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第二章
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冷静にそこまで見てから、朔弥は強く柾人の拳を上から包み込んだ。すぐに柾人の手が動き痛いくらいに朔弥の手を握りしめる。
「なにが言いたいのか分かりませんが、お断りします」
「なんだと! オレがこれ程譲歩してやっているのに断るとはどういうことだ!!」
「お断りします。もうそちらとは全く縁のない人間です。私の存在は今までのように忘れてくださって構いません」
「なっ、オレは兄貴の忘れ形見のお前のことをいつも心配してやってたんだぞ!」
「ではなぜ、私の名前を一度も呼ばないのでしょうか。もうお忘れじゃありませんか?」
「っ!」
鉄面皮の柾人と違い、冷静さがない男はすぐに顔を真っ赤にして苦々しい表情を浮かべては、何度も口を開けたり閉じたりを繰り返してる。必死で次の言葉を探そうとしているのが手に取るように分かる。
柾人の父の会社を乗っ取ったと言っていたが、こんなに考えていることが顔に出る高慢な男が、果たして仕事ができるのか疑問だった。
朔弥が見てきた経営者はサーシングの面々だけだが、好意的な表情を浮かべはするがなにを考えているか悟らせない技術を持っている。今だって怒鳴り散らしたいはずなのに、柾人も和紗も表情一つ変えず冷静な口調で相手の反応を見ている。
(なにか、凄く切羽詰まった匂いを感じる……この人は何がしたいんだろう)
柾人を助けられる自分になるため、努めて冷静に相手を観察していった。
「叔父に向かってその言い方は何だ! 恥ずかしくないのか!!」
怒鳴ることで相手を萎縮させようとしているのだろうが、それが悪手だと分からないのだろうか。怒鳴っても相手が自分に屈しないのが気に入らないのか、声がだんだんと大きくなる。
「それほど大声を出さなくても聞こえます。今日お見えになった目的を端的に仰ってはいかがでしょうか」
「そんなことも分からんのか! 娘がお前を気に入ったからそれを許してやるって言ってんだ。こんな馬鹿にくれてやるにはもったいないくらいなんだ! 有り難く思え!!」
「それが目的ではないでしょう。はっきり仰ったらどうです」
「だーかーらっ」
ドンッと男はテーブルを叩いた。上に乗っている紙コップが僅かに浮き上がる。
「会社の経営が危うくなっているから資金繰りにここの株をよこせ。私にはそう聞こえますが」
足を組み替えいつもの淡々とした口調で和紗が言葉を発した。
「本題はそこではないのですか、倉掛康二さん。赤字の補填がとうとう立ちゆかなくなり銀行からの新たな貸し付けも断られている。担保となっている会社と住居が危うい状態で、存在を思い出した甥にすべての責任を押しつけようと調べたら上場企業の常務取締役に収まっているのを発見。これ幸いに娘をあてがうと言って株式を巻き上げて売り払おうという魂胆、ですか。杜撰な計画ですね」
一切の感情を乗せない物言いに、男の顔が赤黒くなった。
「会社のことなど理解しとらん小娘が、分かったようなことを抜かすなっ!」
「そうですか。ここはそんな人間が経営をしている会社です。ご希望には添えないようですので、お引き取りください」
さも自分が代表であるかのような対応をする和紗の出方を覗う。
「なんだ、お前さんが社長なのか。これは申し訳なかった。結構な美人じゃないか」
さっきは年増呼ばわりしていた男は、すぐさま掌を返したように笑顔を浮かべ、だが自分が上位にいる姿勢を崩そうとしない。自分の甥と同じ年代の女に舐められないための虚勢だろうが、随分と下種な物言いになっている。
本当に柾人の親族なのだろうかと訝しんでしまうほどだ。
また朔弥は自分の無力さを思い知る。
学生であること、なにも社会的な武器を持っていないことが、こんなのももどかしいのか。そして、柾人の隣に立つというのがどれだけ険しいかを思い知る。
朔弥の目にだって小物のように映る男に立ち向かう術を持っていないのに、実際に柾人たちが相手にしている経営者たちとどう向き合えばいいのか分からない。
必ずしもこちらに好意を持っている相手ばかりではないのは先のパーティで知った。周囲は敵だらけだと社長である蕗谷にも教わっている。
知識として知っているだけだった自分を目の当たりにして、立ち尽くしてしまう。
その向こうにある、取るべき行動がなにも理解できていない。
(オレ……これで本当に柾人さんを助けられるのか?)
