34 / 68
34『青春の夕陽丘』
しおりを挟む
妹が憎たらしいのには訳がある
34『青春の夕陽丘』
加藤先輩! 話あるって! 放送室!
ちぎったのを投げつけるように言うと、真希ちゃんは、さっさと行ってしまった。
「なんやろ……?」
ドラムの謙三が、真希ちゃんの残像に声をかけるように呟いた。
うちのケイオンは規模も大きく、技量も三年の選抜メンバーなどは、スニーカーエイジなどでもトップクラスなんだけど、それ以外は、マッタリしたもので、軽音楽部というよりは、ケイオン。
楽器を通じて結びついている友だち集団に過ぎず、そういう緩い結びつきのバンドの連合体みたいなのが実態で、口の悪い先生は「国連みたいやなあ」という。
加藤先輩と言えど、日頃の他のバンドを呼び出したり、指導したりということは、ほとんど無い。
狭い放送室のスタジオは、先輩達と楽器で一杯。俺たち四人が入るとギュ-ギューだ。
「ごめん、こんなクソ狭いとこに呼び出して」
加藤先輩が言うと、他のメンバーが楽器をスタジオの隅に寄せて、スペースを作ってくれた。
「あのう、なんでしょうか?」
一応リーダーの祐介が声を出した。
「メンバーの編成替えやりたいねん」
唐突だった。
メンバーの編成は自然発生的に出来たものを優先し、先輩達が口を出すのは、編成が上手くいかなかった時に調停役をやるときぐらいで、今年の編成は、どのグル-プも出来上がっていた。
「太一、あんた、うちのギターに入ってくれる?」
「え、ギターは田原さんが……」
「ギター二枚にしよ思て。ボーカルがウチとサッチャンやんか。自分で言うのもなんやけど、この二人のボーカル支えるのには、田原クン一枚では弱い」
「でも、ギターなら、他に上手い奴は一杯いますよ」
「そやけど、サッチャンの兄ちゃんは太一一人や。サッチャンは演劇部と兼部や。練習は、演劇部の休みの日と、向こうの稽古が終わった五時半からや。どうしてもツメがが甘なる。そこで太一やったら兄妹やさかいに、呼吸も合わせやすいし、家で調整もできるやんか」
「はあ……」
「そっちのギターは真希ちゃんに入ってもらう」
真希ちゃんが、さっさと行ってしまったのは、このことを知っていたからだろう。俺たちは決定事項の追認を迫られているだけだ。
――こんなの横暴だ――
メンバーみんなが、そういう気持ちになったが、誰も口には出さなかった。
加藤先輩たちに逆らって、この学校ではケイオンはやっていけない。
それに、今年のスニーカーエイジを考えると、加藤先輩と幸子がボーカルをやるのはベストだし、そのメンバーに俺が入るのも妥当だろう……一般論では。
幸子は義体で、普段人前で見せている個性はプログラムされたそれで、けしてオリジナルではない。ただ、そういう刺激が、幸子の中に僅かに残ったオリジナルな個性を、ゆっくり育てていることも確かだ。今度いっしょのメンバーになることが、どのくらい幸子にプラスになるか分からないが、俺は四捨五入して前向きに捉えようとした。
その日は、練習そっちのけで、みんなで保津川下りに遊びにいく話ばかりした。
むろん新メンバーの真希ちゃんも含めて。俺たちは何より争うことを恐れる。だから、必死で、たった今言い渡された理不尽を、触れないということで乗り越えようとした。
「太一、ちょっと付き合わへん?」
保津川下りの話を過ぎるほど明るくしたあと、俺たちは早めに帰ることにした。で、優奈がいきなり切り出してきた。
「え、ああ、いいけど」
「太一に見せたいもんがあるねん」
そして、二十分後、ボクと優奈は四天王寺の山門前に来ていた。
「ここから見える夕陽は日本一やねん」
「え、ほんと?」
「昔はね……せやから、このへんのこと夕陽丘て言うねん。ナントカガ丘いう地名では、ここが一番古い。大昔は、ここまで海岸線で、海に落ちる夕陽が見事やねんで」
太陽はビル群の間に落ちようとしていた。正直、東京で観る夕陽と代わり映えはしなかった。
「想像してみて、ここは波打ち際。見渡す限りの海の向こうにシルエットになった淡路島、六甲の山並み、その間をゆっくりと落ちていく夕陽……」
優奈は目をつぶりながら話していた。優奈の目には古代の夕陽が見えているんだろうか。
一瞬微妙な加減で、夕陽がまともに優奈の横顔を照らした。優奈の横顔が鳥肌が立つほど美しく見えた。
こんな優奈を見るのは初めてだ……。
その微妙な一瞬が終わると同時に優奈は目を開けた。
「いま、ウチのこと見とれてたやろ」
「え……うん」
「アホ。こういうとこはボケなあかんねん。シビアになってどないすんねん」
「だって、優奈が……」
潤んだ優奈の目に、あとの言葉が続かなかった。
「バンド解散するときに、一回だけ太一に見せたかってん」
「夕陽をか?」
「うん。そんで、おしまい。明日は、また新しい朝日が昇る。そう言いたかってん」
そして、優奈は目の前の道が「逢坂」という名前で「大阪」の語源になったことや、ここから北に向かって並んでいる天王寺七坂のことを説明してくれた。
ずいぶん博識だと思ったら、お父さんが社会科の先生であることを教えてくれた。一年間同じバンドにいながら、俺は優奈のことはほとんど知らなかったんだと思い知った。
気づくと、優奈は『カントリーロード』を口ずさんでいた。
……カントリー・ロード 明日は いつもの僕さ 帰りたい 帰れない さよなら カントリー・ロード♪
「うまいな」
「当たり前、ボーカルやでウチは……あ、行きすぎてしもた」
オレたちは逢坂を下って、松屋町通りを北上していた。
「ま、ええわ。この先が源聖寺坂や。ええ坂やで」
確かにいい坂道だった。道幅は狭いけど石畳で和風の壁に囲まれ、途中緩くZの形に道が曲がっている。
坂を登り切って振り返ると、太陽はとっくに西の空に没し、残照が西にたなびく雲をファンタジックに染め上げていた。
「ほんと、きれいだなあ……来た甲斐あったよ」
「優奈のとっておきでした。ほな地下鉄乗ろか……」
そうやって、振り返ると……その手のホテルが建っていた。
「あ……」
「惜しいなあ、制服着てなかったら入れたのにね……」
「ゆ、優奈!」
「アハハ、赤こなった。太一のエッチ!」
優奈は、大阪の女の子らしく、俺をイジリながら、コロコロ笑って地下鉄の駅にリ-ドした。
大争乱が始まる前の、オレたちのささやかな青春の最初の一コマだった……。
34『青春の夕陽丘』
加藤先輩! 話あるって! 放送室!
ちぎったのを投げつけるように言うと、真希ちゃんは、さっさと行ってしまった。
「なんやろ……?」
ドラムの謙三が、真希ちゃんの残像に声をかけるように呟いた。
うちのケイオンは規模も大きく、技量も三年の選抜メンバーなどは、スニーカーエイジなどでもトップクラスなんだけど、それ以外は、マッタリしたもので、軽音楽部というよりは、ケイオン。
楽器を通じて結びついている友だち集団に過ぎず、そういう緩い結びつきのバンドの連合体みたいなのが実態で、口の悪い先生は「国連みたいやなあ」という。
加藤先輩と言えど、日頃の他のバンドを呼び出したり、指導したりということは、ほとんど無い。
狭い放送室のスタジオは、先輩達と楽器で一杯。俺たち四人が入るとギュ-ギューだ。
「ごめん、こんなクソ狭いとこに呼び出して」
加藤先輩が言うと、他のメンバーが楽器をスタジオの隅に寄せて、スペースを作ってくれた。
「あのう、なんでしょうか?」
一応リーダーの祐介が声を出した。
「メンバーの編成替えやりたいねん」
唐突だった。
メンバーの編成は自然発生的に出来たものを優先し、先輩達が口を出すのは、編成が上手くいかなかった時に調停役をやるときぐらいで、今年の編成は、どのグル-プも出来上がっていた。
「太一、あんた、うちのギターに入ってくれる?」
「え、ギターは田原さんが……」
「ギター二枚にしよ思て。ボーカルがウチとサッチャンやんか。自分で言うのもなんやけど、この二人のボーカル支えるのには、田原クン一枚では弱い」
「でも、ギターなら、他に上手い奴は一杯いますよ」
「そやけど、サッチャンの兄ちゃんは太一一人や。サッチャンは演劇部と兼部や。練習は、演劇部の休みの日と、向こうの稽古が終わった五時半からや。どうしてもツメがが甘なる。そこで太一やったら兄妹やさかいに、呼吸も合わせやすいし、家で調整もできるやんか」
「はあ……」
「そっちのギターは真希ちゃんに入ってもらう」
真希ちゃんが、さっさと行ってしまったのは、このことを知っていたからだろう。俺たちは決定事項の追認を迫られているだけだ。
――こんなの横暴だ――
メンバーみんなが、そういう気持ちになったが、誰も口には出さなかった。
加藤先輩たちに逆らって、この学校ではケイオンはやっていけない。
それに、今年のスニーカーエイジを考えると、加藤先輩と幸子がボーカルをやるのはベストだし、そのメンバーに俺が入るのも妥当だろう……一般論では。
幸子は義体で、普段人前で見せている個性はプログラムされたそれで、けしてオリジナルではない。ただ、そういう刺激が、幸子の中に僅かに残ったオリジナルな個性を、ゆっくり育てていることも確かだ。今度いっしょのメンバーになることが、どのくらい幸子にプラスになるか分からないが、俺は四捨五入して前向きに捉えようとした。
その日は、練習そっちのけで、みんなで保津川下りに遊びにいく話ばかりした。
むろん新メンバーの真希ちゃんも含めて。俺たちは何より争うことを恐れる。だから、必死で、たった今言い渡された理不尽を、触れないということで乗り越えようとした。
「太一、ちょっと付き合わへん?」
保津川下りの話を過ぎるほど明るくしたあと、俺たちは早めに帰ることにした。で、優奈がいきなり切り出してきた。
「え、ああ、いいけど」
「太一に見せたいもんがあるねん」
そして、二十分後、ボクと優奈は四天王寺の山門前に来ていた。
「ここから見える夕陽は日本一やねん」
「え、ほんと?」
「昔はね……せやから、このへんのこと夕陽丘て言うねん。ナントカガ丘いう地名では、ここが一番古い。大昔は、ここまで海岸線で、海に落ちる夕陽が見事やねんで」
太陽はビル群の間に落ちようとしていた。正直、東京で観る夕陽と代わり映えはしなかった。
「想像してみて、ここは波打ち際。見渡す限りの海の向こうにシルエットになった淡路島、六甲の山並み、その間をゆっくりと落ちていく夕陽……」
優奈は目をつぶりながら話していた。優奈の目には古代の夕陽が見えているんだろうか。
一瞬微妙な加減で、夕陽がまともに優奈の横顔を照らした。優奈の横顔が鳥肌が立つほど美しく見えた。
こんな優奈を見るのは初めてだ……。
その微妙な一瞬が終わると同時に優奈は目を開けた。
「いま、ウチのこと見とれてたやろ」
「え……うん」
「アホ。こういうとこはボケなあかんねん。シビアになってどないすんねん」
「だって、優奈が……」
潤んだ優奈の目に、あとの言葉が続かなかった。
「バンド解散するときに、一回だけ太一に見せたかってん」
「夕陽をか?」
「うん。そんで、おしまい。明日は、また新しい朝日が昇る。そう言いたかってん」
そして、優奈は目の前の道が「逢坂」という名前で「大阪」の語源になったことや、ここから北に向かって並んでいる天王寺七坂のことを説明してくれた。
ずいぶん博識だと思ったら、お父さんが社会科の先生であることを教えてくれた。一年間同じバンドにいながら、俺は優奈のことはほとんど知らなかったんだと思い知った。
気づくと、優奈は『カントリーロード』を口ずさんでいた。
……カントリー・ロード 明日は いつもの僕さ 帰りたい 帰れない さよなら カントリー・ロード♪
「うまいな」
「当たり前、ボーカルやでウチは……あ、行きすぎてしもた」
オレたちは逢坂を下って、松屋町通りを北上していた。
「ま、ええわ。この先が源聖寺坂や。ええ坂やで」
確かにいい坂道だった。道幅は狭いけど石畳で和風の壁に囲まれ、途中緩くZの形に道が曲がっている。
坂を登り切って振り返ると、太陽はとっくに西の空に没し、残照が西にたなびく雲をファンタジックに染め上げていた。
「ほんと、きれいだなあ……来た甲斐あったよ」
「優奈のとっておきでした。ほな地下鉄乗ろか……」
そうやって、振り返ると……その手のホテルが建っていた。
「あ……」
「惜しいなあ、制服着てなかったら入れたのにね……」
「ゆ、優奈!」
「アハハ、赤こなった。太一のエッチ!」
優奈は、大阪の女の子らしく、俺をイジリながら、コロコロ笑って地下鉄の駅にリ-ドした。
大争乱が始まる前の、オレたちのささやかな青春の最初の一コマだった……。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
スーパースター
原口源太郎
恋愛
高校時代の友人の神谷が百メートルと二百メートル走の日本記録を出し、オリンピック代表選考の大会でも優勝を飾って代表に決まる。俺は心のどこかに嫉妬する思いを抱えながらも、大舞台で疾走する神谷を応援する。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
不審者が俺の姉を自称してきたと思ったら絶賛売れ出し中のアイドルらしい
春野 安芸
青春
【雨の日に出会った金髪アイドルとの、ノンストレスラブコメディ――――】
主人公――――慎也は無事高校にも入学することができ可もなく不可もなくな日常を送っていた。
取り立てて悪いこともなく良いこともないそんな当たり障りのない人生を―――――
しかしとある台風の日、豪雨から逃れるために雨宿りした地で歯車は動き出す。
そこに居たのは存在を悟られないようにコートやサングラスで身を隠した不審者……もとい小さな少女だった。
不審者は浮浪者に進化する所を慎也の手によって、出会って早々自宅デートすることに!?
そんな不審者ムーブしていた彼女もそれは仮の姿……彼女の本当の姿は現在大ブレイク中の3人組アイドル、『ストロベリーリキッド』のメンバーだった!!
そんな彼女から何故か弟認定されたり、他のメンバーに言い寄られたり――――慎也とアイドルを中心とした甘々・イチャイチャ・ノンストレス・ラブコメディ!!
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
嵐は突然やってくる
白うさぎ
ライト文芸
母子家庭で生きてきた白山 廉(しろやま れん)。旧姓:笹原 廉(ささはら)。
かわいい妹の百々(もも)と協力して母を助けながら生きてきたが、ある日突然母親に再婚を告げられる。
そこからはじまる新たな生活に、、、
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる