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第二章
13-1
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疲れた……。
それしか言い様がない。
朔弥に許される時間はたった一年。一秒でも時間を無駄にしないため、咲子はベテラン経営陣を教育係に配し、組織運営を学んだり必要な知識をどんどんと詰め込むスケジュールだ。しかも座学だけでなく実践を交えてどのように仕事を行っていくかを学んでいっては、その日の内にレポートを出し、不足している知識を一時間で習得しまた実践混じりの教習が始まり、終わるまでの四時間をたっぷりと唯と二人で学んでいる。初めてのことばかりで分からないなりに頑張るが、ずっと神経を使うせいか、サーシングでのアルバイトよりもずっと疲れてしまう。
また、柾人は朔弥が大学が終われば家にいると思っており、週末に比べればそれほど激しくはないが頻繁に求められて疲労が募っている。間もなく秋期試験が行われるので、柾人が帰ってくるまでにするべき勉強が三種類もあり、本当に時間がなくなっている。咲子がアルバイトなどする暇がないと言ったのは本当で、大学の講義すらも集中して一語一句漏らさないように頭に叩き込まなければ、帰宅後の時間にまとめるのすら難しくなる。
そんな疲労して倒れそうな日々の中でも、充足感が朔弥に纏わり付いている。
もっと実践的に明確に組織というものを理解していく中で、どうすれば柾人のサポートができるかを考える余裕が生まれる。
以前の資格だけを取得する日々よりも、具体的なビジョンが映し出されるからだろうか。
それは唯も同じようで、ほんわかとしていた雰囲気が引き締まってきたように思える。共に同じ目標に向かう仲間という意識が日増しに強くなり、あまり言葉を交わさなくても唯との間になにか言い知れない絆ができたようにも感じられる。
一人じゃない、それが嬉しくもあり心強くもある。
こんな風に連帯感を感じるのは初めてで、気持ちが高揚する一方、柾人に真実を告げられずにいて罪悪感がつきまとう。
それが、彼からの誘いを断れない理由にもなっている。
これから年度末に向けてより忙しくなるようで、帰宅時間は日増しに遅くなっており、時には日付が変わってから帰ってくることもある。
「身体、壊さないといいな……」
柾人自身は慣れているようで、どんなに多忙でも疲れを見せないばかりか、進捗に関しての愚痴など一度も聞いたことがない。
家に帰れば朔弥の心配をし、家事が負担になっていないかを心配してくる。
それが嬉しいと同時にただただ申し訳ない。
秋期試験前にレポートも作成する横で、録音したその日の経営理論を再生していく。気になる点があればパソコン横のメモ帳に書き加え、またレポートを作成してを繰り返し、ようやく落ち着いたのは二月半ばだ。
世間は妙に浮き足立っているのを感じながらその理由が分かったのは、試験開け。落ち着いて周囲を見渡せば、あちらこちらの店のディスプレイがピンク一色になっている。
「もうすぐバレンタインだ」
男同士だし、こんなイベントに乗った贈り物を渡されて柾人はどう思うだろうか。
朔弥からなら喜んで受け取ってくれるだろうが、もともと甘いものが好きではない柾人は貰っても困るのではないか。いや、それ以前に会社の人たちから貰うのではないか。
だとしたら朔弥から贈るのは控えた方がいいのだろうか。けれどこういうのを見ていると、いつも自分のために色々としてくれる柾人に何かしたい気持ちになる。今までは店がどれほど華やかになっていても自分に余裕がなさ過ぎて目も向けられなかったのに。
「……お酒が入ってるものだったら、柾人さんも食べられるかな」
贈り物のブレーンをしてくれるサーシングの女性社員がいない今日、喜びそうなものを選べるか不安ではあるが、シックなディスプレイの店を覗き込めば、平日昼であるためお客は少なく落ち着いているので、男性一人でも入りやすい。
(変に思われないかな……行ってみようかな)
恐る恐る扉を開けば、落ち着いた店員の挨拶が特有の甘い匂いと共に漂う。上京してもこれほどお洒落な店に来るのは柾人と一緒の時だけなので、つい緊張して心拍数が上がる。そんな自分を落ち着かせるようにこっそりと深呼吸して跳ね上がった心拍数を隠すように平静を装って美しくチョコレートをディスプレイしたショーケースへと近づけば、筆記体で英語ではない言語で記載されたスタイリッシュな札が商品の内容を教えているが、まったく理解できない。第二外国語として取っているドイツ語ではないのは分かる。
「あの……甘いのが苦手な方にも人気のってありますか?」
店員に尋ねればアルコールが入ったチョコレートをいくつか紹介される。ボンボンショコラの定番であるブランデー入りだけかと思っていたが、内包されている酒の種類も豊富で、シャンパンだったり日本酒だったりと選ぶのが楽しくなる。
(柾人さん、お酒はワインが好きかな……それとも他のお酒の方がいいのかな?)
