93 / 109
93〔人生出来たとこ勝負でゆず餅〕
しおりを挟む
明神男坂のぼりたい
93〔人生出来たとこ勝負でゆず餅〕
「人生って、出来たとこ勝負だと思うんです!」
なんともヘタクソに大見栄を切ったのは、夕べ。
AKRのレッスンが終わって、なんと夜中の10時に美枝の家のリビングで中尾一家を前に大演説をぶった!
「それ、出たとこ勝負じゃないの?」
元凶の兄貴が鼻先で言いう。
「いいえ『出来たとこ』です。お腹の中の赤ちゃんが、まさにそうです!」
「そうか、言葉のあやで、来ようってか」
「美枝に赤ちゃんが出来て、二人で夫婦になる。この大前提は了解してもらえますね?」
「ああ、だから、こんな夜中にみんなに集まってもらってる」
お父さんが鷹揚なんか嫌味なんか分からん言い方をする。
「それを了解してもらえたら、結論は一つです。美枝を東京に置いて、全うさせるのが正しいんです」
「だけど、美枝は、こう見えてプレッシャーには弱い子なんだ。学校や世間で噂になったら耐えられないよ」
ムカついた。
耐えられんような現状にしたんはあんただろ!
それに、いかにも秘密がバレるのはあたしたちからだろうという上から目線!
「あたしたちがバラさなくても、見学ばっかりの体育とか、体つきの変化なんかで必ず分かってしまいます。確かに、アメリカに行けば一時秘密は隠せます。だけど、お兄さん……ダンナさんには分からないでしょうけど、それは逃げたことと同じです」
「逃げて悪いのかい? 母親の心理はお腹の中の子供にも影響するんだ。プレッシャーの少ない環境で、出産させてやりたいと思うのが配偶者のつとめだろう?」
どの口が言うとんねん! アメリカ行きの費用持つのはあんたの親だろが!
「逃げたという負い目は一生残ります。それこそ、赤ちゃんに悪い影響……場合によっては、流産、切迫早産の危険もあります」
「そんなことは……」
「あります。これ、厚労省の資料です。『高校生などの若年出産のリスク』という統計資料です。社会的な体面などを考えて妊婦の環境を変えた場合の問題点に、逃避的対応をとった場合の影響に出てます」
お母さんが、興味を示してスマホの画面を見た。美枝自身は俯いたまんま。
美枝はもともとは内弁慶な子だ。親しい仲間や地域の中でこそ大きな顔して『進んだ女子高生』ぶってるけど、アメリカみたいに、まるで違う環境に入ってしまったら青菜に塩になるに決まってる。
「無事に出産できたとしても、美枝には逃げ癖がつくと思うんです。なにか困ったことがあったら、親が助けてくれる。逃がしてくれる。その方が本人のためにも生まれてくる子にも、長い目で見ると悪い影響が出ます」
「しかしねえ、鈴木さん」
お母さんが口を開く。
「無事に出産することが大事だと思うの。万一の事があって、生まれてくる子供や母体に影響が出て……場合に寄っちゃ流産したり、子どもに障害が残ることもあるのよ。そういうリスクを小さくしてやることも親の務めだと思うの」
親の務め……もうちょっと前に発揮しておくべきだよ。
「美枝を出産するときも、ちょっと大変だったのよ」
「え、美枝の時もですか?」
ニュアンスで母体の事では無くて、出産する環境の事だと思った。
「え、まあ……」
言葉を濁すくらいなら言わないでほしい。
「でも、お母さん、美枝は無事に育ってきたじゃありませんか!」
理屈じゃない、無事健康に育って出産までしようって美枝そのものをタテにする。
ひょっとして、美枝の体や生まれてくる赤ちゃんの事とではなく、世間の聞こえを意識?
でも、それを言ったら、きっとご破算になってしまう。
最後の最後は美枝自身の気持ちなんだけど、大事なとこで俯いたまんま。
それから、一時間近くも議論した。
「もう時間も遅い。日を改めて話そうじゃないか」
「無理言いますけど、結論出しましょう。延ばしたら美枝が苦しむだけです」
「もともとね、こんな平日の夜中に話そうってのが無茶なんだよ。土曜でも日曜日でも……」
「土曜は都合がつかない。そうおっしゃったのはお父さんです。日曜はお兄……ダンナさんが都合が悪いって、伺いました」
「じゃあ、一週間延ばせばよかったじゃん」
「その一週間、美枝は苦しいままなんですよ!」
「でも、こう言うとなんだけど、今日は私は昼からスケジュールが空いていた。こんな時間に設定したのは、鈴木さん、あんたの都合……責めるような言い方で申し訳ないけど。あんたが、そこまで言うんだったら……なあ」
「すみません、それはあたしの都合で……」
雪隠づめの沈黙になってしまった。
ヤバイ……。
「明日香は、AKRのレッスンがあるんだよ……」
美枝が呟くように言う、せめてもの義理立てなんだろうけど、もっと自分のこと言えよなあ。
「AKRって、あのAKR47のことかい?」
「は、はい。なりたての研究生ですけど……」
「「「え!?」」」
「すごいよ、あれ2800人受けて20人ほどしか受からなかったんだろ!?」
意外なとこで、美枝の家族が感動した。
「さぞかし、ダンスやらボイトレとか、普段から習っていたんだろう!?」
「いいえ、進路選択の一つで体験入学みたいなつもりで受けたら通ったんです。で……出来たとこ勝負でやってます」
あたしが、その時、初めて見せてしまった弱み……だけど、これが功を奏した。
「AKRに合格するような子なら、こちらも真剣に耳を傾けなきゃ!」
え、今までは真剣じゃなかったの?
で、美枝のアメリカ行きは沙汰やみになった。
お疲れさん
美枝の家を出て二十分、クタクタになって家に入ろうと思ったら、男坂の上の方から声がする。
……さつき?
団子屋のお仕着せのままで、オイデオイデする。
話があるんなら、そっちから来いよ……思いながら石段を上がる。
すると、さつきもゆっくりと下りてきて、真ん中の踊り場のところで、揃って腰を下ろす。
「うちで話すんっじゃダメだったの?」
「いや、ちょっと、ここで話したい気分でな。今の今まで仕込みの手伝いしてたしな」
そういえば、さつきから柑橘系のいい匂いがする。
「こんどゆず餅を出すんでな。また食べに来い」
「うん」
「よくやったよ明日香」
「うん、でも、AKRで納得されてもね……」
「けっきょく、親の意地なんだよ。明日香の言うことも美枝の事も分かってるんだけどな、言い出した手前引っ込みつかなかっただけさ」
「そうなの?」
「そうさ、まあ、明日香の熱意に『こういう友だちがいるなら』って、賭けてみようって気になったこともあると思う」
「う、うん……」
「自分たちの都合で再婚した夫婦だから、子どもに負い目がある。それが、ああいう気づかいになった」
「そうなの?」
「ああ、そうだ、人間には、そういうところがある。親も兄貴も問題ありだけどな、美枝が受け入れて愛情を感じてるんだ、明日香には分からない美点もあるんだ」
「うん、それは分かってる」
「だったらいい」
「うん」
「とにかく、よくやったぞ、明日香は」
「……あのさ」
「なんだ?」
「なんで、今夜は優しいの? いつもは、もっとツッケンドンじゃん」
「ああ……たまたまだ」
さつきが目をそらすと、柑橘系の匂いが強くなってきた。
水天宮さまよ
びっくりして振り仰ぐと、二段ほど後ろに出雲阿国が同じお仕着せで立っている。
「水天宮……ああ、こないだ行った?」
「うん、お団子食べにいらっしゃって『みんな良い子たちですね』って仰ってたわよ」
「……水天宮さまって?」
お参りには行ったけど、御祭神とかは確認しそこねた。
「ハハハ、『何ごとのおわしますかは知らねども』というやつだな」
「え?」
「水天宮の御祭神は建礼門院さまよ」
「建礼門院……」
「子どもを産んで育てることに、人一倍の想いのあるお方。その水天宮様に来られちゃねえ、さつきさん」
「いや、そういうわけじゃ……」
「ちょうど、ゆず餅あがったから……試供品よ、どうぞ」
「あ、ありがとう」
竹の皮で包んだゆず餅を受け取ったところで意識が飛んだ。
気が付くと、着替えもしないで自分のベッドで寝ていた。
いつもより十分早く目覚めた部屋は、ゆずの香りに満ちていた。
93〔人生出来たとこ勝負でゆず餅〕
「人生って、出来たとこ勝負だと思うんです!」
なんともヘタクソに大見栄を切ったのは、夕べ。
AKRのレッスンが終わって、なんと夜中の10時に美枝の家のリビングで中尾一家を前に大演説をぶった!
「それ、出たとこ勝負じゃないの?」
元凶の兄貴が鼻先で言いう。
「いいえ『出来たとこ』です。お腹の中の赤ちゃんが、まさにそうです!」
「そうか、言葉のあやで、来ようってか」
「美枝に赤ちゃんが出来て、二人で夫婦になる。この大前提は了解してもらえますね?」
「ああ、だから、こんな夜中にみんなに集まってもらってる」
お父さんが鷹揚なんか嫌味なんか分からん言い方をする。
「それを了解してもらえたら、結論は一つです。美枝を東京に置いて、全うさせるのが正しいんです」
「だけど、美枝は、こう見えてプレッシャーには弱い子なんだ。学校や世間で噂になったら耐えられないよ」
ムカついた。
耐えられんような現状にしたんはあんただろ!
それに、いかにも秘密がバレるのはあたしたちからだろうという上から目線!
「あたしたちがバラさなくても、見学ばっかりの体育とか、体つきの変化なんかで必ず分かってしまいます。確かに、アメリカに行けば一時秘密は隠せます。だけど、お兄さん……ダンナさんには分からないでしょうけど、それは逃げたことと同じです」
「逃げて悪いのかい? 母親の心理はお腹の中の子供にも影響するんだ。プレッシャーの少ない環境で、出産させてやりたいと思うのが配偶者のつとめだろう?」
どの口が言うとんねん! アメリカ行きの費用持つのはあんたの親だろが!
「逃げたという負い目は一生残ります。それこそ、赤ちゃんに悪い影響……場合によっては、流産、切迫早産の危険もあります」
「そんなことは……」
「あります。これ、厚労省の資料です。『高校生などの若年出産のリスク』という統計資料です。社会的な体面などを考えて妊婦の環境を変えた場合の問題点に、逃避的対応をとった場合の影響に出てます」
お母さんが、興味を示してスマホの画面を見た。美枝自身は俯いたまんま。
美枝はもともとは内弁慶な子だ。親しい仲間や地域の中でこそ大きな顔して『進んだ女子高生』ぶってるけど、アメリカみたいに、まるで違う環境に入ってしまったら青菜に塩になるに決まってる。
「無事に出産できたとしても、美枝には逃げ癖がつくと思うんです。なにか困ったことがあったら、親が助けてくれる。逃がしてくれる。その方が本人のためにも生まれてくる子にも、長い目で見ると悪い影響が出ます」
「しかしねえ、鈴木さん」
お母さんが口を開く。
「無事に出産することが大事だと思うの。万一の事があって、生まれてくる子供や母体に影響が出て……場合に寄っちゃ流産したり、子どもに障害が残ることもあるのよ。そういうリスクを小さくしてやることも親の務めだと思うの」
親の務め……もうちょっと前に発揮しておくべきだよ。
「美枝を出産するときも、ちょっと大変だったのよ」
「え、美枝の時もですか?」
ニュアンスで母体の事では無くて、出産する環境の事だと思った。
「え、まあ……」
言葉を濁すくらいなら言わないでほしい。
「でも、お母さん、美枝は無事に育ってきたじゃありませんか!」
理屈じゃない、無事健康に育って出産までしようって美枝そのものをタテにする。
ひょっとして、美枝の体や生まれてくる赤ちゃんの事とではなく、世間の聞こえを意識?
でも、それを言ったら、きっとご破算になってしまう。
最後の最後は美枝自身の気持ちなんだけど、大事なとこで俯いたまんま。
それから、一時間近くも議論した。
「もう時間も遅い。日を改めて話そうじゃないか」
「無理言いますけど、結論出しましょう。延ばしたら美枝が苦しむだけです」
「もともとね、こんな平日の夜中に話そうってのが無茶なんだよ。土曜でも日曜日でも……」
「土曜は都合がつかない。そうおっしゃったのはお父さんです。日曜はお兄……ダンナさんが都合が悪いって、伺いました」
「じゃあ、一週間延ばせばよかったじゃん」
「その一週間、美枝は苦しいままなんですよ!」
「でも、こう言うとなんだけど、今日は私は昼からスケジュールが空いていた。こんな時間に設定したのは、鈴木さん、あんたの都合……責めるような言い方で申し訳ないけど。あんたが、そこまで言うんだったら……なあ」
「すみません、それはあたしの都合で……」
雪隠づめの沈黙になってしまった。
ヤバイ……。
「明日香は、AKRのレッスンがあるんだよ……」
美枝が呟くように言う、せめてもの義理立てなんだろうけど、もっと自分のこと言えよなあ。
「AKRって、あのAKR47のことかい?」
「は、はい。なりたての研究生ですけど……」
「「「え!?」」」
「すごいよ、あれ2800人受けて20人ほどしか受からなかったんだろ!?」
意外なとこで、美枝の家族が感動した。
「さぞかし、ダンスやらボイトレとか、普段から習っていたんだろう!?」
「いいえ、進路選択の一つで体験入学みたいなつもりで受けたら通ったんです。で……出来たとこ勝負でやってます」
あたしが、その時、初めて見せてしまった弱み……だけど、これが功を奏した。
「AKRに合格するような子なら、こちらも真剣に耳を傾けなきゃ!」
え、今までは真剣じゃなかったの?