ただがむしゃらに資格の試験勉強と大学の勉強に打ち込んで、本当に入社してから動けるかどうか不安が大きくなる。
開発部にいる社員たちのようにプログラミングの知識もなければ社会経験だって不足している。こんな自分がどうやって経営者の一人である柾人を助けようとしているのか。
漠然としたものが本当は形がないことに気づいた朔弥は愕然とするしかなかった。
その間も話し合いは続いている。
不安で自分もまた握った手の力を強めた。そうしなければ不安に押し流されそうでどうしようもない。
「結婚ですか。それがあなたの持ちうる唯一の武器、ということがよく分かりました。ただし、私にはすでにパートナーがおります。あなたの提案は受け入れられません」
「誰だそれは!」
「この状況でおわかりにならないのでしたら、とんだ節穴ですね」
そこで初めて男が第三者へと目を向け、朔弥も顔を上げた。憎しみを込めた眼差しが真っ直ぐに朔弥を捉えるが、怯まずしっかりと顔を上げた。ギュッと柾人の手が、気持ちを支えてくれるようにしっかりと合わさる。
「そんなチャラチャラした小娘がなんだというんだ!」
小娘と言われ、自分が化粧をしているのを思い出す。
(あっ……女だって思ってるんだ)
なら逆に好都合だ。声を発したら男だと分かってしまうだろうから、口を閉ざしたままそっと柾人に肩を寄せた。男女がするような恋人らしい振る舞いをわざと見せつける。
「結婚という手段は諦めてください。なにより、ご息女はこの内容に賛同なんでしょうか。そのお腹に恋人との子供を宿しているのに」
「なんだと……」
初めて男が女性へと顔を向けた。俯いた彼女の顔は分からない。だが僅かに肩が震えているように見えた。
「それは本当なのか、綾!」
女性は答えないままただ沈黙を貫いたが、それは肯定を意味していると誰もが分かっていた。
「オレの許可も取らずに、ふしだらなことをしたのか、この馬鹿が!」
挙げた手は躊躇うことなく女性の頭に力強く落ちた。
「きゃっ」
悲鳴と共に女性の頭がテーブルに打ち付けられる。
「ここでの暴力はご遠慮ください」
「うるさい! 自分の娘を躾けてなにが悪いんだ!」
『息子を躾けてなにが悪いんだ!』
男の言葉と呼応するように記憶が蘇る。
容赦なく上がる手。それを見て嗤う声。かばいもせず部屋から出て行く足音。それらがフラッシュバックする。
『お前みたいな愚図はオレの子じゃない! オレの息子は勝弥だけで充分だっ』
お決まりの言葉が何度も朔弥の心を抉っていく。血が出てなにも感じなくなるまでずっと、当たり前のように傷つけていく。泣いても助けてくれる人はいない。蹴られて転がった身体が壁にぶつかり、何かが床に落ちればまたそれに怒り蹴られることの繰り返し。
身体を丸めなければ胃液が出るまで吐く羽目になる。いやというほど学習したからいつも身体を丸めて終わるまで耐え続けていた。
その光景すべてが頭の中に蘇り、身体中の血が引くのが分かった。
グワングワンと真っ白になった頭の中に壊れたスピーカーのような音がこだましていく。
男はこちらのやりとりを見る余裕もないまま、先ほどまでは大事に育てたと言っていた自分の娘を殺す勢いで殴り続けている。頭を守るのではなく必死に身体を丸めお腹を庇う姿に、そこに大切なものが宿っていることを教えてくれる。
「ここでの一部始終は撮影されています。今の暴力を警察に提出することもできますがいかがなさいますか、倉掛康二さん」
警察という言葉を耳にしてやっと男の蛮行が止まる。
「なにが言いたいのか分かりませんが、お断りします」
「なんだと! オレがこれ程譲歩してやっているのに断るとはどういうことだ!!」
「お断りします。もうそちらとは全く縁のない人間です。私の存在は今までのように忘れてくださって構いません」
「なっ、オレは兄貴の忘れ形見のお前のことをいつも心配してやってたんだぞ!」
「ではなぜ、私の名前を一度も呼ばないのでしょうか。もうお忘れじゃありませんか?」
「っ!」
鉄面皮の柾人と違い、冷静さがない男はすぐに顔を真っ赤にして苦々しい表情を浮かべては、何度も口を開けたり閉じたりを繰り返してる。必死で次の言葉を探そうとしているのが手に取るように分かる。
柾人の父の会社を乗っ取ったと言っていたが、こんなに考えていることが顔に出る高慢な男が、果たして仕事ができるのか疑問だった。
朔弥が見てきた経営者はサーシングの面々だけだが、好意的な表情を浮かべはするがなにを考えているか悟らせない技術を持っている。今だって怒鳴り散らしたいはずなのに、柾人も和紗も表情一つ変えず冷静な口調で相手の反応を見ている。
(なにか、凄く切羽詰まった匂いを感じる……この人は何がしたいんだろう)
柾人を助けられる自分になるため、努めて冷静に相手を観察していった。
「叔父に向かってその言い方は何だ! 恥ずかしくないのか!!」
怒鳴ることで相手を萎縮させようとしているのだろうが、それが悪手だと分からないのだろうか。怒鳴っても相手が自分に屈しないのが気に入らないのか、声がだんだんと大きくなる。
「それほど大声を出さなくても聞こえます。今日お見えになった目的を端的に仰ってはいかがでしょうか」
「そんなことも分からんのか! 娘がお前を気に入ったからそれを許してやるって言ってんだ。こんな馬鹿にくれてやるにはもったいないくらいなんだ! 有り難く思え!!」
「それが目的ではないでしょう。はっきり仰ったらどうです」
「だーかーらっ」
ドンッと男はテーブルを叩いた。上に乗っている紙コップが僅かに浮き上がる。
「会社の経営が危うくなっているから資金繰りにここの株をよこせ。私にはそう聞こえますが」
足を組み替えいつもの淡々とした口調で和紗が言葉を発した。
「本題はそこではないのですか、倉掛康二さん。赤字の補填がとうとう立ちゆかなくなり銀行からの新たな貸し付けも断られている。担保となっている会社と住居が危うい状態で、存在を思い出した甥にすべての責任を押しつけようと調べたら上場企業の常務取締役に収まっているのを発見。これ幸いに娘をあてがうと言って株式を巻き上げて売り払おうという魂胆、ですか。杜撰な計画ですね」
一切の感情を乗せない物言いに、男の顔が赤黒くなった。
「会社のことなど理解しとらん小娘が、分かったようなことを抜かすなっ!」
「そうですか。ここはそんな人間が経営をしている会社です。ご希望には添えないようですので、お引き取りください」
さも自分が代表であるかのような対応をする和紗の出方を覗う。
「なんだ、お前さんが社長なのか。これは申し訳なかった。結構な美人じゃないか」
さっきは年増呼ばわりしていた男は、すぐさま掌を返したように笑顔を浮かべ、だが自分が上位にいる姿勢を崩そうとしない。自分の甥と同じ年代の女に舐められないための虚勢だろうが、随分と下種な物言いになっている。
本当に柾人の親族なのだろうかと訝しんでしまうほどだ。
また朔弥は自分の無力さを思い知る。
学生であること、なにも社会的な武器を持っていないことが、こんなのももどかしいのか。そして、柾人の隣に立つというのがどれだけ険しいかを思い知る。
朔弥の目にだって小物のように映る男に立ち向かう術を持っていないのに、実際に柾人たちが相手にしている経営者たちとどう向き合えばいいのか分からない。
必ずしもこちらに好意を持っている相手ばかりではないのは先のパーティで知った。周囲は敵だらけだと社長である蕗谷にも教わっている。
知識として知っているだけだった自分を目の当たりにして、立ち尽くしてしまう。
その向こうにある、取るべき行動がなにも理解できていない。
(オレ……これで本当に柾人さんを助けられるのか?)
ただがむしゃらに資格の試験勉強と大学の勉強に打ち込んで、本当に入社してから動けるかどうか不安が大きくなる。
開発部にいる社員たちのようにプログラミングの知識もなければ社会経験だって不足している。こんな自分がどうやって経営者の一人である柾人を助けようとしているのか。
漠然としたものが本当は形がないことに気づいた朔弥は愕然とするしかなかった。
その間も話し合いは続いている。
不安で自分もまた握った手の力を強めた。そうしなければ不安に押し流されそうでどうしようもない。
「結婚ですか。それがあなたの持ちうる唯一の武器、ということがよく分かりました。ただし、私にはすでにパートナーがおります。あなたの提案は受け入れられません」
「誰だそれは!」
「この状況でおわかりにならないのでしたら、とんだ節穴ですね」
そこで初めて男が第三者へと目を向け、朔弥も顔を上げた。憎しみを込めた眼差しが真っ直ぐに朔弥を捉えるが、怯まずしっかりと顔を上げた。ギュッと柾人の手が、気持ちを支えてくれるようにしっかりと合わさる。
「そんなチャラチャラした小娘がなんだというんだ!」
小娘と言われ、自分が化粧をしているのを思い出す。
(あっ……女だって思ってるんだ)
なら逆に好都合だ。声を発したら男だと分かってしまうだろうから、口を閉ざしたままそっと柾人に肩を寄せた。男女がするような恋人らしい振る舞いをわざと見せつける。
「結婚という手段は諦めてください。なにより、ご息女はこの内容に賛同なんでしょうか。そのお腹に恋人との子供を宿しているのに」
「なんだと……」
初めて男が女性へと顔を向けた。俯いた彼女の顔は分からない。だが僅かに肩が震えているように見えた。
「それは本当なのか、綾!」
女性は答えないままただ沈黙を貫いたが、それは肯定を意味していると誰もが分かっていた。
「オレの許可も取らずに、ふしだらなことをしたのか、この馬鹿が!」
挙げた手は躊躇うことなく女性の頭に力強く落ちた。
「きゃっ」
悲鳴と共に女性の頭がテーブルに打ち付けられる。
「ここでの暴力はご遠慮ください」
「うるさい! 自分の娘を躾けてなにが悪いんだ!」
『息子を躾けてなにが悪いんだ!』
男の言葉と呼応するように記憶が蘇る。
容赦なく上がる手。それを見て嗤う声。かばいもせず部屋から出て行く足音。それらがフラッシュバックする。
『お前みたいな愚図はオレの子じゃない! オレの息子は勝弥だけで充分だっ』
お決まりの言葉が何度も朔弥の心を抉っていく。血が出てなにも感じなくなるまでずっと、当たり前のように傷つけていく。泣いても助けてくれる人はいない。蹴られて転がった身体が壁にぶつかり、何かが床に落ちればまたそれに怒り蹴られることの繰り返し。
身体を丸めなければ胃液が出るまで吐く羽目になる。いやというほど学習したからいつも身体を丸めて終わるまで耐え続けていた。
その光景すべてが頭の中に蘇り、身体中の血が引くのが分かった。
グワングワンと真っ白になった頭の中に壊れたスピーカーのような音がこだましていく。
男はこちらのやりとりを見る余裕もないまま、先ほどまでは大事に育てたと言っていた自分の娘を殺す勢いで殴り続けている。頭を守るのではなく必死に身体を丸めお腹を庇う姿に、そこに大切なものが宿っていることを教えてくれる。
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