙ぐみ、自分の仕事も終わったなと思うと淋しさと将来の不安が顔をもたげる。
なんせ電車の運転手を夢見ていた受けはもう三十代半ば。
とてもじゃないがこれから通常業務に戻ることはできない。
だからといってデスクワークもできない。
将来どうしようかと考え始めた。
「やっと貴方に追いつけた」と子供の頃とは違う口調で話しかけてきた。
なぜか抱きつかれる受け。
「これから貴方には私の妻の役割をして貰います。安心してください、両親にも許可を得てます」
おいおい聞いてないぞ!
「好きだ、ずっと貴方だけを想っていた」なんて甘ったるい言葉を耳元に囁いてくる。
いやいや俺達男同士だぞ、というかオタク友達じゃなかったのか!
少年は自分の心配をしてくれた受けに悪態を吐きながらも、ずっと好きだったのだ。
子供の頃は大人として好きで、心が成長すると一人の人間として好きになっていった。
そんな告白をされて戸惑う受け。
今まで一度として恋愛対象としてみたことはないのだ。
なんせ受けが愛情を一身に注いできたのは彼が憐れな子供で同じ趣味だったからだ。
「俺たち友達だろう!」
「そう思っているのは貴方だけです、私はずっと貴方を妻にするために頑張ってきました」
ぐいぐい来られて、しかも昔の泣きそうな顔をするもんだから拒めない。
もう自分はいいおじさんだし、きっと妄想だろうと「お前が俺を幸せにできればな」と言ってみた。
どうせすぐ飽きるだろうと心で思いながら。
なのに。
「ありがとうございます、一生大事にします!」
思いっきり抱きしめてくるわそのままベッドに押し倒すわで受けも慌ててしまう。
いつの間にか身長も体重も逆転した二人、押しのけようにも退かなくて、そのまま後ろの初めてを奪われてしまう。
しかもめちゃくちゃ巧い!
「も……これいじょ……むりぃ」
三十代半ば、まだまだ現役のつもりでも確実に昔より劣っている体力。
若い情熱をぶつけられてもう双球は空っぽなのに、それでもガンガン腰を打ち付けてくるから泣き言を漏らしてしまう。
「まだです、まだこんなんじゃ満足しません!」
うそだろ!?と思っても逃げ出すことができなくて、そのまま満足するまで付き合い、翌日は当然立つこともできなくなった。
「やっと貴方を手に入れた」
おっさんの身体を見せられたのに、それでも好きだ好きだと言ってくるのに受けも絆されてしまい。
気がつけば本当に妻ポジションにされてしまう。
昼は秘書としてサポートして、夜は妻として奉仕させられてと身体が持たないのになぜか心はしっかりと満ちてしまう受け。
「めちゃくちゃ幸せにしますので、ずっと傍にいてください」
そんな言葉に絆されて、今日も足腰が立たないほど愛情を身体に注ぎ込まれるのだった。
おしまい
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