選ぶのが楽しくなってディスプレイをどんどんと覗き込めば、ただのチョコレートだというのにその魅力に引き込まれている。
これを贈ったら柾人はどんな顔をするだろうか。喜んでくれるだろうか、それともいつものようにただ微笑んでいるだけなのだろうか。
気になってチラリと携帯を見る。
明後日にはバレンタインだ。だったら今購入しても大丈夫だろうか。サーシングでアルバイトをさせて貰ったおかげで自由になるお金もまだある。ちょっとくらいの贅沢は許されるだろうか。
イベントに乗るようであれだが、いつも世話になっている柾人には、少しでも形にして渡したい。
(うん、やっぱり買おう)
少しでも喜んで貰いたい。柾人がなにで喜んでくれるか分からないから色々と渡してみたい。だが朔弥にできることが少なすぎて嫌になる。この好機を逃したくはないから、自分が認識しているチョコレートよりもずっと高いが気にせず注文をする。
五粒で五千円近くするが、満足して綺麗に包んで貰った箱を大事に鞄にしまって店を出る。店内の穏やかな空気に慣れた鼻が、急に襲いかかった冬特有の冷たい風に震える。
クチンと小さなくしゃみをして両手をなるべく身体にくっつけるようにしながら駅へと向かう。今日は家に帰ってなにを作ろうか。とりあえず今買ったチョコレートを冷蔵庫の奥に隠し、明後日まで柾人に見つからないようにしないと。気持ちが浮かれるのがわかるような軽い足取りで近頃慣れた慈善団体の事務所へと向かう。ビルが建ち並ぶ街中の小さな通りを進んでいく。
ビルの壁に阻まれて舞い上がる冬の冷たい風の中を、片付けられずに地面に落ちたままの枯れ葉を避けながら先へ進んでいくとオフィス街にいるせいか次第に人が少なくなる。
お昼を過ぎた後の時間、この街は人がまばらで多くの会社があるのかが分からないほど静かだ。今日は試験明けでいつもより早い時間だから、もしかしたら唯よりも早く着けるかも知れない。店に寄ったせいで予定していたよりも遅くはなったが走るほどではないなと、時計を見ながら到着時間を逆算していたとき、腕を捕まれた。
「えっ」
振り返れば、今世界で一番逢いたくない顔がそこにあった。
「久しぶりだな、朔弥」
「……兄さん」
なんでここに? と告げようとした口が厳つい手で覆われた。
「んっ! んん!」
「煩い黙れ!」
聞いたことがあるかすら思い出せないほど荒々しい男の声の後に、兄が手にしていた重そうな鞄で側頭部が殴られる。ガーンと頭蓋骨が揺れ、衝動が頭の中で反響し脳が何度も壁にぶつかるような感覚がした。幼い頃に兄に突き飛ばされ二メートル下の田んぼに落ちたときよりも強い衝撃に、一瞬朔弥の視野が真っ白になる。
「ん……」
悲鳴すら覆われた掌に塞がれて発することができないのに、今まで感じたことがない痛みが次第に広がり、あまりの痛さに身体が丸まろうとするのを男の腕が阻んで首に回されたせいで食い込んでくる。
(苦しい……っ)
息がうまくできない。
それしか言い様がない。
朔弥に許される時間はたった一年。一秒でも時間を無駄にしないため、咲子はベテラン経営陣を教育係に配し、組織運営を学んだり必要な知識をどんどんと詰め込むスケジュールだ。しかも座学だけでなく実践を交えてどのように仕事を行っていくかを学んでいっては、その日の内にレポートを出し、不足している知識を一時間で習得しまた実践混じりの教習が始まり、終わるまでの四時間をたっぷりと唯と二人で学んでいる。初めてのことばかりで分からないなりに頑張るが、ずっと神経を使うせいか、サーシングでのアルバイトよりもずっと疲れてしまう。
また、柾人は朔弥が大学が終われば家にいると思っており、週末に比べればそれほど激しくはないが頻繁に求められて疲労が募っている。間もなく秋期試験が行われるので、柾人が帰ってくるまでにするべき勉強が三種類もあり、本当に時間がなくなっている。咲子がアルバイトなどする暇がないと言ったのは本当で、大学の講義すらも集中して一語一句漏らさないように頭に叩き込まなければ、帰宅後の時間にまとめるのすら難しくなる。
そんな疲労して倒れそうな日々の中でも、充足感が朔弥に纏わり付いている。
もっと実践的に明確に組織というものを理解していく中で、どうすれば柾人のサポートができるかを考える余裕が生まれる。
以前の資格だけを取得する日々よりも、具体的なビジョンが映し出されるからだろうか。
それは唯も同じようで、ほんわかとしていた雰囲気が引き締まってきたように思える。共に同じ目標に向かう仲間という意識が日増しに強くなり、あまり言葉を交わさなくても唯との間になにか言い知れない絆ができたようにも感じられる。
一人じゃない、それが嬉しくもあり心強くもある。
こんな風に連帯感を感じるのは初めてで、気持ちが高揚する一方、柾人に真実を告げられずにいて罪悪感がつきまとう。
それが、彼からの誘いを断れない理由にもなっている。
これから年度末に向けてより忙しくなるようで、帰宅時間は日増しに遅くなっており、時には日付が変わってから帰ってくることもある。
「身体、壊さないといいな……」
柾人自身は慣れているようで、どんなに多忙でも疲れを見せないばかりか、進捗に関しての愚痴など一度も聞いたことがない。
家に帰れば朔弥の心配をし、家事が負担になっていないかを心配してくる。
それが嬉しいと同時にただただ申し訳ない。
秋期試験前にレポートも作成する横で、録音したその日の経営理論を再生していく。気になる点があればパソコン横のメモ帳に書き加え、またレポートを作成してを繰り返し、ようやく落ち着いたのは二月半ばだ。
世間は妙に浮き足立っているのを感じながらその理由が分かったのは、試験開け。落ち着いて周囲を見渡せば、あちらこちらの店のディスプレイがピンク一色になっている。
「もうすぐバレンタインだ」
男同士だし、こんなイベントに乗った贈り物を渡されて柾人はどう思うだろうか。
朔弥からなら喜んで受け取ってくれるだろうが、もともと甘いものが好きではない柾人は貰っても困るのではないか。いや、それ以前に会社の人たちから貰うのではないか。
だとしたら朔弥から贈るのは控えた方がいいのだろうか。けれどこういうのを見ていると、いつも自分のために色々としてくれる柾人に何かしたい気持ちになる。今までは店がどれほど華やかになっていても自分に余裕がなさ過ぎて目も向けられなかったのに。
「……お酒が入ってるものだったら、柾人さんも食べられるかな」
贈り物のブレーンをしてくれるサーシングの女性社員がいない今日、喜びそうなものを選べるか不安ではあるが、シックなディスプレイの店を覗き込めば、平日昼であるためお客は少なく落ち着いているので、男性一人でも入りやすい。
(変に思われないかな……行ってみようかな)
恐る恐る扉を開けば、落ち着いた店員の挨拶が特有の甘い匂いと共に漂う。上京してもこれほどお洒落な店に来るのは柾人と一緒の時だけなので、つい緊張して心拍数が上がる。そんな自分を落ち着かせるようにこっそりと深呼吸して跳ね上がった心拍数を隠すように平静を装って美しくチョコレートをディスプレイしたショーケースへと近づけば、筆記体で英語ではない言語で記載されたスタイリッシュな札が商品の内容を教えているが、まったく理解できない。第二外国語として取っているドイツ語ではないのは分かる。
「あの……甘いのが苦手な方にも人気のってありますか?」
店員に尋ねればアルコールが入ったチョコレートをいくつか紹介される。ボンボンショコラの定番であるブランデー入りだけかと思っていたが、内包されている酒の種類も豊富で、シャンパンだったり日本酒だったりと選ぶのが楽しくなる。
(柾人さん、お酒はワインが好きかな……それとも他のお酒の方がいいのかな?)
選ぶのが楽しくなってディスプレイをどんどんと覗き込めば、ただのチョコレートだというのにその魅力に引き込まれている。
これを贈ったら柾人はどんな顔をするだろうか。喜んでくれるだろうか、それともいつものようにただ微笑んでいるだけなのだろうか。
気になってチラリと携帯を見る。
明後日にはバレンタインだ。だったら今購入しても大丈夫だろうか。サーシングでアルバイトをさせて貰ったおかげで自由になるお金もまだある。ちょっとくらいの贅沢は許されるだろうか。
イベントに乗るようであれだが、いつも世話になっている柾人には、少しでも形にして渡したい。
(うん、やっぱり買おう)
少しでも喜んで貰いたい。柾人がなにで喜んでくれるか分からないから色々と渡してみたい。だが朔弥にできることが少なすぎて嫌になる。この好機を逃したくはないから、自分が認識しているチョコレートよりもずっと高いが気にせず注文をする。
五粒で五千円近くするが、満足して綺麗に包んで貰った箱を大事に鞄にしまって店を出る。店内の穏やかな空気に慣れた鼻が、急に襲いかかった冬特有の冷たい風に震える。
クチンと小さなくしゃみをして両手をなるべく身体にくっつけるようにしながら駅へと向かう。今日は家に帰ってなにを作ろうか。とりあえず今買ったチョコレートを冷蔵庫の奥に隠し、明後日まで柾人に見つからないようにしないと。気持ちが浮かれるのがわかるような軽い足取りで近頃慣れた慈善団体の事務所へと向かう。ビルが建ち並ぶ街中の小さな通りを進んでいく。
ビルの壁に阻まれて舞い上がる冬の冷たい風の中を、片付けられずに地面に落ちたままの枯れ葉を避けながら先へ進んでいくとオフィス街にいるせいか次第に人が少なくなる。
お昼を過ぎた後の時間、この街は人がまばらで多くの会社があるのかが分からないほど静かだ。今日は試験明けでいつもより早い時間だから、もしかしたら唯よりも早く着けるかも知れない。店に寄ったせいで予定していたよりも遅くはなったが走るほどではないなと、時計を見ながら到着時間を逆算していたとき、腕を捕まれた。
「えっ」
振り返れば、今世界で一番逢いたくない顔がそこにあった。
「久しぶりだな、朔弥」
「……兄さん」
なんでここに? と告げようとした口が厳つい手で覆われた。
「んっ! んん!」
「煩い黙れ!」
聞いたことがあるかすら思い出せないほど荒々しい男の声の後に、兄が手にしていた重そうな鞄で側頭部が殴られる。ガーンと頭蓋骨が揺れ、衝動が頭の中で反響し脳が何度も壁にぶつかるような感覚がした。幼い頃に兄に突き飛ばされ二メートル下の田んぼに落ちたときよりも強い衝撃に、一瞬朔弥の視野が真っ白になる。
「ん……」
悲鳴すら覆われた掌に塞がれて発することができないのに、今まで感じたことがない痛みが次第に広がり、あまりの痛さに身体が丸まろうとするのを男の腕が阻んで首に回されたせいで食い込んでくる。
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