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書籍化記念
Happy Lovely Christmas 23
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騎乗位から始まった秘め事は、朔弥を悦ばすことを最優先にするように感じる体位で啼き続けた。
それでも柾人はこの一月分の想いを打ち込むように揺さぶってくる。
「愛しているよ、朔弥。もっと私で感じるんだ」
これ以上、どうやって感じれば良いんだ。
絶頂を迎えたばかりなのに、またすぐに襲いかかってくる愉悦の荒波から逃れようと足をバタつかせた。けれどベッドと柾人の身体に挟まれうつ伏せになった体勢では逃げることなどままならない。
(まだ……くるっ!)
堪えるようにシーツを握り、足の指をギュッと曲げてその瞬間に備えた身体は、再び容易に押し上げられ、飲み込まれた。
声もなく、ビクリビクリと身体を震わせると、柾人が細い肩にキスを落とした。
「また達ったんだね。良い子だ……今度は達く顔を見せてくれ」
朔弥を愉悦の牢獄に閉じ込める欲望が抜かれれば、一瞬にして淋しさが襲いかかる。たっぷりと放った蜜が後を追うように溢れ出てシーツを汚した。
フットライトの淡い光の中でそれを嬉しそうに見つめた後、柾人はコロリと朔弥の身体を表に返すと、欲望を欲しがって収斂する蕾を再び塞いでから、朔弥を己の膝に乗せた。
「後ろに両手を突いて……そうだ、奥をたっぷり可愛がるから、好きなだけ達くんだ」
これはやだ。深すぎてすぐにでも快楽が襲いかかり朔弥をダメにする。
首を振って拒絶を示しても、動き始めたら掠れた嬌声を上げてしまう。
もう何時間も啼き続けた喉は悲鳴を上げ、まともに機能しない。
変になる、これ以上は止めて。気持ちいい、もっと奥を突いて。もっと酷くして、もっと感じさせて。一度休ませて、感じすぎて頭がおかしくなる。
様々な感情が嬌声で吐き出され、何度目かの絶頂に痙攣を繰り返した朔弥は、そのまま意識を手放した。最後に耳に残ったのは「愛している」の音だった。
◇◇◇
「本当に立たなくなるまでやるなんて……」
ベッドで小さく丸まった可愛い恋人が、小さな愚痴を零すのを耳にして、思わず苦笑が落ちた。
「仕方ない。あんな風に朔弥に求められたら自制できないんだ」
昨夜の縋るように自分を求めた恋人の姿を思い浮かべれば、下半身が自己主張を始めてしまう。それくらい、柾人は朔弥に飢えていた。だが、結果として何度目かの泣き言を聞いている。
「それでも……いっぱいしすぎです」
子供のように唇を尖らせて不満を口にするのが可愛くて、差し出されたかのような桃色の唇を啄んだ。
「責任は取るつもりだ。起き上がれるかい?」
それでも柾人はこの一月分の想いを打ち込むように揺さぶってくる。
「愛しているよ、朔弥。もっと私で感じるんだ」
これ以上、どうやって感じれば良いんだ。
絶頂を迎えたばかりなのに、またすぐに襲いかかってくる愉悦の荒波から逃れようと足をバタつかせた。けれどベッドと柾人の身体に挟まれうつ伏せになった体勢では逃げることなどままならない。
(まだ……くるっ!)
堪えるようにシーツを握り、足の指をギュッと曲げてその瞬間に備えた身体は、再び容易に押し上げられ、飲み込まれた。
声もなく、ビクリビクリと身体を震わせると、柾人が細い肩にキスを落とした。
「また達ったんだね。良い子だ……今度は達く顔を見せてくれ」
朔弥を愉悦の牢獄に閉じ込める欲望が抜かれれば、一瞬にして淋しさが襲いかかる。たっぷりと放った蜜が後を追うように溢れ出てシーツを汚した。
フットライトの淡い光の中でそれを嬉しそうに見つめた後、柾人はコロリと朔弥の身体を表に返すと、欲望を欲しがって収斂する蕾を再び塞いでから、朔弥を己の膝に乗せた。
「後ろに両手を突いて……そうだ、奥をたっぷり可愛がるから、好きなだけ達くんだ」
これはやだ。深すぎてすぐにでも快楽が襲いかかり朔弥をダメにする。
首を振って拒絶を示しても、動き始めたら掠れた嬌声を上げてしまう。
もう何時間も啼き続けた喉は悲鳴を上げ、まともに機能しない。
変になる、これ以上は止めて。気持ちいい、もっと奥を突いて。もっと酷くして、もっと感じさせて。一度休ませて、感じすぎて頭がおかしくなる。
様々な感情が嬌声で吐き出され、何度目かの絶頂に痙攣を繰り返した朔弥は、そのまま意識を手放した。最後に耳に残ったのは「愛している」の音だった。
◇◇◇
「本当に立たなくなるまでやるなんて……」
ベッドで小さく丸まった可愛い恋人が、小さな愚痴を零すのを耳にして、思わず苦笑が落ちた。
「仕方ない。あんな風に朔弥に求められたら自制できないんだ」
昨夜の縋るように自分を求めた恋人の姿を思い浮かべれば、下半身が自己主張を始めてしまう。それくらい、柾人は朔弥に飢えていた。だが、結果として何度目かの泣き言を聞いている。
「それでも……いっぱいしすぎです」
子供のように唇を尖らせて不満を口にするのが可愛くて、差し出されたかのような桃色の唇を啄んだ。
「責任は取るつもりだ。起き上がれるかい?」
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