で、美枝のアメリカ行きは沙汰やみになった。
お疲れさん
美枝の家を出て二十分、クタクタになって家に入ろうと思ったら、男坂の上の方から声がする。
……さつき?
団子屋のお仕着せのままで、オイデオイデする。
話があるんなら、そっちから来いよ……思いながら石段を上がる。
すると、さつきもゆっくりと下りてきて、真ん中の踊り場のところで、揃って腰を下ろす。
「うちで話すんっじゃダメだったの?」
「いや、ちょっと、ここで話したい気分でな。今の今まで仕込みの手伝いしてたしな」
そういえば、さつきから柑橘系のいい匂いがする。
「こんどゆず餅を出すんでな。また食べに来い」
「うん」
「よくやったよ明日香」
「うん、でも、AKRで納得されてもね……」
「けっきょく、親の意地なんだよ。明日香の言うことも美枝の事も分かってるんだけどな、言い出した手前引っ込みつかなかっただけさ」
「そうなの?」
「そうさ、まあ、明日香の熱意に『こういう友だちがいるなら』って、賭けてみようって気になったこともあると思う」
「う、うん……」
「自分たちの都合で再婚した夫婦だから、子どもに負い目がある。それが、ああいう気づかいになった」
「そうなの?」
「ああ、そうだ、人間には、そういうところがある。親も兄貴も問題ありだけどな、美枝が受け入れて愛情を感じてるんだ、明日香には分からない美点もあるんだ」
「うん、それは分かってる」
「だったらいい」
「うん」
「とにかく、よくやったぞ、明日香は」
「……あのさ」
「なんだ?」
「なんで、今夜は優しいの? いつもは、もっとツッケンドンじゃん」
「ああ……たまたまだ」
さつきが目をそらすと、柑橘系の匂いが強くなってきた。
水天宮さまよ
びっくりして振り仰ぐと、二段ほど後ろに出雲阿国が同じお仕着せで立っている。
「水天宮……ああ、こないだ行った?」
「うん、お団子食べにいらっしゃって『みんな良い子たちですね』って仰ってたわよ」
「……水天宮さまって?」
お参りには行ったけど、御祭神とかは確認しそこねた。
「ハハハ、『何ごとのおわしますかは知らねども』というやつだな」
「え?」
「水天宮の御祭神は建礼門院さまよ」
「建礼門院……」
「子どもを産んで育てることに、人一倍の想いのあるお方。その水天宮様に来られちゃねえ、さつきさん」
「いや、そういうわけじゃ……」
「ちょうど、ゆず餅あがったから……試供品よ、どうぞ」
「あ、ありがとう」
竹の皮で包んだゆず餅を受け取ったところで意識が飛んだ。
気が付くと、着替えもしないで自分のベッドで寝ていた。
いつもより十分早く目覚めた部屋は、ゆずの香りに満ちていた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤマネ姫の幸福論
ふくろう
青春
秋の長野行き中央本線、特急あずさの座席に座る一組の男女。
一見、恋人同士に見えるが、これが最初で最後の二人の旅行になるかもしれない。
彼らは霧ヶ峰高原に、「森の妖精」と呼ばれる小動物の棲み家を訪ね、夢のように楽しい二日間を過ごす。
しかし、運命の時は、刻一刻と迫っていた。
主人公達の恋の行方、霧ヶ峰の生き物のお話に添えて、世界中で愛されてきた好編「幸福論」を交え、お読みいただける方に、少しでも清々しく、優しい気持ちになっていただけますよう、精一杯、書いてます!
どうぞ、よろしくお願いいたします!

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる