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160『バイトのトラブル』
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巡(めぐり)・型落ち魔法少女の通学日記
160『バイトのトラブル』
手がカサカサになる。
一日中、紙に触っているからだ。伝票や商品の包装紙に触れまくりなんで、指先だけじゃなくて手の脂も持っていかれる。特に右手の小指側の側面は伝票のインクなんかも付いて悲惨な状況。
「これつけるといいわよ」
腕カバーの手がオロナイン軟膏の小瓶を進めてくれる。
腕カバーの主はパートの安藤さん。
「あ、ありがとうございます(^_^;)」
ありがたくオロナインをすり込んでいる間に、わたしの三倍くらいの速さで伝票を書いていく。
「さすがですねえ」
「慣れよ慣れ、業界特有の略字とか崩し字があるからねぇ……あなたたちは、普通の字で丁寧を心がけてくれるといい。ちゃんと着くことが大事だから……」
この間にも二枚仕上げてる。大したもんだ。
「時司さんは、宮之森なんだって?」
「あ、はい。郵便の加藤君に頼まれて、一週間だけ」
「いやぁ、助かるわ、女の子みんな辞めちゃったからねぇ」
「アハハ、みたいですねえ……」
あれから四人入って来てなんとか回ってる。こないだまでは八人いたらしい。
『ボケ! どこに目ぇ付けとんじゃ!』
関西弁の怒鳴り声がして、女の子たちの「ヒ」「キャ」って悲鳴が続く。
『一人の不注意が事故に繋がるんじゃ! 気ぃつけさらせ!』
「もうッ」
安藤さんはサッと立ち上がると、サンダルの音を響かせて郵便の方に速足で行った。
『ちょ、浩一!』
『なんや、オバチャン!?』
『ちょっと、こっち……』
柱の陰から覗いて見ると、安藤さんがオッサンをワゴンの陰に連れて行く。
いいかげんに! せやかて! 言ったでしょ! 注意してるだけや! 怒鳴るんじゃない いや、オレは! ほら、怒鳴ってる 怒鳴ってへん! ちょ、もぅちょっとこっち……
なんか安藤さんはオッサンを奥の発送ホームの方まで引っ張って行った。あそこは、二階だけど地方発送のトラックが上がって来るんで、少々の怒鳴り声でも聞こえない。
10円男がショックで顔色の無くなった女の子を休憩所までエスコートしていくのが見えた。あんなに優し気なところは初めて見る。
「また、やっちまったのかぁ」
すぐそばで声がして、振り返ると、フロアでたった一人ネクタイを締めている課長が立っている。
ハァ~(*´Д`)
溜息一つついただけで、そのまま回れ右して事務所に戻って行ってしまう。
女の子は戻ってこなかったけど、五分後には何も無かったように作業が再開される。
「時司さん、ちょっと郵便の方回ってくれる?」
安藤さんがすまなさそうに手を合わせる。
「あ、はい、分かりました」
郵便の方は、事務所から女子事務員の人が来て、もう一人のバイトの子と並んで……というか、オッサンから守るようにして伝票を書いている。この事務員さんも安藤さんみたいに作業が早い。
「グッチはこっち……」
10円男にオイデオイデされて着いた配置はベルトコンベア。
「上の方から商品が流れてくるから、地方発送の奴をハネて、こっちのワゴンに積んで」
「あ、うん、分かった」
納品された商品は三階以上で包装され、市内も地方もゴタマゼで流されてくる。それを目視でチェックして地方発送の商品を回収というか取り込む仕事。
いちいち住所を読んだりはしない。左上に何種類かの記号があって、それを見て分別するんだ。
「取り切れないのは、そのまま流してしまえばいい」
「どうなるの?」
「あとで、一階の担当がワゴンで運んでくる」
「あ、うん、分かった」
「万一、商品が溢れたり、事故が起こった時は、このボタンを押して」
コンベアのガードのところに赤と緑のスイッチが付いている。
「じっと見てると酔うから、商品が途切れたところで視線を外すといいよ。なにか質問は?」
「いまのところ無い」
「じゃ、がんばって」
「うん」
返事をすると、コンベアがグニっと曲がったもう一つのチェックポイントに行ってしまう。どうやら、この郵便発送セクション周辺のあれこれを任されてるっぽい。
こんなのバーコード付けて機械に読ませれば一発なのに……と思ってしまう。人件費は1/10ぐらいになるだろうし、さっきみたいに関西弁がキレることもないだろうし、これで時給330円……ありえん……と思ったら、さっそく目が回ってしまった(^_^;)。
お昼は安藤さんが五階の食堂に連れて行ってくれる。たぶん、課長なんかと相談してフォローにまわってくれてるんだ。
お昼は外に行く人と食堂で済ませる人と半々。学食の半分も無いフロアだけど、値段が安い。ランチなんて100円で学食の五割り増しくらい。ご飯の大盛りはびっくりするくらいで、値段は並と同じ。
「浩一(関西弁のオッサン)、じつはわたしの甥なのよ」
「あ、ああ……」
あの素早い反応、遠慮のない注意の仕方、タダモノではないと思ってたけど、お身内だったんだ。
「あの子、大阪でしくじってね、それでうちを頼ってやってきて、それで……ここに、身分は、一年更新の準社員。なんとか落ち着いて欲しいんだけどねぇ。明るくていい子なんだけど、気が短くって……それに、関西弁というのはきつく聞こえるでしょ」
「あ、ああ……」
安倍晴天との関わったり、万博で大阪に行ったりで、必ずしもきつくはないと思うんだけど、そんな傾向はあるのかもしれない。
「まあ、時司さんは、他の子より慣れてるみたい……あ、ごめん、失礼な言い方しちゃったかな」
「あ、いいえ。そう言われると、ちょっと嬉しいかもです」
まあ、この二年、いろいろあったしね。
「わたしね、宮之森にお茶とお花教えに行ってたのよ」
「ええ!?」
「一時はお琴も教えてたんだけど、高校も予算とか厳しいみたいで、この二年ほどはご無沙汰してるの」
「ああ、そうだったんだ」
茶華道部の根城の作法室はMITAKAでも使うんで、少しは知ってるけど、お師匠さんが来てのお稽古は話だけで見たことがない。
「今は年に二度ほどお免状持ってる若い人に行ってもらってる。まあ、学校の部活じゃ上手になってもお免状は出せないからね」
「安藤さんて、お師匠さんだったんですね」
「うん。でも、家でお弟子とってやるところまではしないし」
まあ、いろいろ事情はあるんだろうけど、知り合って三日目のバイトが踏み込んでいい話でもないだろう。
ランチのエビフライを尻尾の先まで食べて、安藤さんは先に行ってしまう。
ポリポリ
わたしも尻尾の先をかじっていると10円男。
「さっきは、ありがとな」
「え、あ、うん」
こいつも一人前に気を使ってくれる。まあ、自分が無理を言って引きずり込んだんだから当然か。
「コーラでも奢るよ」
というんで、隅の自販機に連れて行ってくれる。
「え、ええと……」
知ってる自販機と違う。小さな縦型の窓が付いていて、ビンのコーラが少し斜めになってギッシリ詰まってる。
ドン ゴロン
すごい音がして取り出し口に、そのまんまのビンコーラが落ちてくる。
プルトップとか付いてないから、どうしていいか分からん。
「あ、ここが栓抜きだから」
縦型窓の横に楕円形の窪みがあって、そこにビンの王冠を噛ませる。
ガキ!
けっこうな音がして、10円男の王冠は無事に外れる。
カキ コキ クキ
三回失敗して、四回目で成功。
いつもの10円男なら「ブキッチョめ」とか言うんだろうけど、今日は穏やかに見ている。
少しは成長したかと、二人でグビグビコーラをあおった。
☆彡 主な登場人物
時司 巡(ときつかさ めぐり) 高校2年生 友だちにはグッチと呼ばれる
時司 応(こたえ) 巡の祖母 定年退職後の再任用も終わった魔法少女 時々姉の選(すぐり)になる
滝川 志忠屋のマスター
ペコさん 志忠屋のバイト
猫又たち アイ(MS銀行) マイ(つくも屋) ミー(寿書房)
宮田 博子(ロコ) 2年3組 クラスメート
辻本 たみ子 2年3組 副委員長
高峰 秀夫 2年3組 委員長
吉本 佳奈子 2年3組 保健委員 バレー部
横田 真知子 2年3組 リベラル系女子
加藤 高明(10円男) 留年してる同級生
安倍晴天 陰陽師、安倍晴明の50代目
藤田 勲 2年学年主任
先生たち 花園先生:3組担任 グラマー:妹尾 現国:杉野 若杉:生指部長 体育:伊藤 水泳:宇賀 音楽:峰岸 世界史:吉村先生 教頭先生 倉田(生徒会顧問) 藤野先生(大浜高校)
須之内直美 証明写真を撮ってもらった写真館のおねえさん。
御神楽采女 結婚式場の巫女 正体は須世理姫 キタマの面倒を見ている
早乙女のお婆ちゃん 三軒隣りのお婆ちゃん
時司 徒 (いたる) お祖母ちゃんの妹
妖・魔物 アキラ
その他の生徒たち 滝沢(4組) 栗原(4組) 牧内千秋(演劇部 8組) 明智玉子(生徒会長)
安藤さん 伊勢半のバイトでいっしょになったおばさん、お茶の先生
灯台守の夫婦 平賀勲 平賀恵 二人とも直美の友人
160『バイトのトラブル』
手がカサカサになる。
一日中、紙に触っているからだ。伝票や商品の包装紙に触れまくりなんで、指先だけじゃなくて手の脂も持っていかれる。特に右手の小指側の側面は伝票のインクなんかも付いて悲惨な状況。
「これつけるといいわよ」
腕カバーの手がオロナイン軟膏の小瓶を進めてくれる。
腕カバーの主はパートの安藤さん。
「あ、ありがとうございます(^_^;)」
ありがたくオロナインをすり込んでいる間に、わたしの三倍くらいの速さで伝票を書いていく。
「さすがですねえ」
「慣れよ慣れ、業界特有の略字とか崩し字があるからねぇ……あなたたちは、普通の字で丁寧を心がけてくれるといい。ちゃんと着くことが大事だから……」
この間にも二枚仕上げてる。大したもんだ。
「時司さんは、宮之森なんだって?」
「あ、はい。郵便の加藤君に頼まれて、一週間だけ」
「いやぁ、助かるわ、女の子みんな辞めちゃったからねぇ」
「アハハ、みたいですねえ……」
あれから四人入って来てなんとか回ってる。こないだまでは八人いたらしい。
『ボケ! どこに目ぇ付けとんじゃ!』
関西弁の怒鳴り声がして、女の子たちの「ヒ」「キャ」って悲鳴が続く。
『一人の不注意が事故に繋がるんじゃ! 気ぃつけさらせ!』
「もうッ」
安藤さんはサッと立ち上がると、サンダルの音を響かせて郵便の方に速足で行った。
『ちょ、浩一!』
『なんや、オバチャン!?』
『ちょっと、こっち……』
柱の陰から覗いて見ると、安藤さんがオッサンをワゴンの陰に連れて行く。
いいかげんに! せやかて! 言ったでしょ! 注意してるだけや! 怒鳴るんじゃない いや、オレは! ほら、怒鳴ってる 怒鳴ってへん! ちょ、もぅちょっとこっち……
なんか安藤さんはオッサンを奥の発送ホームの方まで引っ張って行った。あそこは、二階だけど地方発送のトラックが上がって来るんで、少々の怒鳴り声でも聞こえない。
10円男がショックで顔色の無くなった女の子を休憩所までエスコートしていくのが見えた。あんなに優し気なところは初めて見る。
「また、やっちまったのかぁ」
すぐそばで声がして、振り返ると、フロアでたった一人ネクタイを締めている課長が立っている。
ハァ~(*´Д`)
溜息一つついただけで、そのまま回れ右して事務所に戻って行ってしまう。
女の子は戻ってこなかったけど、五分後には何も無かったように作業が再開される。
「時司さん、ちょっと郵便の方回ってくれる?」
安藤さんがすまなさそうに手を合わせる。
「あ、はい、分かりました」
郵便の方は、事務所から女子事務員の人が来て、もう一人のバイトの子と並んで……というか、オッサンから守るようにして伝票を書いている。この事務員さんも安藤さんみたいに作業が早い。
「グッチはこっち……」
10円男にオイデオイデされて着いた配置はベルトコンベア。
「上の方から商品が流れてくるから、地方発送の奴をハネて、こっちのワゴンに積んで」
「あ、うん、分かった」
納品された商品は三階以上で包装され、市内も地方もゴタマゼで流されてくる。それを目視でチェックして地方発送の商品を回収というか取り込む仕事。
いちいち住所を読んだりはしない。左上に何種類かの記号があって、それを見て分別するんだ。
「取り切れないのは、そのまま流してしまえばいい」
「どうなるの?」
「あとで、一階の担当がワゴンで運んでくる」
「あ、うん、分かった」
「万一、商品が溢れたり、事故が起こった時は、このボタンを押して」
コンベアのガードのところに赤と緑のスイッチが付いている。
「じっと見てると酔うから、商品が途切れたところで視線を外すといいよ。なにか質問は?」
「いまのところ無い」
「じゃ、がんばって」
「うん」
返事をすると、コンベアがグニっと曲がったもう一つのチェックポイントに行ってしまう。どうやら、この郵便発送セクション周辺のあれこれを任されてるっぽい。
こんなのバーコード付けて機械に読ませれば一発なのに……と思ってしまう。人件費は1/10ぐらいになるだろうし、さっきみたいに関西弁がキレることもないだろうし、これで時給330円……ありえん……と思ったら、さっそく目が回ってしまった(^_^;)。
お昼は安藤さんが五階の食堂に連れて行ってくれる。たぶん、課長なんかと相談してフォローにまわってくれてるんだ。
お昼は外に行く人と食堂で済ませる人と半々。学食の半分も無いフロアだけど、値段が安い。ランチなんて100円で学食の五割り増しくらい。ご飯の大盛りはびっくりするくらいで、値段は並と同じ。
「浩一(関西弁のオッサン)、じつはわたしの甥なのよ」
「あ、ああ……」
あの素早い反応、遠慮のない注意の仕方、タダモノではないと思ってたけど、お身内だったんだ。
「あの子、大阪でしくじってね、それでうちを頼ってやってきて、それで……ここに、身分は、一年更新の準社員。なんとか落ち着いて欲しいんだけどねぇ。明るくていい子なんだけど、気が短くって……それに、関西弁というのはきつく聞こえるでしょ」
「あ、ああ……」
安倍晴天との関わったり、万博で大阪に行ったりで、必ずしもきつくはないと思うんだけど、そんな傾向はあるのかもしれない。
「まあ、時司さんは、他の子より慣れてるみたい……あ、ごめん、失礼な言い方しちゃったかな」
「あ、いいえ。そう言われると、ちょっと嬉しいかもです」
まあ、この二年、いろいろあったしね。
「わたしね、宮之森にお茶とお花教えに行ってたのよ」
「ええ!?」
「一時はお琴も教えてたんだけど、高校も予算とか厳しいみたいで、この二年ほどはご無沙汰してるの」
「ああ、そうだったんだ」
茶華道部の根城の作法室はMITAKAでも使うんで、少しは知ってるけど、お師匠さんが来てのお稽古は話だけで見たことがない。
「今は年に二度ほどお免状持ってる若い人に行ってもらってる。まあ、学校の部活じゃ上手になってもお免状は出せないからね」
「安藤さんて、お師匠さんだったんですね」
「うん。でも、家でお弟子とってやるところまではしないし」
まあ、いろいろ事情はあるんだろうけど、知り合って三日目のバイトが踏み込んでいい話でもないだろう。
ランチのエビフライを尻尾の先まで食べて、安藤さんは先に行ってしまう。
ポリポリ
わたしも尻尾の先をかじっていると10円男。
「さっきは、ありがとな」
「え、あ、うん」
こいつも一人前に気を使ってくれる。まあ、自分が無理を言って引きずり込んだんだから当然か。
「コーラでも奢るよ」
というんで、隅の自販機に連れて行ってくれる。
「え、ええと……」
知ってる自販機と違う。小さな縦型の窓が付いていて、ビンのコーラが少し斜めになってギッシリ詰まってる。
ドン ゴロン
すごい音がして取り出し口に、そのまんまのビンコーラが落ちてくる。
プルトップとか付いてないから、どうしていいか分からん。
「あ、ここが栓抜きだから」
縦型窓の横に楕円形の窪みがあって、そこにビンの王冠を噛ませる。
ガキ!
けっこうな音がして、10円男の王冠は無事に外れる。
カキ コキ クキ
三回失敗して、四回目で成功。
いつもの10円男なら「ブキッチョめ」とか言うんだろうけど、今日は穏やかに見ている。
少しは成長したかと、二人でグビグビコーラをあおった。
☆彡 主な登場人物
時司 巡(ときつかさ めぐり) 高校2年生 友だちにはグッチと呼ばれる
時司 応(こたえ) 巡の祖母 定年退職後の再任用も終わった魔法少女 時々姉の選(すぐり)になる
滝川 志忠屋のマスター
ペコさん 志忠屋のバイト
猫又たち アイ(MS銀行) マイ(つくも屋) ミー(寿書房)
宮田 博子(ロコ) 2年3組 クラスメート
辻本 たみ子 2年3組 副委員長
高峰 秀夫 2年3組 委員長
吉本 佳奈子 2年3組 保健委員 バレー部
横田 真知子 2年3組 リベラル系女子
加藤 高明(10円男) 留年してる同級生
安倍晴天 陰陽師、安倍晴明の50代目
藤田 勲 2年学年主任
先生たち 花園先生:3組担任 グラマー:妹尾 現国:杉野 若杉:生指部長 体育:伊藤 水泳:宇賀 音楽:峰岸 世界史:吉村先生 教頭先生 倉田(生徒会顧問) 藤野先生(大浜高校)
須之内直美 証明写真を撮ってもらった写真館のおねえさん。
御神楽采女 結婚式場の巫女 正体は須世理姫 キタマの面倒を見ている
早乙女のお婆ちゃん 三軒隣りのお婆ちゃん
時司 徒 (いたる) お祖母ちゃんの妹
妖・魔物 アキラ
その他の生徒たち 滝沢(4組) 栗原(4組) 牧内千秋(演劇部 8組) 明智玉子(生徒会長)
安藤さん 伊勢半のバイトでいっしょになったおばさん、お茶の先生
灯台守の夫婦 平賀勲 平賀恵 二人とも直美の友人
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