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本編86
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「俺が傍にいたら、絶対にお前を傷つけなかった……」
自傷ですと余計に言い出せなくなったソーマは、罪悪感バリバリでその優しさから目を背けた。
小さい頃からそうだ。少しでもソーマが怪我をすればこうやって傷口に唇を落としてきた。まだ幼かったソーマはそれが二度と怪我をしないためのまじないだと信じていたが、ゲオルクがなにを考えそうしたか、前世の記憶まで蘇った今なら手に取るようにわかる。
あの頃からゲオルクはソーマを慈しんでいたのだ。
傷つくことすらさせたくないと思うほどに、ソーマを大事にしてくれていたのだ。
(そうだよな、じゃなかったら村で一緒にいる間、いつでも押し倒せたはずだ)
いつも一緒に、誰よりも近くにいたゲオルクが、理性でもって接していなかったら、情事の知識を持ち合わせていなかったソーマなど簡単に犯せたことだろう。自分勝手に蹂躙して、適当な言葉で誤魔化せば、疑うことを知らなかった子供の自分は簡単に丸め込まれていただろう。
「僕、ゲオルクに大切にされてたのに……ごめんね」
流されたとはいえ、交わした約束を守らなかったことも、他の人に身を委ねたことも。
少ない言葉でソーマの意図を感じ取り、ゲオルクはそっと唇を塞いできた。
「ん……ぁ」
子供のころから馴染んだ行為に、ソーマも自分からゲオルクの二の腕を掴み舌を伸ばす。男同士でキスしていると前世の記憶が蘇った今、嫌悪感が宿るかと思ったが、柔らかい感触にどんどんのめり込んでいった。
舌を絡ませて得られる心地よさと興奮に、まだ始まったばかりなのにもう分身が形を変え始める。ゲオルクとのキスはやはり心地よかった。ずっとゲオルクと唇を重ねてきたソーマは、馴染んだ肉厚な感触を存分と味わった。
「ぁ……ゲオルク…」
「ソーマ……お前は俺のものだ」
奪いつくすような激しさにすら酔いしれてしまう。零れる吐息から甘い声まですべてを飲みこまれ、ソーマは息を吸うのに必死になってしまう。唾液までもを舐めとられ、本当に自分がゲオルクのものになってしまったような気持になる。吐き出すなにもかもすべて彼のもので、そう思った瞬間、繋がってもいないのに甘い痺れが下腹部で沸き起こる。
なぜこうまで心地いいのだろう。
ずっと一緒だったゲオルクだからだろうか。それとも、自分が竜族で、誰かの愛情を糧にしているからなのだろうか。ソーマにはまだ分からなかった。ただ今はこの心地よさに酔いしれたかった。
乱暴にソーマの肌をまさぐり、もうピンと硬くなり弄って欲しいと主張する胸の飾りを見つけると、固い指でそれを摘まんだ。
「ぃっ……あぁぁ」
「ここを弄られて悦がってたな、ソーマ」
「はっ……ぁぁぁぁ、だめぇっ」
柔らかさのない指の腹が、強くそれをつぶすように力を入れる。それだけなのに、ソーマは触れられてもいない腰をくねらせた。
「どこまであいつに開発されたんだ……ちくしょう」
「ごめっ……ゃぁぁぁぁ!」
元々快楽に弱いと分かっていたゲオルクであっても、ここまで淫らになってしまったソーマに嫉妬は否めないようだ。唇からターゲットを胸の飾りに移し、指で弄ってジンジンとするそれをデロリと舐めた。
自傷ですと余計に言い出せなくなったソーマは、罪悪感バリバリでその優しさから目を背けた。
小さい頃からそうだ。少しでもソーマが怪我をすればこうやって傷口に唇を落としてきた。まだ幼かったソーマはそれが二度と怪我をしないためのまじないだと信じていたが、ゲオルクがなにを考えそうしたか、前世の記憶まで蘇った今なら手に取るようにわかる。
あの頃からゲオルクはソーマを慈しんでいたのだ。
傷つくことすらさせたくないと思うほどに、ソーマを大事にしてくれていたのだ。
(そうだよな、じゃなかったら村で一緒にいる間、いつでも押し倒せたはずだ)
いつも一緒に、誰よりも近くにいたゲオルクが、理性でもって接していなかったら、情事の知識を持ち合わせていなかったソーマなど簡単に犯せたことだろう。自分勝手に蹂躙して、適当な言葉で誤魔化せば、疑うことを知らなかった子供の自分は簡単に丸め込まれていただろう。
「僕、ゲオルクに大切にされてたのに……ごめんね」
流されたとはいえ、交わした約束を守らなかったことも、他の人に身を委ねたことも。
少ない言葉でソーマの意図を感じ取り、ゲオルクはそっと唇を塞いできた。
「ん……ぁ」
子供のころから馴染んだ行為に、ソーマも自分からゲオルクの二の腕を掴み舌を伸ばす。男同士でキスしていると前世の記憶が蘇った今、嫌悪感が宿るかと思ったが、柔らかい感触にどんどんのめり込んでいった。
舌を絡ませて得られる心地よさと興奮に、まだ始まったばかりなのにもう分身が形を変え始める。ゲオルクとのキスはやはり心地よかった。ずっとゲオルクと唇を重ねてきたソーマは、馴染んだ肉厚な感触を存分と味わった。
「ぁ……ゲオルク…」
「ソーマ……お前は俺のものだ」
奪いつくすような激しさにすら酔いしれてしまう。零れる吐息から甘い声まですべてを飲みこまれ、ソーマは息を吸うのに必死になってしまう。唾液までもを舐めとられ、本当に自分がゲオルクのものになってしまったような気持になる。吐き出すなにもかもすべて彼のもので、そう思った瞬間、繋がってもいないのに甘い痺れが下腹部で沸き起こる。
なぜこうまで心地いいのだろう。
ずっと一緒だったゲオルクだからだろうか。それとも、自分が竜族で、誰かの愛情を糧にしているからなのだろうか。ソーマにはまだ分からなかった。ただ今はこの心地よさに酔いしれたかった。
乱暴にソーマの肌をまさぐり、もうピンと硬くなり弄って欲しいと主張する胸の飾りを見つけると、固い指でそれを摘まんだ。
「ぃっ……あぁぁ」
「ここを弄られて悦がってたな、ソーマ」
「はっ……ぁぁぁぁ、だめぇっ」
柔らかさのない指の腹が、強くそれをつぶすように力を入れる。それだけなのに、ソーマは触れられてもいない腰をくねらせた。
「どこまであいつに開発されたんだ……ちくしょう」
「ごめっ……ゃぁぁぁぁ!」
元々快楽に弱いと分かっていたゲオルクであっても、ここまで淫らになってしまったソーマに嫉妬は否めないようだ。唇からターゲットを胸の飾りに移し、指で弄ってジンジンとするそれをデロリと舐めた。
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